ご相談内容と現地調査について

ドローン調査で見つかった不具合

調査を進めると、樋の破損以外にも複数の不具合が見つかりました。

漆喰のはがれ（瓦を固定し防水する白い部分が劣化している）

棟のずれ（屋根の一番高い部分にある瓦が動いている）

瓦のずれ（屋根面の瓦も一部位置がずれている）

樋の破損・欠損（完全になくなっている部分も確認）

特に樋がなくなっている部分は、雨が降ると外壁や基礎に直接水が流れ、建物の傷みに直結します。

なぜ放置すると危険なのか？

屋根や樋の不具合は、最初は小さな問題に見えても、放っておくと深刻な被害につながります。

漆喰のはがれ → 雨水が入り、下地の木材が腐食

棟や瓦のずれ → 台風や地震時に落下の危険が増える

樋の破損 → 外壁や基礎に直接雨水が当たり、カビやひび割れの原因になる

築30年以上経過していると、屋根全体の寿命も近づいているため「直すならしっかり」という判断がとても大切です。

ご提案した工事内容

調査の結果を踏まえ、以下の3つの工事をご提案しました。

1. 棟の積み替え工事
   　ずれた棟瓦を一度取り外し、漆喰を詰め直して積み直す工事。強風や地震にも安心です。

2. 屋根の葺き替え工事
   　瓦や下地を全て新しくする方法。築年数を考えると屋根全体を一新するのも選択肢のひとつです。

3. 雨樋交換工事
   　破損や欠損している樋を新しく交換。外壁や基礎を雨水から守ります。

工事内容はご予算や今後の住まい方に合わせて選べるよう、複数プランをお伝えしました。

不安を残さず、しっかり直すことが安心につながる

今回の調査では、当初ご相談いただいた樋の破損だけでなく、屋根の漆喰や棟のずれ、瓦の不具合も見つかりました。お客様のお言葉通り「悪いところを全部直す」ことが、長く安心して住める家につながります。

築30年以上経ったお住まいは、部分補修では追いつかないケースも増えてきます。だからこそ、ドローン調査で現状を正しく知り、最適な工事を選ぶことが大切です。

「うちの屋根も気になるな…」という方は、早めの点検をおすすめします。
小さな不具合も放置せず、安心して暮らせる住まいを一緒に守っていきましょう。