泉大津市で台風の強風で棟の瓦が落ちて割れる被害がありました
更新日：2025年9月17日
土葺きの瓦屋根は、瓦自体が重いので風に強いとされていますが、平成30年に大阪に上陸した台風21号は勢力が強く、多くの住宅で瓦がめくれたり落下する被害がありました。その中でも棟の被害が多く発生していました。
2階の屋根の瓦が飛ばされて下の屋根に落ちて被害が拡大したり、お隣の住宅の瓦が飛んできてご自宅の屋根に被害を受けたという事例もあります。
台風の後は、台風で出た瓦などの処分に伴い、各地域の指定場所に大きなゴミの山ができました。H様邸は、業者に相談した時に破損した瓦があった方が状況が分かりやすいと判断し保管されていました。
火災保険の申請の時に、このように割れた瓦の写真があると説得力がありますので処分する前にカメラで撮影しておくといいでしょう。
降り棟をブルーシートで包んで応急処置されていました。
ブルーシートが飛ばないようにテープを貼って固定されていたので、シートの上から手で触り状況を確認させていただきました。
降り棟にかけられていたブルーシートをめくると、一番上の冠瓦がほとんど飛散している状態で、軒先部分は瓦がすべてなくなっていました。
こちらの降り棟は瓦は、台風の強風で棟を固定している銅線が切れて冠瓦がめくれたりズレてしまったそうです。めくれた瓦を元に戻して、風で飛ばされないようにテープを貼って応急処置されていました。
この下は屋根の軒裏になりますので、瓦が飛散しても部屋内に雨漏りすることはありませんが、軒裏を傷めたり木部に水が廻って耐久性が低下してしまいますので、長い間放置することはできません。
手で触って確認すると、他の棟と同様に冠瓦が飛散している状態です。
鬼瓦の取り合いの漆喰が傷んで強風の影響でポロポロと剥がれていました。この部分の漆喰が剥がれると取り合いから雨水が浸入して雨漏りしたり、鬼瓦の固定力が弱くなって動きやすくなってしまいます。
谷樋とは屋根の谷になった部分に取り付ける雨樋のとこです。谷樋の両際には屋根面の瓦を固定している葺き土がありますので、樋に集まった雨水と一緒に土が流されないように漆喰を詰めています。その漆喰が所々で剥がれていました。
大屋根（一番高い屋根）の瓦が落下して下屋に被害が遭ったのか、瓦が割れており防水テープを貼って処置されていました。
現地調査の時にH様よりお話があり確認すると、2階の屋根の軒先から板金が突き出ていました。
H様邸は板金の屋根がありましたが、その後の調査でそちらに被害が無かったので、近所の住宅から飛ばされてきた飛散物のようでした。
板金は軽いので、台風の強風でびっくりするくらい遠くまで飛ばされることがあります。このような飛散物の影響でご自宅の至る所で被害を受けてしまいます。屋根や外壁、窓ガラスが割れたり、車が傷つけられる被害も多発しました。
台風は地震と違って、事前に勢力や進行方向などある程度予想がつきます。台風のシーズンが過ぎて、落ち着いてからでもいいのでできる備えをするように心がけましょう。
街の屋根やさん岸和田店は、屋根の補強などのご相談も承っておりますので、ご検討されている方はお気軽にご相談ください。
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