お客様からのご相談とドローン調査のきっかけ

今回ご相談をいただいたのは、岐阜県可児市にお住まいのお客様。

「最近、屋根の漆喰が剥がれている気がして…一度見てもらえませんか？」とのことで、ドローンを使った屋根点検を行いました。

屋根の漆喰は日常生活ではなかなか目につきませんが、実は屋根の健康を保つ大事な役割を担っています。劣化に気づかず放置すると、雨漏りや瓦のズレの原因になることもあります。

調査でわかった屋根の劣化ポイント

① 漆喰の剥がれ

ドローンの映像では、いくつかの箇所で漆喰の剥がれや脱落が確認できました。

漆喰が剥がれると？

• 棟瓦が不安定になり、ズレの原因に

• 隙間から雨水が入り、屋根下地の劣化につながる

• 小動物が入り込んで巣を作る可能性も

このまま放置してしまうと、屋根全体に影響が及ぶ恐れがあります。

② 棟（むね）のズレ

棟瓦にわずかなズレも確認できました。棟は屋根のてっぺんにある部分で、雨風の影響を最も受けやすい場所です。

棟のズレが危険な理由

• 地震や強風でさらにズレたり、瓦が落下するリスク

• 隙間から雨水が侵入し、雨漏りの原因になる

• 放置すれば棟全体の崩れにつながる可能性も

お客様も「台風や風が強い日は心配だった」と納得されていました。

③ 樋（とい）に苔の発生

調査の際に、雨樋の中に苔がびっしり生えているのも見つかりました。

苔が生えるとどうなる？

• 雨水の流れが悪くなり、溢れたり詰まったりする

• 樋の重みが増し、破損の原因になる

• 水が外壁を伝ってカビや劣化が進行

「樋の掃除なんて何年もしてないわ」と、お客様も驚いていらっしゃいました。

ご提案したメンテナンス内容

① 棟の積み替え工事で強度を回復！

既存の棟瓦を一度取り外し、古い漆喰を撤去したうえで、新しく積み直す「棟の積み替え工事」をご提案しました。

積み替え工事のメリット

• 劣化した漆喰を新しくし、固定力アップ

• ズレた瓦を正しく整列・固定

• 屋根全体の耐久性と防水性能が向上

お客様からも「全部葺き替えるより負担が少なくてありがたい」とご納得いただけました。

② 樋掃除で排水トラブルを防止！

樋に詰まった苔や汚れは、高圧洗浄と手作業でしっかり除去。今後の詰まりや溢れを防ぐための清掃を行うことをご提案しました。

樋掃除で期待できる効果

• 雨水がスムーズに流れるようになる

• 外壁や基礎へのダメージを防止

• 樋の破損リスクを軽減

屋根の小さな劣化が、大きなトラブルの前兆かも？

今回のように、

• 漆喰の剥がれ

• 棟のズレ

• 樋の苔や詰まり

といった症状は、すぐに雨漏りにつながらないこともありますが、放っておくと屋根全体の劣化や大規模修繕が必要になる可能性が高まります。

今回は、棟の積み替えと樋の掃除という「早めの対策」によって、コストを抑えながら将来的なトラブルを防ぐことができました。

「最近、屋根の点検をしていないな…」
「漆喰が落ちてきて気になる」
という方は、お気軽にご相談ください。

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「頼んでよかった！」と思える施工を