下野市 雨漏り調査で瓦を捲ると杉皮に穴！谷板金は錆びて谷漆喰も崩落
更新日：2025年9月25日
天井の板目に沿って、雨染みが広がっているのを発見！
染みがあるのはサッシ際ではなく、サッシから約2.5ｍほど奥に入った天井！これは典型的な「屋根からの浸水」のサインです(>_<)
この段階では「瓦の割れか？」「谷部分の不具合か？」といった推測しかできません。
そこで、実際に屋根に上がり詳しく調査を行わせていただきました。
屋根に上ってみると、谷部分に違和感が。
鋼板で施工されている谷板金はすでに錆が進行し、谷漆喰も崩れ落ちている状態でした。
谷は屋根の雨水が集中する場所で、最も雨漏りリスクが高い部分です。
錆の進行で穴があくことや、谷の漆喰の崩れてしまうと雨水が谷板金を乗り越えてしまい、谷板金の下に水が回り込みやすくなります。
この状態は放置すると危険！谷板金の入れ替えを検討する状態です。
すると、驚くべきことに二次防水は昨今ではあまり使用されない杉皮防水！
その杉皮が穴だらけになっており、すぐ下のザラ板（荒野地）がむき出し になっていました。
このザラ板の下は、室内の天井です！
瓦だけで100％雨水を軒先まで排水してくれれば漏れる事はありませんが、横風を伴う豪雨時には瓦の重ね目の隙間から少量の雨水は浸水してしまうんです(>_<)
杉皮は昔の屋根でよく使われていた下葺き材です。
ただ、昨今主流になっている紙製や布製のルーフィングに比べて水を完全には遮断できなく、皮に水を浸透させて徐々に軒先に雨水を運ぶもの！
耐久性はあるものの、経年で穴や裂け目が発生します。
しかも今回は野地板がザラ板なので、隙間からそのまま雨水が落ちれば即雨漏りに直結する危険な状態でした( ;∀;)
現在主流の野地板は合板ですが、古い建物では バラ板・ザラ板 が多く使われています。
ザラ板は細い板を隙間を空けて並べる構造のため、通気性は確保できますが、防水紙に不具合があると雨水がそのまま室内へ浸透します。
つまり、杉皮に穴が開いてしまった時点で「即雨漏りにつながる危険状態」なんです( ;∀;)
今回のように杉皮が傷んでいる場合、部分補修では根本解決ができません。
杉皮は一枚ごとに連続して敷かれており、途中だけ差し替えると隙間から水が回ってしまうためです。
したがって、必要なのは以下のような修繕です。
1.瓦を一度すべて捲る（葺き直し工事）
2.野地板の状態を確認し、必要に応じて増し張りや交換
3.現代のルーフィング（改質アスファルトルーフィング等）を全面に敷設
4.既存瓦を再利用しつつ葺き直し
5.同時に谷板金を新しいガルバリウム鋼板などへ交換。
（近年は谷漆喰の代わりに谷シーラーを使用する方法が主流です）
関連記事▶瓦屋根特有の屋根修理法！屋根葺き直し工事を解説
今回の下野市での雨漏り調査では、瓦の下で杉皮が劣化し穴だらけになっていたこと、さらに 谷板金の錆や漆喰崩落 が重なり、室内への雨漏りに直結していることが分かりました。
瓦屋根は見た目がしっかりしていても、内部の下葺き材が寿命を迎えているケースが多くあります。
築30年以上のお住まいでは特に注意が必要です。
「天井に雨染みがある」「谷部分が気になる」という方は、早めに点検をおすすめいたします。
放置すると野地板や柱まで腐食が進み、大規模な工事が必要になる恐れがありますので、ご注意くださいね。
類似した症状が発生しているお客様は、今記事をぜひ参考にしていただければと思います(^^♪
屋根工事は、私達にお任せください！
現場に合った適正な工事内容・適正価格・高品質施工で、お客様の期待にお応えします(^o^)丿
この記事を書いた加盟店
栃木県の加盟店一覧
東京都、神奈川県、千葉県の方はこちら
街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
お客様の不安を解消できるように、お問い合わせから工事の完成までの流れをご紹介しています。
街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
お客様から寄せられた屋根に関する疑問を、当店スタッフが親身に回答しています。
弊社で行った施工事例をご紹介しています。詳細な説明と写真でわかりやすくお伝えします。
弊社の会社概要になります。街の屋根やさんとはこんな会社です。
