小牧市で雨漏れが心配な方へ｜天井シミから分かる危険サインと修理の考え方
更新日：2025年12月22日
雨漏れで最初に気づくサインは、天井の黒シミ・黄ばみ・クロスの浮きです。
特に、天井の角や壁際に出るシミは要注意。湿気がこもりやすく、黒カビが出て木部が腐食し、穴が空いてしまうこともあります。
「雨の日だけ少しシミが濃くなる」
「押入れの奥がカビ臭い」
こうした違和感は、雨漏れの前兆であることが少なくありません。
雨漏れは、起きた瞬間にドバドバ落ちるものだけではありません。
最初は、天井裏でじわじわ濡れ、断熱材が水を吸い、天井材に染み出してきます。
この段階で止められれば、修理範囲も費用も抑えられます。
逆に、放置すると内部の木材腐食やカビが進行し、内装工事まで必要になりがちです。
雨漏れを見つけた方がやりがちなのが、屋根の隙間をコーキングで塞ぐ補修です。
一見「隙間があるから入る」と思いがちですが、実は屋根の隙間は、雨水が入ったときに抜けるための逃げ道になっていることがあります。
この逃げ道を塞ぐと、雨水が内部に滞留し、
別のルートから室内へ回り込み、雨漏れが止まらない・むしろ悪化…というケースにつながります。
リビング天井のクロスが剥がれ落ち、状況確認のため石膏ボードを撤去すると、
天井裏の断熱材まで雨水を吸い込んでいる状態でした。
原因を追うと、上部が増築された陸屋根（平らな屋根）で、
既存建物との継ぎ目の防水やコーティングが劣化して剥がれていたケースでした。
増築部の取り合いは、構造上どうしても雨仕舞（あまじまい）が難しく、
小牧市でも雨漏れ原因としてよく見られるポイントです。
陸屋根は瓦屋根に比べて上がって点検しやすい反面、
防水シートの劣化やドレン詰まりがあると雨漏れにつながります。
ドレン周りにコーキング補修跡がある家も多いですが、
この方法で根本解決することはほぼありません。
このような状態では、
-
防水シート撤去＋下地処理＋新規防水
-
ウレタン防水通気緩衝工法で防水層を作り直す
など、きちんとした防水工事が必要になります。
築45年ほどの入母屋瓦屋根で、長雨のときだけ雨漏れが再発。
瓦屋根は、漆喰・棟・雨樋など傷みやすい部位が複数あり、
目視点検だけでは雨漏れ原因が断定できないケースもあります。
「風向き」「雨の強さ」で漏れたり止まったりする場合は、
取り合いや棟内部に水が回っている可能性もあるため、丁寧な調査が欠かせません。
雨が降るたびにバケツが必要なほどの雨漏れ。
原因は、雨漏れ箇所の真上の下屋で、瓦が大きく割れて屋根土が露出していました。
このタイプは分かりやすい反面、放置期間が長いと、
室内側の内装や下地まで劣化してしまい、工事範囲が拡大します。
棟の漆喰が劣化していた箇所を、施主様がご自身で補修。
しかし、のし瓦の面まで漆喰を塗り込んでしまい、
棟内部に入った水が外へ排出できず雨漏れにつながっていました。
瓦屋根は「塞ぐほど良い」ではなく、
“水が入っても出る”仕組みを壊さない施工が重要です。
怪しいところをシリコンと漆喰で塞いだ結果、雨漏れが悪化。
瓦は重なりで雨を流す構造のため、つなぎ目を完全に塞ぐと
雨水の逃げ場がなくなり内部に回りやすくなります。
「直したつもり」が、被害拡大の引き金になる典型例です。
屋根は大きく
1）屋根材（瓦・スレート等）
2）防水シート（ルーフィング）
3）野地板
の順に構成され、屋根材の下に入った雨水は防水シートで受けて外へ排出されます。
このため、屋根材の隙間を塞ぎすぎると、
排水の流れを阻害し、雨漏れの原因になることがあります。
雨漏れが進むと、クロスだけでなく下地ボードまで水を含み、
室内側の復旧工事が必要になります。
「とりあえずコーキング」では止まらないため、
最初の段階で専門業者に診てもらうことが結果的に安く済みます。
漆喰葺き直しをしても止まらない雨漏れ。
天井ボードを剥がし、サーモカメラ＋散水で経路を確認したところ、
ベランダ排水管の接続部（エルボ）からの漏れが判明したケースもあります。
雨漏れは「屋根だけ」とは限りません。
原因不明の場合は、こうした調査でムダ工事を減らし、確実な修理につなげます。
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