ご相談のきっかけ

ドローンでの現地調査

ドローンを使うことで、普段は見られない屋根の上部を細かく確認できます。今回は上空から撮影した映像を一緒に見ながら状態をご説明しました。

その結果、以下の劣化が見つかりました。

• 棟（むね）のずれ
  屋根のてっぺんにある「棟瓦」が動いており、漆喰（しっくい）が剥がれた箇所も見られました。ここから雨水が侵入すると、内部の木材が腐ってしまうリスクがあります。

• 瓦のずれ
  数枚の瓦が本来の位置からずれており、台風や地震で落下する可能性があります。落ちてしまうと屋根の防水性も低下します。

このまま放置するとどうなる？

棟や瓦のずれは、単に見た目が悪いだけではありません。

• 棟からの雨水侵入で、屋根下地（木材や防水紙）が傷みやすくなる。

• ずれた瓦が強風で飛ばされると、近隣への被害を及ぼす恐れがある。

• 小さな劣化が積み重なることで、将来的に大きな工事が必要になる。

「少しだから大丈夫」と思っていても、台風や大雨のときに一気に症状が悪化するのが屋根の怖いところです。

お客様との会話

調査結果を映像を交えてお伝えしたところ、お客様からは
「悪いところはちゃんと直して、安心して住めるようにしたい」
とおっしゃっていただきました。
そのお気持ちに応えるため、複数の工事方法をご提案しました。

ご提案した工事内容

1. 棟の積み替え工事
   既存の棟瓦を一度外し、漆喰や下地を新しく整えてから棟を積み直します。部分的な修繕で済む場合に有効です。

2. 葺き替え工事
   屋根全体の瓦を外し、防水紙や下地から新しくやり直す工事です。瓦の寿命が近づいている場合や、広範囲に劣化が見られる場合におすすめです。

 違いのポイント

• 棟の積み替え：部分的な修繕、工期・費用が抑えられる。

• 葺き替え工事：屋根全体をリフレッシュでき、耐久性が大幅に向上する。

早めの判断で安心が続く

今回のように「近所の人に指摘された」というきっかけで調査を依頼される方は意外と多いです。ご自身で屋根を確認するのは危険ですし、見えない部分だからこそ気づかないうちに劣化が進んでしまうこともあります。

今回のお客様のように「悪いところは直して安心したい」と思われたら、まずは現状を知ることが大切です。そのうえで、部分的に直すのか、思い切って全体をリニューアルするのかを一緒に考えていければと思います。

私たちはドローンを活用した“見える調査”で、安心感を持って工事内容を選んでいただけるよう心がけています。

瀬戸市周辺で屋根のことで気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。