先日、筑紫野市にお住まいのお客様から、切羽詰まった様子で一本のご相談をいただきました。

「先日の強い風の後から、二階の天井にシミができてしまって…。雨漏りしているようなんです。すぐに見ていただけますか？」

雨漏りのご相談は日常的にいただきますが、特に「強風をきっかけに」という言葉を聞くと、私たち屋根のプロはすぐに重大な二次被害を警戒します。
これは単なる水の侵入に留まらず、お客様の生活と安全に直結する危険が潜んでいることが多いからです。

お客様のお宅は築年数の経過した2階建てのスレート屋根。

私はすぐに現場へ急行しました。

そして、現地で目にした光景は、私自身も思わずヒヤリとするものでした。

この記事では、福岡で強風シーズンを迎える前に知っておいていただきたい、棟板金の危険性と、一歩間違えば大事故につながる屋根のサインについて解説します。

筑紫野市雨漏り現地レポート：ヒヤリとした瞬間「落下した棟板金」

雨漏りが起きているという2階の真上の屋根を詳しく見ていくと、まず目についたのは、屋根の一番高い場所（棟）の棟板金が一部、ぽっかりとなくなっていることでした。

そして、さらに詳しく調査を進めるため、地上に降りて建物の周囲を確認したところ、建物の裏手の植え込みの奥に、外れた棟板金の金属の塊が落ちているのを発見しました。

長さ数十センチ、幅数十センチの金属の板が、地面に鋭利な角を上に向けて横たわっているのを見た瞬間、私は本当にゾッとしました。

「あぁ、怪我をされた方がいなくて、本当に良かった」

心底そう思いました。
もし、これが営業時間帯や通学時間帯に、道路や隣家の敷地に飛散していたらどうなっていたでしょうか。
通行人や近隣の方を巻き込む重大な人身事故や、高額な損害賠償に発展していた可能性も十分にありました。

お客様は、雨漏り以上に棟板金が飛んでしまっていた事実に衝撃を受けていらっしゃいました。

幸いにも、落下箇所が庭の奥だったため事故には至りませんでしたが、この「恐怖」を放置することはできません。

板金が剥がれた部分からは当然、雨水が直接浸入し、屋根裏の木材を濡らし、雨漏りにつながっていたのです。

これは、スレート屋根や金属屋根において、屋根材と屋根材がぶつかり合ってできる最も高い部分（棟）の継ぎ目を守る、非常に重要な役割を果たしています。

棟板金の役割

• 防水
  継ぎ目から雨水が建物内部に浸入するのを防ぎます。
  
  
• 保護
  瓦やスレートといった屋根材の端部を保護します。

強風が棟板金を吹き飛ばす決定的な理由

棟板金は「木」で固定されている

スレート屋根や金属屋根の棟（頂上）には、まず「貫板（ぬきいた）」という木材が取り付けられ、その木材の上に金属製の棟板金が被せられ、釘やビスで固定されています。

この貫板こそが、棟板金が飛散する最大の弱点となります。

内部の貫板が腐食してしまうメカニズム

水分の浸入

木材の腐食

木材は水分に弱く、時間をかけて腐食していきます。
腐食が進むと、木材がスポンジ状になり、釘やビスがまったく効かなくなってしまうのです。

筑紫野市で雨漏り調査「強風によって飛ばされた棟板金」を確認

お客様の事例で、雨漏り修理以上に重要な、「怪我や事故にかかわるリスク」を改めて痛感いたしました。

棟板金の落下や飛散は、私たち屋根業者にとっても非常に神経を使う問題です。
なぜなら、いつどこに、誰を傷つけるか予測できない「飛ぶ凶器」と化してしまうからです。

お客様に安心して毎日を過ごしていただくために、街の屋根やさん筑紫野店では、強風シーズンが来る前に、棟板金の徹底的な点検をおすすめしています。

事故を未然に防ぐためのチェックポイント

✅釘・ビスの浮き
棟板金を固定している釘やビスが浮いていないか。

✅板金の変形・めくれ
板金自体に波打ちや、端の部分がめくれ上がっている箇所がないか。

✅貫板の劣化
軽微な浮きであっても、内部の貫板の腐食が始まっていないか。

雨漏りが起きてからでは遅いのです。

もし、強い風が吹いた後に、
「何か屋根の様子がおかしい」
「隣の家の屋根は大丈夫かな？」と少しでも不安を感じたら、それは屋根からの重要なSOSかもしれません。

私たちが、お客様の「ヒヤリ」を「安心」に変えます。

強風に負けない安全な屋根は、早期の点検から始まります。筑紫野市エリアの皆様の屋根を守るプロとして、誠実に対応させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

街の屋根やさん筑紫野店では、事故を未然に防ぐための詳細な屋根点検を無料で行っています。