小山市で軒天修理をご検討の方へ修繕方法を解説！破損理由の確認も大切
更新日：2025年4月6日
軒天は、屋根の裏側で建物の内部を雨風や湿気から守ってくれる“縁の下の力持ち”のような存在。
ですが普段あまり目につきにくいぶん、気付いたら劣化して修理が必要な状態になっていることも…(>_<)
今回は、そんな大切な軒天の修理方法について、当店が実際に施工した現場の様子を交えながら詳しく解説していこうと思います。
お住まいを長持ちさせるためにも、ぜひ参考にしてくださいね(o^^o)♪
「軒天（のきてん）」とは、建物の軒（のき）の裏側、つまり屋根の下面部分を指す建築用語です。
具体的には、屋根の出っ張った部分（軒）の裏側を覆う板材や仕上げ材のことを指します。
軒天は「軒裏天井」「上げ裏」「軒天ボード」などとも呼ばれます。
意外と知られていない軒天ですが、実は建物にとって重要な役割を担っています。
①外観の美しさ向上
軒天は屋根の裏側にある木材や下地を隠してくれるため、建物の外観をすっきりと見せてくれます。
②保護機能
雨風やほこり、小動物の侵入から屋根裏や構造材を守ります。
特に台風時などで雨水の吹き込みを防いでくれる為、建物の劣化を抑える効果があります。
③火災による延焼防止
あまり知られていないことですが、火災が起きた際に軒天は屋根へ燃え広がらないよう食い止めてくれます。
軒天があると窓から屋根に移りにくくなるため、住宅全体に火の手が回るのを防ぐ効果があります。
① 合板・ベニヤ板（木材系）
比較的築年数が経った住宅でよく使われている木製素材です。
板の上から更に「化粧合板」と言われる模様のシートをかぶせて様々な風合いを出すケースが多いです。
非常に安価で加工もしやすいですが、経年劣化が早く耐水性や耐火性があまりありません。
② ケイカル板（けい酸カルシウム板）
現在の軒天材の主流であり、珪藻土と水酸化カルシウム等を水で練り合わせてできた合板です。
合板・ベニヤ板同様安価でありながら、湿気に強く耐火性、耐水性に優れていています。
化粧合板と同じように模様のシートを貼ったデザインボードや、板自体に色がついたカラーケイカル板など様々です。
③ 金属板（ガルバリウム鋼板など）
ガルバリウム鋼板やアルミスパンドレル等の金属系素材を使用しています。
非常に軽量で耐火性・耐久性に優れており、近年人気が高まっています。
デザイン性が高く高級感があり、価格はやや高めですがメンテナンス頻度が少なくて済みます。
以下のような症状、皆様のお家では出ていませんか？
① 変色・シミ
☑ 軒天に茶色っぽいシミが出ている
☑ 黒ずみやカビのような色になっている
→雨水や湿気が染みこんでしまったサインかもしれません。放っておくとどんどん広がってしまいます。
② 板の浮き・剥がれ
☑ 板が反ってきたり、隙間ができている
☑ 釘がゆるんで、板がぶら下がっている状態
→内部の木材が劣化している可能性大！ 落下の危険もあるので早めの補修が必要です(>_<)
③ カビ・黒ずみ
☑ 軒天の表面に黒いポツポツがある
☑ 緑っぽいコケが広がっている
→湿気がこもりやすい軒天ではカビやコケが発生しやすいです。美観の問題もあるので早めの対処を！
④ 動物・虫の痕跡
☑ 軒天に穴があいている
☑ 小動物の巣やフンが見つかる
→軒天にすき間ができると、コウモリなどが侵入して巣を作ることも。フン害や騒音の原因にもなりかねません(>_<)
「増し張り」と「張り替え」どっちがいいのか？ 実は軒天の表面だけで判断するのは難しいのです。
「増し張りでいけそう！」と思っても、めくってみたら下地が腐っていた…なんてことも(＞＜)
そのため、事前の点検や調査がとっても重要！
私たちはお客様のお家の状態に合わせて、無理なく無駄もない方法をご提案しています(*'▽'*)♪
こちらの軒天、一見すると角が少し破れているだけのように見えますが、解体してみると中には大量の鳥の巣がΣ(ﾟдﾟ；)
たとえ小さな穴でも、放っておくとネズミやハクビシンといった小動物が住みついてしまうこともあります。
そうなると糞害や悪臭、ノミ・ダニの発生など、衛生面でも大変なことに・・・(´;︵;`)
軽微な状態であれば塗装メンテナンスで間に合いますが 剥けてきた・バサバサしている・フカフカしている・穴があいている等の場合は、塗装での改善は望めません(＞＜)
鳥の巣と部分的に古い軒天を撤去し、新しいケイカル板の軒天ボードの取り付け作業を行いました。
軒天に穴があいた住宅は、調査の結果実は実は瓦屋根からの雨漏りが原因で、野地板（のじいた）まで腐食していました((((；ﾟДﾟ))))
軒天だけを直しても、上から水が回ってしまえばまたすぐに破損してしまいます(；▽；)
屋根の下の野地板と防水紙を新しくした上で、軒天の張り替えを行いました。
軒天が破損したら「壊れた部分だけ修理すればいい」と思いがちですが、本当の原因を見極めないとまたトラブルが起こる可能性がありますので、しっかり原因究明が必要です。
軒天のプリント合板が剥がれていたので、新しい木目調の軒天材を増し張りしました。
増し張りは、撤去費と処分費が掛からないのでリーズナブルですが、下地が健全な状態である必要があります。
こちらはガルバリウム鋼板による増し張りです。
近頃では、軒天に板金（ガルバリウム）を増し張りするお客様がとても多くなりました。
当店のような、現場の寸法に合わせて平板から切り出し加工できる業者なら、ぴったり合ったサイズで施工できます。
軒天修理は色々な方法があり、使用可能な建材もさまざまです。
「今の軒天をどう修繕するのが良いのか？」と検討の際、色々な施工が対応可能な業者を選ぶと選択肢が広がりますね(*^_^*)
ここからはプロのアドバイスです！
軒天修理のご依頼をいただいたお客様のうち、軒天破損は「軒天以外」が原因であるケースが実に半数以上です。
屋根のどこかに不具合がある場合、そこから侵入した雨水が軒天を傷めてしまっている可能性が考えられます。
「雨仕舞不良」「防水紙破損」「谷板金不良」など、その原因も多岐に渡ります。
このような場合、軒天だけを修理しても時間が経過すると再び破損してしまうことも…(；▽；)
大切なのは“原因までしっかり調査し、改善をアドバイスしてくれる業者”にお願いすることなのです！
軒天工事は、私達にお任せください！
現場に合った適正な工事内容・適正価格・高品質施工で、お客様の期待にお応えします(^o^)丿
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