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阿見町の住宅ベランダ防水工事、床面のひび割れ補修やノロ引きなどの下地処理
更新日:2025年3月10日
今回、住宅のベランダにて実施する防水メンテナンスは、経年劣化によるひび割れが目立っていたことに対応する処置です。
そして、前回までに、汚れや劣化した塗膜、苔、カビなどを洗い落す高圧洗浄工程が完了しています。
高圧洗浄が完了した後には、お施主様が最も気にされていたひび割れの補修やその他下地処理を行っていきます。
まずは、ひび割れ部分にメッシュテープを貼り付け、補強します。
メッシュテープを貼り付けた上にパテを塗ると、施工後に再び割れにくくなります。
ひび割れなどの部分補修には、ポリエステル樹脂パテ「ロックポリパテ細目」を使用します。
「ロックポリパテ細目」を補修箇所にヘラで押さえ付けるように塗り込み、表面を整えます。
パテによる部分補修が完了したら、ノロ引きを行っていきます。
ちなみに、ノロ引きとは、セメントなどの補修材と水を練り混ぜた、いわゆるセメントペーストを床の表面に薄く引き、平滑に整える作業のことです。
ノロ引きには、アクリルカチオン系下地調整塗材「ミラクファンドKC-1000」を使用します。
カチオンとは、プラスの電荷を持つ陽イオンのことをいい、反対に、マイナスの電荷を持つ陰イオンをアニオンといいます。
アニオンの状態にある下地に対して、カチオン系の補修材を用いると、電気的な結合力が働き、非常に強い密着性が得られるようになります。
「ミラクファンドKC-1000」の粉体と混和液、そして水を混ぜ合わせ、ローラーでベランダの床面に塗布していきます。
このノロ引きで下地を滑らかに整えることで、密着性をより高め、新しく設ける防水層の品質を高めることが可能となります。
下地処理工程の完了です。
この後は、改修用ドレンの設置を行い、プライマーの塗布、さらにFRP防水層の構築を行っていきます。
なお、次回のブログでは、改修用ドレンの設置とプライマーの塗布について、その様子をご紹介したいと思います。
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