和歌山市の漆喰工事、葺き土も新しく詰めて密着度アップさせよう！
更新日：2021年5月31日
漆喰詰め直し工事は屋根工事になるので足場を組みます。足場は2m以上の高さの工事を行う場合、建築法令で足場を必要だと決められています。
足場を組むことで、職人の安全性や丁寧に工事を行うためには必要なものとなります。
また、ブルーのシートやネットも職人の安全確保と工具などの飛散防止のために必要となります。
古い漆喰が残ったまま新しい漆喰を詰めてもすぐに剥がれてしまいます。
なのでしっかりと丁寧に古い漆喰を取り除き、葺き土が見えるまで綺麗に漆喰を剥がします。
この時、葺き土が濡れて湿っていたり、草やコケが生えていたら、雨水が内部に侵入しているかもしれません！
その状態が続くと雨漏りの原因にもなりますので、全体の補修を行うこともあります。
※葺き土とは、瓦を固定しやすくするために詰められた粘土です。
漆喰を剥がす時に、葺き土も少し剥がしておきます。
葺き土を残し、漆喰が密着
古くなった漆喰・葺き土を取り除くと、かなりの土がでできて屋根の上が滑りやすくなります。
なので職人が丁寧に、ハケや塵取りを使って清掃も行っています。
既存の葺き土は経年で乾燥しており、新しい葺き土の水分を吸収してしまうので、それを防ぐために霧吹きをします。
葺き土を詰めた後は、葺き土の面をコテなどで平らにし、下地を整えます。
漆喰は、乾燥した葺き土には密着しにくいので新しい葺き土を詰めてから漆喰を詰めていきます。
※新しく詰める葺き土は水分を含むため、ペースト状の粘土となっています。
漆喰を詰めていきます。
漆喰は適度な量を塗るのですが、塗る量が少なすぎるとすぐに剥がれ、多く塗りすぎると屋根瓦から流れてくる雨水が漆喰に直接当たり雨漏りの原因や漆喰の剥がれの原因などにもなります。
また細かいところまで隙間なく詰めるのもとても難しいです。なので漆喰工事は職人の熟練の技が必要となります。
漆喰を詰めた後は、コテで表面を整え乾燥させたら完成です。
漆喰は棟・下り棟以外に、雨押え部分などにもあります。
雨押え部分には外壁と屋根の継ぎ目に雨水が侵入しないよう雨押え板金を使って雨仕舞されています。
その雨押え板金の下に土居のしと呼ばれる瓦がありその土居のしと屋根瓦間にも漆喰が詰められています。
※雨仕舞…雨水そのものを適切の排出し建物内部に極力浸水させないために行うことです。
※土居のし…外壁と屋根が接する箇所に、雨仕舞の目的で積んでいる平たい瓦のことです。
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