屋根の劣化は、室内からはなかなか分かりません。
だからこそ、今回のお客様のように「漆喰が落ちてきた」という目に見える変化は、屋根の状態を確認する良いきっかけになります。
特に今回は、築40年でこれまで屋根のメンテナンスをしていなかったとのこと。
もちろん、築年数だけで工事が必要と決まるわけではありません。大切なのは、実際の屋根を確認して、現在どのような状態なのかを知ることです。
これからも安心して住むために、3つの方法をご提案
調査後、お客様と屋根の写真を確認しながら、現在の状態についてお話しました。
「今まで屋根をあまり見ていなかったので、せっかくならちゃんとしたいです。ただ、予算もあるので、いろいろな見積もりを見て決めたいです」
とのご希望でした。
そこで今回は、棟の積み替え工事・葺き替え工事・雨樋交換という3つの工事について、それぞれの内容を比較できるようにご提案しました。
まず、今回確認された棟のずれを中心に直す方法として「棟の積み替え工事」があります。
棟の積み替えは、既存の棟を一度解体し、状態を確認してから必要な処置を行い、棟を組み直す工事です。
屋根全体を交換するのではなく、棟部分を中心にメンテナンスできるため、現在の瓦を活かしながら気になる部分を整えたい場合に検討できる方法です。
工事期間は屋根の大きさや棟の長さなどによって変わりますが、葺き替え工事よりも比較的短期間で施工できることがメリットです。
屋根全体を見直す「葺き替え工事」
もう一つの選択肢としてご提案したのが、葺き替え工事です。
葺き替え工事は、現在の屋根材を撤去し、屋根の下地を確認したうえで新しい屋根材へ交換する工事です。
築40年のお住まいで、これまで長くメンテナンスをしていなかったことから、「屋根全体を一度きちんと見直したい」という場合には選択肢の一つになります。
工事では、既存の瓦を撤去して下地を確認し、防水シートなどを施工したうえで新しい屋根材を施工します。
工事期間は屋根の大きさや形状、使用する屋根材などによって異なりますが、一般的には1~2週間程度が目安です。
屋根全体を一度見直せることが、葺き替え工事の大きなメリットです。
雨樋も含めて、お住まい全体を考える
今回のご提案では、雨樋交換についてもお話しました。
雨樋は、屋根に降った雨水を受けて地面へ流す大切な設備です。
屋根の工事を考えるときは、屋根だけに目を向けるのではなく、雨樋など周辺部分の状態も確認しておくと安心です。
雨樋交換の工事期間は、設置されている長さや建物の形状などによって変わりますが、屋根全体を葺き替える工事と比べると短期間で施工できることがメリットです。
今回は「せっかくメンテナンスするなら、必要なところはきちんとしたい」というお客様のご希望を踏まえ、比較検討できるようにしています。