生駒市にてモニエル瓦のスラリー強化工法
更新日：2021年6月24日
奈良県生駒市にて
モニエル瓦の屋根を
スラリー強化プライマー塗装いたしました。
モニエル瓦はセメント瓦の一種で、瓦表面に特殊な処理が施されています。
着色スラリーと言う
セメントの着色剤が厚く塗られており、
その上にアクリル樹脂系のクリアー塗料で覆って完成します。
この着色スラリーは防水層なのですが、
綺麗に取り除かないと、再度塗装出来ません。
もし取り除かず塗装すると、
スラリー層と一緒に塗装が剥がれてしまうのです。
今回は
屋根塗装の重要性についてお話させていただきます。
こちらが施工前のモニエル瓦です。
モニエル瓦とは
ヨーロッパ発祥のセメント瓦の一種で、セメントと川砂などを混ぜた
[乾式コンクリート瓦] です。
主成分がセメントなので、塗装を施して初めて瓦自体に防水性能が機能します。
また、着色スラリーという砂や骨材などが入ったセメントの着色剤を厚く塗り
その上からアクリル樹脂塗料で覆って完成させます。
それではこちらのモニエル瓦を塗装していきましょう。
まずは脆くなっているスラリー層を高圧洗浄機で綺麗に除去していきます。
機械で取り除けない箇所はケレン作業で取り除きます。
ここでスラリー層が残った状態で塗装すると
劣化したスラリー層と一緒に塗装が剝がれてしまうからです。
細心の注意を払いながら洗浄除去していきます。
しっかりスラリー層を除去出来ましたら
スラリー強化プライマーの出番です。
強い付着性と浸透性に優れているのでスラリー層をしっかり補強できるのです
モニエル瓦塗装の専用プライマー（下塗り剤）です。
次に
中塗り、上塗り塗装をしていきます。
ナノシリコン塗料のお色はニューグリーンです。
こちらの塗料の特徴といたしましては次のことが挙げられます。
・(超耐久性)
紫外線や酸性雨から屋根を守り耐久性を格段向上させます。
・(耐変色性)
長期間色あせず鮮やかな色彩を維持します。
・(耐汚染性)
強靭で柔軟に富んだ塗膜が優れた耐汚染性を発揮します。
・(防カビ・防藻)
劣化を促進させるカビ、藻を長期にわたり防ぎます。
ナノシリコンテクノロジーで長持ち、長期間色あせず、
屋根の美しさをキープしてくれるのです。
中塗りの塗料がしっかり乾きましたら
上塗り塗装していきます。
同じ塗料を使って、塗膜を綺麗に仕上げます。
完成です。いかがでしたでしょうか。
今回はモニエル瓦のスラリー強化工法による
塗装の模様をご紹介させていただきました。
現在モニエル瓦は生産されておりません。
セメント瓦と見比べる時は、小口が凸凹している方がモニエル瓦になります。
凸凹の正体は砂利なのです。
スラリー層を除去しないと塗膜がすぐに剝がれてしまうため、
決して間違った選択をしてはいけません。
他のセメント瓦とは全く違う塗装方法になるためです。
時間の経過によって
色褪せや水分が染み込みやすくなるため、
モニエル瓦を含むセメント系の瓦屋根は特に
定期的な点検・塗装をお勧めいたします。
もし劣化していて放っておくと…
雨漏り
に繋がりかねません。
に繋がりかねません。もちろん瓦が割れていたり雨漏りがある場合は葺き替えをお勧めいたします。
まずは点検からしてみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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