屋根漆喰とは？

「屋根漆喰（やねしっくい）」とは、屋根の瓦と瓦の隙間や、棟瓦（むねがわら）の接合部分などに使用される漆喰（しっくい）材料のことを指します。これは日本の伝統的な屋根工法の一部で、特に瓦屋根で使われます。

漆喰の役割

屋根漆喰の主な役割：

1. 防水性の確保
   　瓦のすき間から雨水が入り込むのを防ぐために使用されます。

2. 接着・補強
   　瓦同士を固定したり、棟瓦の構造を補強する役割もあります。

3. 見た目の仕上げ
   　漆喰は白く、見た目も美しく仕上がるため、装飾的な目的もあります。

耐用年数とメンテナンス

• 一般的に漆喰は15〜20年程度で劣化します。

• ひび割れ、剥がれ、崩れが見られる場合、雨漏りや瓦のズレの原因になるため、補修が必要です。

既存の漆喰撤去

• 既存の劣化・風化した漆喰をヘラや工具で丁寧に取り除く

• この時、周囲の瓦や棟部分を傷つけないよう注意

　　※この作業を「既存漆喰の撤去」といいます。

　　
【下地の清掃】

• 漆喰を塗る面に付着したホコリ・ゴミを除去

新しい漆喰を充填

• ヘラを使って棟瓦の側面や下部に新しい漆喰を詰めていく

• しっかり密着させて、雨水の侵入を防ぐように施工

• 使用する漆喰は「伝統的な石灰系漆喰」または「シリコン系・樹脂系」など

⑤ 【仕上げ・清掃】

• 漆喰の表面をきれいに整える

• 余分な材料を除去し、周囲を清掃

• 瓦のずれなどがあればこのタイミングで調整

最後に