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廃盤屋根材メーカーと製品一覧!撤退・解散品の修理対応策まとめ
更新日:2025年10月6日
こんにちは、街の屋根やさん栃木小山店です。
「屋根の修理を頼んだら、“この瓦はもう廃盤で入手できません”と言われてしまった」──皆様にはそんなご経験はありませんか?
1980〜2000年代に新築住宅で良く使われた屋根材、セメント瓦・モニエル瓦・化粧スレートは、現在では多くが製造中止やメーカー撤退により廃盤となっています。
新品が入手できないため、修理が難しい状況が全国で広がっています。
住宅の屋根リフォームの目安は屋根材の種類によって異なりますが、これらの屋根材はおよそ
築30年前後と言われています。
まさに今、メンテナンスが必要な時期を迎えているのです(·_·;
この記事では、廃盤となった代表的な屋根材メーカーと製品名を実名で紹介し、その特徴や劣化症状、撤退の背景、そして現在できる修理対応策まで徹底解説いたします。
皆様のお住まいの屋根が該当するかどうか、見つけてみてくださいね(o^^o)
屋根材が廃盤になる理由は大きく4つあります。
✅ 需要の変化
住宅の軽量化・耐震化の流れで、重量のあるセメント瓦は敬遠されました。
✅ アスベスト規制
1990年代以降、スレート屋根材に含まれていたアスベストが規制され、多くのシリーズが廃止に。
✅ メーカー撤退・事業再編
外資系メーカーの撤退や、国内大手の事業縮小により、屋根材分野自体から撤退するケースが発生。
✅ 性能や品質の問題
剥離・欠け・反りなど不具合が多かった製品は、クレーム増加で短命に終わり廃盤化。
「人気がなくなった」だけでなく、安全性や耐久性に問題があった製品が多いというのが実情です。
そのため、築20年程度の比較的新しい住宅でも廃盤屋根材が使われていることは珍しくありません(>_<)
「モニエル瓦」は1970年代から2000年代にかけて全国で普及しました。
代表的な製品には以下があります。
・センチュリオン(波型)・ニューシャプレ(フラット)・ヴィラクラシック(洋風デザイン)・ホームステッド(洋形フラット)表面の「スラリー層」が剥がれやすく、再塗装が困難。
全国で不具合が多発し、2010年頃に日本市場から撤退・廃業しました。
現在は在庫や中古品のみが流通しています。
クボタが販売していた
「パラマウント」は乾式コンクリート瓦で、モニエルに似た製品でした。
1980〜1990年代に普及していましたが既に製造中止となり、現在は在庫は入手困難。
差し替え修理はほぼ不可能で、葺き替えが現実的な選択肢となっています。
セメント瓦「アルペン30」は比較的新しい製品でしたが、アルプスさんの業務撤退により2024年4月をもって製造終了。
これから築年数が経過する住宅で補修需要が高まるにもかかわらず、新規入手は不可となってしまいました。
藤岡スレート工業が展開していた
「FUJIX」ブランドのセメント瓦です。
現在では屋根材事業を大幅縮小し、法人自体は存続しているものの屋根材事業からは撤退。
製品はすでに廃盤扱いで、流通在庫も極めて少ない状況です。
✅ モニエル センチュリオン波型で重厚感のある瓦。表面の塗膜が粉状に剥離しやすく、白っぽく見えるのが特徴。洋風住宅に多い。
✅ ニューシャプレ(New Chappelle)フラットタイプで、シンプルモダンな住宅に採用。薄型のため割れやすく、現在は完全廃盤。
✅ ヴィラクラシック高級志向の洋風瓦。デザイン性は高いが、現在は補修用在庫も希少。
✅ クボタ パラマウント国内メーカー製でモニエルに似た構造。クボタの撤退とともに消え、補修は困難。
✅ スカンジア SS/FFセメント瓦のシリーズ。波型(SS)、フラット(FF)と展開されたが、すべて廃盤。
✅ Victory(ビクトリー)一時期人気を集めたフラット瓦。現在はほとんど市場に出回らない。
✅ 富士スレート セラルーフ/セラ・ウッディ27旧富士スレート製品。耐久性に難あり。
✅ ハルモリックセメント瓦の一種。入手困難。
✅ FUJIXシリーズ藤岡スレート工業製。独自のセメント瓦を販売していたがすでに廃盤。
✅ ミヤフラット MF-40/UC40在庫流通がわずかに残る廃盤瓦。
✅ ロアール40/アレス40補修用として名は残るが新品供給はなし。
✅ パミール(ニチハ)・製造時期:1996〜2008年頃
・症状:層状剥離で表面がミルフィーユ状にペラペラ剥がれる
・現状:全国的に雨漏り相談が多数。葺き替え工事以外の対応は困難
✅ コロニアルNEO(ケイミュー/旧クボタ・松下)・製造時期:2001〜2008年頃
・症状:欠けやすく耐久性不足
・現状:廃盤。後継品は「コロニアルクァッド」
✅ スペリアルNEO(ケイミュー)コロニアルNEOの改良版として登場するも短命に終わり廃盤化
流通量が少なく認知度も限定的
✅ アーバニー(クボタ)・特徴:高級スレートとして販売。石粒付きでデザイン性が高い
・症状:石粒の剥離、反りなどメンテナンス性に難あり
・現状:初期型は廃盤。後継品は「アーバニーグラッサ」
✅ セキスイかわらU・特徴:樹脂とセメントの複合材。「かわら」と名がつくが実際はスレート材に近い
・症状:反りや割れが多発
・現状:廃盤のため部分補修困難
✅ 初期カラーベスト(石綿含有)・普及:1960〜80年代
・廃盤理由:2006年のアスベスト規制により
・注意点:撤去時にアスベスト処理費用が別途発生
うちの屋根は廃盤?廃盤屋根材の見分け方と確認ポイント
①裏面刻印を確認屋根材の裏側にはメーカー名や製品名が刻まれています。
ただし経年劣化で傷んだ屋根材ですと判断しづらいケースもあります。
👉「MONIER」「KUBOTA」「FUJIX」「NICHIA」「KMEW」などが手掛かり
②形状で判断・波型
・二山型
・フラット型など
③劣化症状で判断屋根材ごとにそれぞれ特有の劣化症状があり、ある程度見分ける目安になります。
👉症状例
・モニエル → スラリー層剥離、色落ち
・セメント瓦 → 塗膜剥がれ、吸水によるひび割れ
・パミール → ミルフィーユ状に層が剥がれる
・コロニアルNEO → 欠けやすい
・かわらU → 反り、変形
廃盤屋根材は修理できる?部分補修・カバー工法・葺き替えを徹底解説
廃盤になってしまった屋根材の修理は、多くの方が直面するお悩みのひとつです。
製造中止となった材料は同じものを手配できないため、修理の際にはいくつかの対応策を検討する必要があります。
以下に主な方法をまとめました(^^♪
1. 在庫品・中古品による部分補修メーカーや流通業者にわずかに残っている在庫があれば、それを使って部分修理が可能です。
廃盤瓦・スレートを扱う業者やネットショップで見つかることもあります。
ただし数量が限られるため、
同色・同サイズで必要枚数揃えるのは難しいです。
2. 類似材での代替品による部分補修廃盤材とサイズ・形状が近い現行製品を利用し、加工して取り付ける方法があります。
完全に同じ見た目にはならなくても、雨仕舞い(雨水の流れを制御する工夫)を優先すれば、実用的な補修が可能です。
既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる工法です。
既存の屋根材が瓦でない屋根材(化粧スレート・コロニアル・カラーベストなどに可能)
廃盤材が広範囲に劣化している場合に有効です。既存の屋根を撤去しない分、
廃材処分費を抑えられ工期も短縮できます。
ガルバリウム鋼板など軽い金属製の屋根を被せることで、軽量で高耐久となり、廃盤屋根材の不安を一掃できます。
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屋根カバー工法を詳しく解説!メリットや費用相場・対応屋根材も掲載
今ある屋根をすべて撤去して新しい屋根材に交換する工事です。
屋根全体の劣化が激しい場合や、廃盤材が脆弱で部分修理が難しい場合、根本的な解決は葺き替えです。
下地から施工し直すことで新築同様の耐久性を確保できます。
カバー工法同様、ガルバリウム鋼板などの重量の軽い金属屋根材を選ぶと耐震性や耐久性も向上します。
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屋根の葺き替え※ふきかえ※について徹底解説(初心者ガイド)
なぜ築30年で屋根工事が必要?廃盤屋根材と防水紙寿命の関係
廃盤屋根材が使われている住宅の多くが現在築20〜30年以上を迎えており、相応のお手入れをすべき時期に来ています。
築30年前後で屋根工事が必要になる理由は、大きく分けて「屋根材の劣化」と「防水紙の寿命」の2点です。
屋根材の下には「防水紙(ルーフィング)」が必ず施工されています。
これは、万が一屋根材の隙間から雨水が入り込んでも下地に浸透しないようにする「二次防水」の役割を持つ大切な部分です。
しかし防水紙にも寿命があり、一般的なアスファルトルーフィングでは20〜30年程度とされています。
屋根材がまだ見た目的には大丈夫な状態だったとしても、防水紙が劣化して破れたり穴があいていると、そこから雨漏りが発生してしまいます(;>人<)
結果として「屋根材が廃盤」+「防水紙も寿命」で大規模工事が避けられないのです。
築30年で屋根工事が必要になるのは、屋根材の劣化によって一次防水が弱くなり、防水紙の寿命によって二次防水も機能を失ってしまうからです。
このため「屋根の塗装だけでは対応できない」「部分修理では不十分」となるケースが多く、屋根カバー工法や葺き替えといった大規模なリフォームが推奨されます。
実際に
「築28年の住宅で廃盤屋根材『パミール』が剥離。補修を希望されたが、ルーフィングがボロボロで葺き替えを提案した」事例もあります。
「廃盤だから直せない」のではなく、「防水紙や下地も寿命を迎える時期だから大規模工事が必要になる」
これが多くのお住まいで共通する実情です。(。•́ - •̀。)
廃盤屋根材が使われている住宅の多くが現在築20〜30年以上を迎えており、相応のメンテナンスが必要な時期に来ています。
メーカー撤退・解散で入手不可の製品が多く、築30年前後になるとルーフィングの寿命が重なり、大規模工事が必要に(;>人<)
部分補修は可能ですが、やはり根本解決は葺き替え・カバー工法です。
もし「うちの屋根も廃盤屋根材かもしれない」と思われたら、ぜひ一度専門業者に見てもらいましょう!
屋根材と防水紙の両方を確認することで、最適な工事方法をご提案することができます(o^^o)♪
街の屋根やさん栃木小山店では、廃盤屋根材を始めあらゆる屋根に精通した担当者が調査・診断を実施しています。
ご相談~お見積りまで無料で承っておりますので、気になることがある場合はお気軽にご相談くださいね~( ´ ▽ ` )ノ
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