目視では分かりづらい“釘浮き”を丁寧に点検

地上から屋根を見上げても、釘が浮いている様子はほとんど確認できません。
しかし、実際に屋根に上って細かく点検を行うと、複数箇所で釘がわずかに浮いている状態を確認しました。

瓦屋根の釘が浮いてしまうと、そこから雨水が“伝い水（つたいみず）”となって内部に侵入してしまう危険があります。
さらに、釘がしっかり効いていないと屋根材（瓦）の耐風性能が低下し、強風時に瓦がズレたり飛散するリスクも高まります。

瓦の浮きも発生…雨漏りの原因に直結します

釘浮きに加え、瓦自体が少し浮いてしまっている部分も確認しました。
瓦の隙間から雨水が入り込み、防水シートが劣化すると、雨漏りに直結してしまうため、早めの補修が必要となります。

屋根は普段見ることができない場所のため、こうした不具合は発見が遅れがちです。

エブリ板（屋根端部の板金）が外れていました

調査を進めると、瓦の端部に取り付ける「エブリ板」が外れている箇所も見つかりました。
エブリ板は、瓦の下に雨水が入り込まないよう防ぐ役割がありますが、外れてしまうと雨漏りのリスクが一気に上がります。

台風や強風による飛散が原因と考えられます。

取り合い部分の水切り板金の釘浮きも確認

屋根と外壁が接している部分を「取り合い」と呼びます。
この部分は、外壁と差し掛け屋根の両方から雨水が流れてくるため、特に傷みやすいポイントです。

取り合いの水切り板金の釘も浮いており、以下のようなリスクがあります：

• シーリング材の劣化による雨水の侵入

• 防水紙や板金の立ち上がり不足による浸水

• 長期間気づかず放置されることで外壁内部に水が染み込む

このように、取り合い部分は雨漏りの発生原因として非常に多い箇所です。

浮いていた釘を打ち直し、コーキング処理で再発を予防

今回は、釘が浮いていた箇所をすべて丁寧に打ち直し、釘頭にコーキング（防水処理）を施しました。

コーキングを行うことで

• 釘を伝って雨水が侵入するのを防ぐ

• 瓦のズレ・飛散の予防になる
  といった効果があります。

築7～8年ほど経つと、どうしても釘は少しずつ浮いてきますので、定期点検をおすすめしています。

今回の工事内容まとめ

• 屋根全体点検

• 瓦の釘浮き補修

• 瓦の浮き調整

• 釘頭コーキング処理

• エブリ板の補修

• 取り合い水切り板金の確認

見えない場所だからこそ、早期発見・早期補修が家を守るポイントです。

ご利用ください無料点検

私共では、地元沼津を中心に、三島、裾野、長泉、清水町、函南町、伊豆の国で安心安全大満足リフォーム＆屋根外壁外回り＆新築住宅を施工していきます。

お住まいのご相談はお気軽にご連絡ください。