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下野市 平板瓦にズレや浮きがありケラバ瓦の下地も不良!修理法を解説
更新日:2025年9月14日
皆様こんにちは、街の屋根やさん栃木小山店です。
先日、下野市の瓦屋根住宅の現地調査を行ってまいりました。
「瓦があちこちズレたり浮いたりしているので確認して欲しい」とのご相談ですが、お客様のお住まいは東日本大震災後に大きなメンテナンスを行い、瓦屋根は葺き替えをされたとのこと。
瓦は年月が経つと徐々に劣化し、ズレや浮きが発生することはありますが・・・それにしてはちと早いような気がします(·_·;
お客様は「施工した職人さんの腕が悪かったのかしら?」と不安な気持ちを抱えていらっしゃり、早速調査に伺いました。
下野市のお客様宅の屋根は、
「平板瓦(へいばんがわら)」という表面がフラットな形状をした屋根瓦です。
一般的な瓦にある山と谷の波形状をなくし、平板状のデザインにしたものを総称で平板瓦と言います。
シンプルでモダンなデザインが特徴で、和風・洋風どちらの住宅にも調和しやすく、近年人気がある屋根材ですね(*^_^*)
実際に屋根の上がって詳しく見ていくと、あちこちの瓦がズレたり浮いたりしています。
特に屋根の端部や段差部分で顕著に見られ、瓦同士の重なりがしっかり噛み合っていない状態(゚д゚lll)
ここで瓦屋根の固定方法について少しご説明しますね。
現在では建築基準法に基づき瓦の
「全数釘打ち」が義務化され、
すべての瓦を釘やビスで留める施工が標準となりました。
それまでは
「要所ごとに釘打ちする部分留め」が一般的で、全数を固定していないケースも多くありました。
東日本大震災は2011年、瓦の全数釘打ち義務化は2017年。
(・・*)。。oO(葺き替え実施の際は全数ではなかったのかな~・・・)
今回の不具合も、この点が大きく影響していると考えられます。
とは言えかなりの浮きやズレですね(;^_^A
平板瓦の割れや欠けも見られ、下地が露出してしまっている箇所もありました(>_<)
瓦そのものの強度にはまだ余裕があるはずなので、やはり施工当時の固定方法が大きな問題のようです。
屋根材は、新東株式会社さんのセラムシリーズ。この独特の割石調の模様は
「セラムF3(CERAM-F3)」ですね。
特許を取得した独自の高い防水性能を持ち、デザインと機能性に優れた平板瓦です。古い住宅ですと屋根材が既に廃盤になっていることも多く、差し替えの際は違和感のない代替品探しに苦労するのですが、その点セラムF3は現在も流通している製品ですので問題ありません。
しかし、
ズレや浮きを改善するためには全数釘打ちが必要です。
今回のようなケースの場合、最も有効な修理方法は
「屋根葺き直し」です!
葺き直し(ふきなおし)とは、今ある瓦を再利用して屋根を張り直す工事のことです。
瓦屋根の耐用年数はおよそ50~60年ですので、葺き替え後14年未満のこちらの住宅の瓦はまだまだ長持ちします。
既存瓦を再利用できるため費用を抑えつつ、全数釘打ちでしっかり固定できるのが大きなメリットです。
割れて再利用ができない箇所のみ、新しい瓦に交換すれば良いでしょう(*'▽'*)♪
葺き直しについてさらに詳しく➤これまでの瓦を再利用して屋根を葺き替える屋根葺き直し
調査を勧めていくうちにもう一点、重大な不具合を確認しました。
屋根の端部「ケラバ瓦」の下地部分です。
ケラバ瓦とは、屋根の端部(けらば部分=屋根の側面)に取り付ける瓦のことです。強風時に雨水が側面から侵入するのを防ぎ、屋根の端を整えて外観を美しく見せる効果もあります。
こちらの住宅では、ケラバ瓦と平板瓦の間に防水処理としてコーキング材が目一杯充填されていました。
過剰ともいえる量のコーキングですが、現在では穴が何か所もあいており、雨水ウエルカム状態に。・゚(゚⊃ω⊂゚)゚・。
ちなみに、プロの瓦職人であればこのような施工は絶対にしません!
コーキングで塞いで水の侵入を防げる状態にしたとしても、それは一時しのぎでしかありません。
コーキングの耐用年数は10年程度と短く、経年で切れたり剥がれたりするからです。
実際に現場ではすでに隙間ができ、水が内部に廻り込む状態になっていました(;>人<)
穴のあいた部分から中を覗いてみると、
ケラバ瓦を留める木製下地が腐食してボロボロになっているのが確認できました。
木製の下地は雨水が染み込むと腐ってしまうため、釘を打とうがビスを打とうが効く訳もありません。
固定力を失ったケラバ瓦は、最悪の場合落下してしまう危険性があります((((;゚Д゚))))
では、どのように対策すればよいのでしょうか?
ケラバ部分の正しい施工方法を、別現場での修繕の模様を元に解説いたしますね(o^^o)
まずケラバ瓦を一時的に撤去し、
捨て水切り板金を設置します。
これにより雨水の侵入を防ぎ、ケラバ瓦の下地に水を触れさせないようにします。
捨て水切り板金とは、屋根の雨漏りリスクが高い場所に設置される外側からは見えない板金のことです。ケラバの捨て水切り板金は、屋根の側面(ケラバ)に取り付けられ、雨水を外壁側に流す役割を担います。
さらにケラバ瓦と平板瓦の当たる部分に、
シーラースポンジと呼ばれる水の浸入を防ぐためのスポンジ状の材料を設置していきます。
何重にも防水対策を施すことでケラバ瓦の下地に雨水が廻らず、腐食の心配もなくなります(o^^o)♪
ケラバ瓦を元通り付け直して完了です。
当店では、
下地材に腐食しやすい木製にかわって樹脂製下地を採用しています。
施工完了後には見えなくなってしまう部分ではありますが、
「吹き込まないようにする」+「万が一吹き込んだ時に雨水を逃がす対策をする」をするのが本当のプロの仕事です(๑•̀ - •́)و✧
お客様にも同ケースの修繕現場の画像をお見せしながらていねいに修理方法を解説いたしました。
「写真付きで詳しく解説してもらえたので、とても分かりやすい」と安心していただけましたヽ(*´∀`)ノ
(他現場の画像はすべてプライバシーに配慮したものを用意しています)
ただし屋根面積が広いため、全体的に葺き直しをするとなればそれなりの費用がかかります。
今後はお見積りを作成し、お客様と一緒に検討していこうと思います(*'▽'*)♪
瓦のズレや浮きは、放置するとさらに悪化しますし、あいた隙間から雨水が入って建物内部を傷めてしまいます。
雨漏りが始まってからでは修理費用も高くなりがちです!
不具合を見つけたらなるべく早い段階で修理すれば、将来的なメンテナンスのコストダウンにもつながりますよ(*^_^*)
街の屋根やさん栃木小山店では、豊富な施工実績と確かな技術でお客様の大切なお住まいをお守りいたします。
少しでも「おかしいな?」と思ったら、どうぞお気軽にご相談くださいね~( ´ ▽ ` )ノ
屋根工事は、私達にお任せください!現場に合った適正な工事内容・適正価格・高品質施工で、お客様の期待にお応えします(^o^)丿
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