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加古川市 入母屋屋根の漆喰(しっくい)が剥がれ劣化!屋根調査事例
更新日:2026年7月22日
加古川市のお客様から、古くから住み継いでいる日本家屋の屋根について「漆喰(しっくい)が落ちてきている気がするので一度見てほしい」とご相談をいただき、私たち街の屋根やさん加古川店で現地調査に伺いました。
実際に拝見すると、建物は風格のある入母屋屋根で、いぶし瓦の美しい光沢もまだしっかり残っていました。
ただ、その一方で、屋根の要所に使われている漆喰には年数なりの傷みが見られ、見た目以上に注意が必要な状態です。
全体として瓦自体の納まりは大きく乱れていない印象でしたが、細かな隙間や剥離が進むと雨仕舞いに影響するため、部分ごとの状態を丁寧に確認していきました。
入母屋の大屋根は整っていても細部の劣化は見逃せません
屋根全体を見ると、いぶし瓦の並びは比較的整っており、日本家屋らしい重厚感のある入母屋の姿がきれいに保たれていました。ただし、こうした屋根は面積が広く、棟や取り合い部などの細部に傷みが出やすいのが特徴です。遠目で問題がなさそうに見えても、実際には漆喰の痩せや剥がれが進んでいることが少なくありません。特に棟まわりは風雨を受けやすいため、下地の保護が弱くなると、今後の雨水の回り込みや部材の劣化につながるおそれがあります。
隅棟の取り合い部分では、漆喰の一部が欠け、内部に空間ができている様子を確認しました。こうした部分は瓦同士の接点が多く、納まりが複雑なため、漆喰が傷むと隙間から雨や風の影響を受けやすくなります。さらに、漆喰が欠けたままの状態では、内部に土やほこりがたまりやすくなり、湿気を含みやすい環境になってしまいます。すぐに雨漏りが起きていると断定はできませんが、放置によって周辺部の傷みが広がる可能性は十分に考えられる状態でした。
この部分では、漆喰の表面がざらつき、付着物も見られました。長年の風雨や日射の影響で表層が弱くなると、表面が少しずつ削られ、もろくなっていきます。とくに古い漆喰は水を含んだり乾いたりを繰り返すうちにひびや剥離を起こしやすく、見た目の変化以上に性能が落ちていることがあります。表面の荒れをそのままにしておくと、やがて一部の脱落につながり、周囲の瓦の安定にも影響することがあるため注意が必要です。
瓦と漆喰の取り合いでは、奥にかけて隙間が確認できました。こうした隙間は、施工直後には問題がなくても、経年で漆喰が縮んだり欠けたりすることで目立ってきます。わずかな開きでも、吹き込む雨や風の通り道になることがあり、特に入母屋の複雑な取り合いでは劣化が進みやすいポイントです。さらに、隙間から小さなゴミや水分が入り込むと、その周辺の傷みを早める原因になります。
鬼瓦の近くでは、漆喰が板状に浮き上がり、今にも落ちそうな状態になっていました。ここまで剥離が進むと、表面だけでなく内部まで劣化している可能性があります。鬼瓦まわりは屋根の端部にあたり、強風や雨を受けやすい場所です。剥がれた漆喰が落下する危険もあるため、見た目の問題だけで済ませられる状態ではありません。周囲の固定状況にも注意して確認しておきたい箇所です。
漆喰の割れがはっきり現れ、保護の役割が弱まっています
別の角度から見ると、漆喰の割れと欠けがさらに明確でした。ひび割れが入った漆喰は、そこから水分の影響を受けやすくなり、寒暖差や乾湿の繰り返しで崩れが進行します。もともと漆喰は内部の土や葺き土を保護する役割がありますが、割れたままでは十分に機能しません。屋根漆喰は瓦そのものではなく周辺部を守る大切な部材ですので、この状態を放置するとほかの部位にも悪影響が及びかねません。
隅棟接合部でも剥離が連続し、補修の必要性が高まっています
隅棟接合部でも漆喰の剥がれが連続して見られました。部分的な欠けではなく、複数箇所に同様の症状が出ていることから、経年劣化が全体的に進んでいると判断できます。端部は力がかかりやすく、風の影響も受けやすいため、一箇所の不具合が次の剥離を招くことがあります。今は瓦の大きなズレまでは見られませんでしたが、下地の保護が弱い状態が続けば、将来的な補修範囲が広がる可能性があります。
平部に近い境目でも、漆喰が痩せて下地が荒れている様子が見られました。表面が均一ではなく、ところどころに欠落や細かな凹凸が出ているため、保護材としての厚みが不足している状態です。こうした劣化は急激に進むものではありませんが、少しずつ広がるのが厄介です。日本家屋のいぶし瓦屋根は耐久性が高い反面、漆喰のような副資材の劣化を早めに見つけることが長持ちのポイントになります。
今のうちに屋根漆喰の補修範囲を見極めることが大切です
今回の加古川市での調査では、入母屋の日本家屋らしい立派ないぶし瓦屋根である一方、棟まわりや鬼瓦まわりを中心に漆喰の剥がれ、痩せ、隙間が複数確認できました。優先して考えたいのは、まず剥離が大きい鬼瓦まわりや隅棟の取り合いの補修です。落下や雨水の影響を受けやすい箇所から順に、傷んだ既存漆喰を撤去し、南蛮漆喰などの適した材料で詰め直す方法が基本になります。症状が広い範囲に及ぶ場合は、単純な表面補修だけでなく、一部の棟取り直しや積み直しが必要かどうかも見極めるべきでしょう。
私たち街の屋根やさん加古川店では、屋根診断士による無料現場調査を行っており、日本家屋、いぶし瓦、入母屋屋根の屋根漆喰についても状態に合わせた無料見積もりをご提案しています。地元加古川市で住まいを守るお手伝いを続けてきた私たちだからこそ、過剰な工事を勧めるのではなく、今必要な補修をわかりやすくお伝えできます。
漆喰の剥がれは小さく見えても、早めの確認が安心につながりますので、気になる症状があればどうぞお気軽にご相談ください!
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