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和泉市の屋根修理で割れたモニエル瓦の差し替えを行いました!
更新日:2025年11月27日
和泉市K様邸の台風被害に遭った屋根の修理の様子をご紹介します!
「3年前の台風で屋根に被害を受けたんですが、当時業者に相談したところ、
想像以上に修理費用が上がってきたので、修理を見送っていたんです。
いつまでもこのままではいけないので、そろそろきちんと修理しようと思い、連絡しました」
というご相談をいただきました。
K様は火災保険にご加入されていましたが、風災は入っていなかったので
適用されず、修理費用が自己負担になったというお話をお聞きしました。
火災保険は、ご加入されている内容にもよりますが「火災」「風災」「雪災」「落雷」などで被害を受けた時に補償されます。
近年、大型の台風が頻繁に上陸しますので、万が一に備えて加入しておくと安心ですね!
火災保険についてのお勧めの記事
屋根工事で使用する足場を設置しました。
K様邸は木造・2階建ての住宅で、大屋根(一番高い屋根)はモニエル瓦葺きで、下屋は土葺きの瓦屋根です。
台風で大屋根・下屋ともに被害を受けている状態です!
使用している瓦がそれぞれ異なるので、修理方法も変わってきます。
修理の様子を分かりやすくお伝えするために、この記事では大屋根のモニエル瓦の修理について詳しくご紹介したいと思います!
モニエル瓦について
モニエル瓦は【乾式コンクリート瓦】とも呼ばれているセメントと川砂が主成分の瓦のことです。
(旧)モニエル社が製造した乾式コンクリート瓦が多く普及したことにより、
他社が製造した乾式コンクリート瓦も「モニエル瓦」と呼ばれるようになりました。
主成分がセメントと川砂なので、塗装することで防水性を持たせている瓦になります。
10年程前まで、大手ハウスメーカーを中心に全国各地の屋根で使用されていましたが、
残念ながらモニエル瓦を製造していた(旧)日本モニエル社が解散しているので
現在はもう在庫がない瓦になります。
ここで問題が発生!!
在庫がないということは、K様邸の屋根修理でも同じ瓦で復旧することができないということになります!
瓦は上に上に重ねて葺くので、形状が違うと隙間ができてきちんと葺くことができません!
この問題の対処法は??
他のメーカーに問い合わせをすると、素焼きの状態なら似た形状の瓦があるという嬉しい報告があったので、
その瓦で復旧することになりました!
屋根の被害については、写真のようにモニエル瓦が飛散したり割れている箇所が10カ所以上ありました。
K様邸の屋根は、屋根にルーフィングという防水シートを敷き、その上に瓦桟という細長い桟を取付け、そこに瓦を引っ掛けて釘留めしている工法です。
K様邸はルーフィングが健全な状態でしたので、瓦が飛散しても雨漏りしませんでしたが、ずっと修理しないままでいるといつかは雨漏りしてしまいます。
この工事では、割れた瓦を撤去して新しい瓦に差し替えて、台風の強風で飛ばされてしまった瓦もきちんと復旧させていただきます。
K様邸の屋根は「引っかけ桟瓦葺き」という工法で葺かれています。
軒先から棟(屋根の頂点)まで一定間隔で瓦桟が取り付けられていて、
そこに瓦を引っ掛けてビス留めされていますが、軒先から順番に上に瓦を重ねて葺いているので、
部分的に差し替える場合、釘やビスで固定することができません。
(釘留めする箇所が上の瓦の重なり代になっている為)
その場合、シーリングを充填して補強する方法を取ります。
割れた瓦をすべて撤去します。
瓦は釘留めされているので釘を抜かないと瓦を撤去することができません!
更に、釘留めされている部分は上にある瓦で隠れているので、瓦を持ち上げた状態で釘を抜きます。
金槌を瓦の間に差し込んで上の瓦を持ち上げ、バール(釘を抜く道具・てことしても使用できます)で釘を抜いて割れた瓦を撤去しました。
黄色い矢印部分は、瓦を釘留めしている部分です。
上に葺いていた瓦を撤去したので、下の瓦の釘留めしている部分が見えました。
割れた瓦を撤去した後、新しい瓦を差し込んで復旧します。
モニエル瓦はもう販売されていないので、今回は他のメーカーに
問い合わせをして似た形状の瓦をご用意しました。
「素焼きの状態のままなら」ということでしたので、塗装がされていません。
既存の屋根の色に合わせて塗装することも可能ですが、別途費用が必要です。
そのことをK様にお話しすると「自分で塗れるからそのままでいいです」というお返事をいただいたので
今回は素焼きの瓦のままで復旧させていただくことになりました。
割れた瓦を撤去した時と同様に、金槌を上の瓦の下に差し込んで持ち上げ、その隙間に新しい瓦を差し込んで瓦桟に引っかけます!
先ほどお伝えしたように、部分的に差し替える場合は釘やビスで固定できないので(上に瓦がある場合)、シーリングを併用して復旧させていただきました!
割れた瓦の差し替え完了です!
釘留めされていませんが、瓦桟にきちんと引っかけていますし、シーリングを併用しているのでご安心下さい。
素焼きの状態のままだと雨水を吸い込んでしまうので、必ず塗装が必要です。
工事中に、早速塗料をご購入されていました!
割れた瓦をすべて差し替えました!!
瓦の形状が異なると、このようにきれいに納まりません。
素焼きの瓦なので周囲との色の差がありますが、塗装されるのでそれほど目立たなくなるでしょう。
屋根工事ってどのくらいの費用が掛かるの?
棟とケラバの取り合いに詰められていた漆喰が剥がれていたので、屋根修理の際に詰め直すことになりました。
棟とは・・屋根の頂点の水平部分
ケラバとは・・屋根の雨樋が付いていない面の端
新しい漆喰を詰めました!
漆喰は瓦の隙間を埋めたり、瓦を固定する役割があるので剥がれたまま放置すると雨漏りの原因になることがあります。そのため、定期的なメンテナンスが必要な部分です。
漆喰についてのお勧めの記事
和泉市K様邸は、台風で大屋根だけでなく下屋にも被害を受けました。
次の記事で下屋の修理の様子をご紹介します!
下屋は土葺きなので、今回ご紹介した工事と修理方法が異なります。
興味がある方はご覧になって下さいね!
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