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名古屋市天白区の棟瓦取り直し工事にて乾式工法で設けた下地への棟瓦の取り付け施工
更新日:2024年4月12日
今回、雨漏り修理にともなって実施している乾式工法による棟瓦取り直し工事においては、新たな棟瓦の下地となる樹脂垂木を取り付け、さらに防水機能を担う乾式面戸シート「ハイロールAIR」の貼り付けまでが完了しています。
なお、「ハイロールAIR」とは、ストラマーという素材とアルミニウムを積層させたハイブリッドシートであり、棟部に生じる隙間を塞いで雨水の侵入を阻止するための材料です。
これら棟瓦の下地の施工は、以前の湿式工法でつくられた重い棟瓦を軽量化する目的で行っています。
屋根が重いと重心が高くなるので、建物の耐震性には不利になってしまいますが、これを軽量化するだけで、建物への負担を軽減し、耐震性の強化が可能となります。
乾式工法でつくった下地に対し、新たな冠瓦をビスで固定して仕上げています。
下地の樹脂垂木は、雨水の影響で腐ることがないので、長期にわたり、ビスの緩みや抜けによるトラブルを心配する必要がありません。
乾式面戸シートの「ハイロールAIR」を隙間なく貼り付け、棟の内部に雨水が侵入するリスクを排除しています。
ちなみに、湿式工法で用いる漆喰は15~20年程度が一般的な寿命となりますが、「ハイロールAIR」は30年と長寿命なので、メンテナンスの回数を大きく削減できる点もこの方法の魅力です。
のし瓦を高く積み重ねてつくられていた棟瓦を乾式工法でつくり直し、かなりの軽量化を実現できました。
また、ズレによって大きな隙間が生じて雨水が入り込む恐れがあった鬼瓦部分も、リスクが解消され、すっきりと仕上がっています。
今回の乾式工法による棟瓦取り直し工事により、雨漏りなどのトラブルが生じるリスクが軽減されるとともに、一定の耐震性強化も実現できました。
なお、次回のブログでは、谷板金の交換や雨押え板金の取り付けなどの様子についてご紹介いたしますので、ぜひ引き続きご覧ください。
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