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阪南市で雨漏り解決!瓦屋根の葺き替え・棟積み直し工事を徹底解説
更新日:2025年10月10日
みなさま、こんにちは。
街の屋根やさん岸和田店です(^^)/
6月に入り、雨の日が多くなってきましたね☔今日は先日現地調査に伺った阪南市N様邸の、雨漏り修理工事の様子をお届けしたいと思います。
今回のブログでは、瓦屋根の葺き替え工事がどのように進んでいくのかをご紹介します。
「葺き替えって大掛かりな工事になりそうで不安…」「どんな作業をするの?」と心配されている方の参考になれば嬉しいです。
まずは屋根の一番高い部分
「棟瓦(むねがわら)」を撤去します。
撤去すると棟瓦の下にある葺き土(ふきつち)が濡れていて、雨水が入り込んでいたことがわかりました。この
葺き土は屋根瓦を支えるための粘土で、水を含むと崩れやすくなり雨漏りの原因になります。棟瓦はまた再利用するため、コーキング(接着剤のようなもの)を丁寧に取り除きました。
雨漏りしていた箇所の瓦を丁寧に取り外していきます。瓦を外してみると
現場調査の際雨漏りリスクが高いと判断した、谷樋(たにどい:屋根の雨水を集める部分)の近くでは、やはり葺き土がかなり湿っていました。また、屋根の右端には
雨水が流れた跡も見られ、全体的に水の影響を受けていたことが確認できました。
N様邸の既存の瓦は、
青色に塗装された釉薬瓦(ゆうやくがわら)でした。しかし
釉薬瓦は現在生産が減少しているため、今回は
新しい瓦として「いぶし瓦」を使用することにしました。 また今回は
費用面も考え、雨漏りの原因となっていた屋根1面のみの葺き替えをする為、他の面の瓦と色が変わってしまうので、お家の外から見える袖瓦(そでがわら)は、景観を考慮してあえて残しました。
釉薬瓦・・・瓦の表面に「釉薬(ゆうやく)」というガラス質の薬剤を塗って焼き上げた、つやのある色付きの瓦のこと。現在は国内での生産が減少しており、同じ色の釉薬 瓦が入手しにくくなってきている。
いぶし瓦・・・「燻(いぶ)す」工程を経て仕上げられた粘土瓦。独特の銀色の輝きがあります。粘土瓦を高温で焼いたあと、窯の中で燻化(くんか)という工程を行い、瓦に炭素膜を付けることで、銀鼠(ぎんねず)色と呼ばれる落ち着いた銀色の風合いが生まれる。
袖瓦・・・屋根の左右の端(袖部分)に使われる瓦で、一般的な平瓦とは形が異なり、片側に立ち上がり(袖)があるのが特徴。屋根の側面(端っこ)が人の服の袖のように外に張り出していることから、この名前がついています。
瓦を撤去したら、その下にある古い葺き土と
桟木(さんぎ)をすべて取り除きます。
桟木・・・瓦を固定するための細い木の棒のこと。
屋根の下地となる
「野地板(のじいた)」を新しく貼っていきます。以前の野地板は雨水の侵入で傷んでフワフワしていたため、屋根に乗ると沈むほどでした。
これをしっかりとした新しい木材に張り替えることで、屋根全体の耐久性が大きく向上します。
次に、防水シートである
「ルーフィング」を丁寧に敷いていきます。
このシートは、
瓦の下に万が一水が入っても屋根内部に侵入させない大切な役割を持っています。
ルーフィングの上から、新しい
桟木を取り付けていきます。この桟木に
瓦の裏の引っ掛け部分を固定していくことで、瓦がズレたり強風で飛ばされたりするのを防ぎます。
雨漏りの一番の原因となっていた谷樋には、板金を上からかぶせて補修しました。これは「カバー工法」と呼ばれる方法で、古い谷樋の上から新しい材料で保護するやり方です。
カバー工法は、既存の谷樋を撤去せずに上から新しい板金を重ねる工法で、費用を抑えながら防水性を高めることができます。板金の継ぎ目など、水が浸入しやすい箇所は丁寧にコーキング材で塞ぎ、雨水の侵入を徹底的に防ぎました。
いよいよ新しい瓦(いぶし瓦)を葺いていきます。今回は
引掛桟瓦葺き(ひっかけさんかわらぶき)という方法で施工しています。
引掛桟瓦葺きは、
瓦の裏側にあるツメを桟木に引っ掛けて固定する工法で、瓦がズレにくく、耐風性も高いのが特長です。
瓦を葺く際に、軒先に
「軒先面戸(のきさきめんど)」を取り付けます。
昔の屋根工事では、必ず瓦をのせる前に「葺き土(ふきつち)」をたっぷり使って屋根全体を覆っていました。そのため、軒先(のきさき)部分にできる「雀口(すずめぐち)」と呼ばれるすき間も、自然と土で塞がれていました。しかし、現在の屋根工事では、軽量化や耐震性の向上を目的として、葺き土を使わない「乾式工法(かんしきこうほう)」が主流になっています。
そのため、瓦の下にすき間ができやすくなり、雀口がそのまま開いた状態になってしまいます。このままだと、雨風の吹き込みや、小動物・鳥の侵入の原因となるため、「軒先面戸(のきさきめんど)」という部材を取り付けて、しっかりと塞ぎます。
※雀口(すずめぐち)・・・軒先の瓦の裏側にできるすき間部分のこと。放っておくと鳥や害虫の侵入口になることがあります。
※乾式工法(かんしきこうほう)・・・屋根の瓦を固定する際に「葺き土(ふきつち)」などの湿式材料を使わず、金具やビス、桟木(さんぎ)などの乾いた部材だけで施工する方法です。
雨水が流れる谷樋のすぐ横の1列だけは、
雨水が浸入しにくいように、あえて袖瓦(そでがわら)を使用しました。
袖瓦は、通常は屋根の端に使う瓦ですが、水が横から入り込みにくい形状をしているため、谷樋のような水の集中しやすい場所では特に効果を発揮します。瓦を葺いた後はさらにシーリングを充填しました。
最後は
棟瓦の積み直しです。撤去した棟瓦を、再利用します。ここでも水糸(みずいと)を張って、棟瓦がまっすぐ水平になるように調整しながら、漆喰を丁寧に塗っていきます。側面のラインもきれいに整え、雨水の侵入をしっかりガードします。
熨斗瓦同士の間は、しっかりと
葺き土を詰めて、隙間から雨水が侵入しないように積み上げます。熨斗瓦は、棟瓦の下に何段か重ねて積む平たい瓦で、棟の高さや安定性を出すために使われます。この時、
先ほど施工した漆喰は熨斗瓦よりも少し内側に入るように塗るのが正しい方法です。
最後に棟瓦をのせて、瓦と瓦の接合部や、屋根の突出部など、雨水が侵入しやすい
必要カ所(ひつようかしょ)にシーリング(コーキング)材を充填していきます。
細かい部分までしっかり確認し、安心して過ごしていただけるよう丁寧に施工しました。
N様邸の瓦屋根葺き替え工事の様子をご覧いただき、いかがでしたでしょうか?
「屋根🏠の裏側ってこうなってるんだ!」「うちの雨漏りも、もしかしたら同じような原因かも…」と感じた方はいませんか?もし、ご自宅の天井に雨染みを見つけたり、屋根の瓦がズレているのが気になったり、どんなことでも「これって大丈夫かな?」と思うことがあれば、ぜひ一度ご相談ください☎
屋根の葺き替えの事なら街の屋根やさん岸和田店にお任せください!!
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