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堺市中区にて連棟住宅で雨漏り!原因は屋根勾配と防水塗装の劣化
更新日:2021年9月3日
こんにちは、街の屋根やさん堺店です!
今回は堺市中区にて、連棟住宅・雨漏りの現地調査を行った様子をご紹介します。
今回、現地調査を行う建物です。
建物詳細 連棟住宅
屋根の形状 陸屋根の上に瓦棒を設置
相談内容
連棟住宅屋根に水たまりができ、劣化も気になっていた所に、室内にも雨漏りが起こっているので見てほしい。
お客様によると最初に雨漏りが起きた箇所は、2階ベランダの竪樋際から、雨水が“ポタッポタッ”と落ちていたそうです。
しかし、次第に室内でも雨漏りが起き始め、雨漏り範囲も徐々に広がってきたので、内装工事を前に屋根点検をお願いしたい!と今回、お問合せを頂いたみたいです。
大切な建物が雨漏り被害に遭うと不安ですよね!
早速、調査を開始します。
雨漏りが起こっている2階室内は、天井一部の捲れや壁クロス数箇所が剥がれている状態でした。
天井→天井のクロスの剥がれ、天井板も腐食や捲れ
があり天井裏が見えている状態
壁クロス→内部に湿気が溜まった事で、クロスが
収縮を繰返し接着力が弱まって剥がれ
が起こってる
この状態が長く続いてしまうと、建物内部の木材を腐らせる木材腐朽菌の繁殖で天井が抜け落ちるなど、建物の安全性や耐震性の低下に繋がります。
屋根材の塗装が劣化し全体的にサビが見られました。
屋根形状は陸屋根でその上に金属屋根・瓦棒葺きが施されていました。
雨水の流れを良くする為に、緩やかな屋根勾配(傾斜)でも施工が可能な瓦棒葺きをされた様です。
屋根リフォームを行う場合、
屋根の勾配が大きく関係します。
瓦棒葺きの場合は
必要最低勾配が
【一寸勾配】以上とされていますが、こちらの屋根は
一寸勾配以下でした。
屋根の勾配が緩やか過ぎた為、屋根に降り注いだ雨水が水下に溜まってしまい屋根材の表面に施されている塗装の劣化に繋がったと考えられます。
勾配と屋根材の関係
瓦棒とは、
金属屋根の一種でトタンやガルバリウム鋼板が主に使用されています。
接合部やつなぎ目が少ないので雨仕舞も良く、
緩勾配(傾斜が緩い屋根)でも使用ができ、比較的安価で工事が行えることが特徴です。
緩勾配と言っても「一寸勾配」以上が必要とされています。
上図の様に心木と呼ばれる角材(瓦棒)に金属板を巻き付けて釘で固定します。
ここに水が入ると角材が腐食してしまうのが弱点でしたが、現在は心木無しという瓦棒葺きもあります。
トタン、ガルバリウム、エスジーエル、金属屋根材徹底比較
水はけが悪く、黒くなっている箇所に雨水が溜まっていた水たまりの後が見られます。
この金属屋根の鉄の表面には、亜鉛メッキが施されています。
雨水にさらされると、亜鉛メッキが徐々に剥がれ、剝がれた部分に雨水が当たる事で、
錆びが発生→錆びた箇所に穴が空く→雨水が浸入→室内で雨漏りが起きたと思われます。
天井裏は、雨漏りの二次被害がかなり進行していました。
雨水の浸入で、内部に湿気が溜まり木材の腐食や雨染み・釘に錆などが見られました。
雨水は、骨組みや断熱材など様々な箇所を通り時間をかけて浸入した事で、室内天井の捲れやクロスの剥がれが起こってしまったと考えられます。
金属屋根の広範囲に赤錆が発生していました。
構造は塗膜・メッキ層・鋼板になっています。
赤錆は発生を防止している
メッキ層が徐々に
なくなる事で、
鋼板が露出し発生します。
進行性の錆で金属の腐食や劣化を促し、いずれはボロボロなり雨漏りへと繋がります。
金属屋根は定期的な塗装が必要です。
▶金属屋根のチェックポイントとメンテナンス方法
心木(瓦棒)が腐食し歪みが起こっています。
心木は木材の為、鋼板を固定している釘や鋼板同士の
隙間から雨水が浸入し腐食してしまいます。
瓦棒葺きは、心木に金属を固定しているので
腐食した状態で強風に煽られると、
屋根材がまるごと一面捲れてしまい大変危険です!
笠木も経年劣化により錆が発生していました。
陸屋根には
外周部を取巻く壁・パラペットと、パラペットを
雨から守る役割を担っている
笠木が取付けられています。
腐食による錆が広がると雨漏りの要因になる穴あきの他にも、笠木自体の耐久性が低下し、笠木の交換が必要になってきます!
▶雨漏りの原因となりやすいパラペットや笠木
排水口(ドレン)には土埃やゴミが詰まっています。
雨水を排水する役割を担っている排水ドレンが詰まると、雨水がプールの様に溜まり、陸屋根に施された
防水が劣化する事で雨水が浸入し、
雨漏りの原因になります。
また
排水ドレンは
鉄製の物が多く
錆の発生や、ドレン自体に
ヒビや
隙間ができ、それが雨漏りに繋がる事があります。
詰まりや劣化が見られる排水ドレンには、既存のドレンに新しいドレンを被せる、
改修ドレンの設置をオススメします!
▶陸屋根のチェックポイントとメンテナンス方法
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