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名古屋市港区でメンテナンスを行う資材倉庫の屋根の波型スレートについて徹底解説
更新日:2024年1月15日
そもそも波形スレートとは、セメントや繊維を主成分とする、波形に成型した材料のことをいい、倉庫や工場の屋根や外壁などの仕上げ材として一般的に用いられているものです。
波形スレートの種類は、大きく「大波スレート」と「小波スレート」に分けられます。
「大波スレート」は、山のピッチが大きく屋根と外壁で使われるものであることに対し、「小波スレート」は、山のピッチが小さく基本的に外壁で使われるものになります。
波型スレート屋根は、耐久性に優れることが大きな特徴となります。
その耐用年数は25年以上といわれており、メンテナンスサイクルを長く設定できることが強みとなっています。
ただし、フックボルトやその他金物などは、露出しているので、サビが生じて固定力が衰えてしまうことがある点では注意が必要です。
また、波型スレート屋根は、劣化が進行すると吸水して反りや破損が生じることもあり、そうなると雨漏りにつながることも少なくありません。
波型スレートは、2004年より前に製造されたものにはアスベストが含まれていると判断できます。
ちなみに、波型スレートのアスベストは、飛散しにくく、安全レベルが比較的高い「レベル3」に設定されています。
そのため、解体工事がともなわないケースにおいては、人体に害を及ぼすようなことはほとんどありません。
波型スレート屋根のメンテナンス方法は、大きく以下の方法があります。
・塗装
・張り替え
・カバー工法
2004年以降に製造されたアスベストを含んでいない波型スレート屋根であれば塗装によるメンテナンスが可能です。
しかし、2004年より前のものは、高圧洗浄の際にアスベストが飛散する恐れがあることから、塗装ではなくその他の方法を検討する必要があります。
張り替えは、部分的に行うことも可能であり、また全面に行えば劣化を根本的に解決できるので、最も理想的な方法といえるかもしれません。
とはいえ、アスベストを含む波型スレートは、人権費や処分費など、工事コストが非常に大きくなるうえ、工期も長くかかってしまいます。
そのため、張り替えよりも、金属屋根を使ったカバー工法によるメンテナンスを行うケースが一般的となっています。
なお、次回のブログでは、実際のガルバリウム鋼板屋根を用いたカバー工法の施工の様子について、ご紹介したいと思います。
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