人に貸したいので点検してほしいとご依頼

今回は瀬戸市水無瀬町のお客様より、
「今は誰も住んでいない家なんですが、ゆくゆくは人に貸したいので、一度しっかり状態を確認したい」
とお問い合わせをいただきました。

空き家の期間が少し続いていたこともあり、屋根の状態が気になったとのこと。
こうした“使用していない時期”は劣化が進みやすいタイミングでもあります。
さっそくドローンを使って屋根全体をチェックしていきました。

袖瓦の歪みを確認

袖瓦は、風の巻き込みや横雨から屋根材を守る重要な位置にある瓦です。
経年劣化や強風、釘の緩みが原因で徐々に歪んでしまうことがあります。
歪んだまま放置すると、

• 強風で外れやすくなる

• 雨水の侵入経路ができる

• 下地の腐食につながる
  
  といったトラブルを招きます。
  
  袖瓦は落下の危険もあるため、空き家の場合でも「安全性」の面で早めの対応がおすすめです。

袖瓦がなくなっている箇所も

瓦が脱落する理由としては、

• 長年の劣化

• 台風などの強風

• 留め具（釘・針金）の腐食
  などがあります。

瓦が一枚なくなるだけでも、そこから雨が入り、屋根内部の木部が痛んでいきます。
また、落下していた場合は歩行者への危険にもつながるため、早急な対応が必要です。

貸し出し予定の物件であれば、なおさら入居前の点検と修理が大切です。

現地調査時のお客様との会話

調査結果を写真と一緒にお伝えすると、お客様からは、
「とりあえず悪いところを直せれば助かります。ただ、長く貸すことを考えると将来的なことも知りたい」
とご相談いただきました。

空き家から賃貸へ切り替える際は、まず“今の不具合を安全にすること”と“将来のトラブル予防”の両方が重要です。

ご提案① 必要な部分だけを直す部分修理

まずは、最低限しっかり直したい方向けに
・袖瓦の交換
・歪みの調整
・固定金具の補強
など、部分修繕の見積もりをご提案しました。

▼部分修理のメリット

• 費用を抑えられる

• 急いで直したい場合に最適

• 極端に劣化していない屋根なら十分効果的

▼部分修理のデメリット

• 屋根全体の寿命が伸びるわけではない

• 他の場所に潜む劣化が後から出てくる可能性も

“とにかく今住める状態にしたい”という場合には向いています。

ご提案② 将来を見据えた葺き替え工事

※写真はイメージです。

もうひとつは、長期的に安心できる 葺き替え工事（ふきかえ／屋根を丸ごと新しくする工事） です。

葺き替えとは、
古い瓦・下地を撤去し、新しい屋根材・下地へ作り替える工事のことで、
屋根機能を“リセット”できるのが大きな特徴です。

▼葺き替えのメリット

• 屋根の寿命が一気に長くなる

• 雨漏りリスクを根本から解消できる

• 下地も新しくなるので耐久性が上がる

• 貸し出し物件としての価値が上がる

▼葺き替えのデメリット

• 費用は部分修理よりかかる

• 工期が少し長くなる

貸し出し予定ということもあり、長期的に安心できる「一度しっかり直す方法」としてもご案内しました。

最後に

今回の調査では、袖瓦の歪みや脱落など、気づかないうちに進んでいた劣化がいくつか見つかりました。
空き家の期間が長いと、建物はゆっくりとダメージを受け続けてしまいます。

お客様にも写真をご覧いただきながらお伝えすると、
「状況がよく分かりました。まずは見積もりを見て考えたいです」
と安心されたご様子でした。

当店では 見積もりだけでも大歓迎です！
不具合を見つけた段階が、実はいちばん修理しやすいタイミングです。
気になることがあれば、どうぞ気軽にお問い合わせください。
無理な営業は一切していませんのでご安心くださいね。