ホーム > 射水市にて!2パターンの施工法で棟瓦の修理・瓦の差し替え・漆…
射水市にて!2パターンの施工法で棟瓦の修理・瓦の差し替え・漆喰工事を行いました
射水市 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
射水市にて、
瓦屋根の棟瓦が歪んでいるため修理したい
とのご依頼がありましたので、現場調査(下見)にお伺いしました。
現場調査の様子
▶射水市にて!地震被害による棟瓦修理のご依頼【現場調査】
お客様に許可をいただき、瓦の屋根の上に登らせていただくと、下屋根(一階部分の屋根)の棟瓦は、のし瓦が5段積まれており、歪みがでている状態で、漆喰の部分も黒くなっています。大屋根(2階部分)の棟瓦は1階部分と比べて、歪みは軽度でしたが、漆喰部分が経年劣化により剝がれ落ちており、コケが生えている状態でした。
屋根全体を確認すると、割れている瓦も見つかりました。
そこで、棟瓦の取り直し工事・瓦の差し替え工事を行いました!
棟瓦の積み直し(取り直し)工事とは?
既存の棟瓦を解体し、取り外します。
棟瓦の土台をつくり、新しく棟瓦を設置します。
棟瓦を解体して取り外していきます。棟瓦の際にある桟瓦(屋根の平面部分にたくさん使用されている瓦)も一度、取り外していきます。
「強化棟」と呼ばれる金具を屋根の下地部分に均等な間隔で取り付け、
棟の一番端になる、巴瓦と鬼瓦を固定するステンレス線は、ステンレス製の釘に巻き付けました。
「面戸瓦」を瓦の凹にあわせて並べていきます。向かい合っている面戸瓦は銅線でつないであります。
棟の端の部分にシルガードを詰め、棟の一番端の面戸瓦にのみ漆喰を塗っていき、巴瓦を上から被せてゴムパッキン付のステンレス製ビスで固定します。
先程、ステンレス製の釘に巻き付けてあったステンレス線を、写真で見ると巴瓦の右端にある小さい穴の中に通します。
鬼瓦にもステンレスを通し、鬼瓦を設置します。
ステンレス線で固定することにより、鬼瓦が強風や揺れなどの影響によりズレるのを防いでいます。
補足*シルガードとは
瓦のすき間部分に白くなっている部分があるのをご存じでしょうか?その部分が漆喰になるのですが、
シルガードは通常の漆喰とは違い、シリコンや防水剤が入っているため防水性に優れています。
葺き土の代わりとして使用することができます。
面戸瓦をシルガードで固定し、更に上からシルガードを詰めていきます。
シルガードを詰めた上に、角材を設置します。
面戸の部分に「漆喰」を綺麗に整えながら(外から見える部分になるので)塗っていきます。
つぎに、角材の上に「のし瓦」を設置していきます。まずは一段目の「のし瓦」。向かい合っているのし瓦はズレないよう、銅線で固定されています。
のし瓦の1段目の上にシルガードを詰め、のし瓦の2段目も重ねて設置していきます。
強化棟と呼ばれる金具の上に芯木をのせて固定します。芯木のまわりにもシルガードを詰め、のし瓦の3段目を重ねて設置します。
のし瓦の4段目、5段目もシルガードを詰め、同じ工程で設置していきます。
のし瓦の5段目の上に最後のシルガードを詰め、棟瓦の一番てっぺん「冠瓦」を被せていきます。
冠瓦はゴムパッキン付のステンレス製ビスで固定します。
2階部分の棟瓦は、屋根のてっぺんにあたる大棟部分には「のし瓦」が5段積まれており、屋根のてっぺんから、四隅の軒先に向かっている隅棟(すみむね)部分には「のし瓦」が3段積まれています。1階部分と比べて、歪みは軽度であることがわかりました。
漆喰部分は経年劣化により剝がれ落ちており、コケが生えている状態でした。
既存の棟瓦を解体し、強化棟を取り付けるところまでは、先ほどの下屋根部分の棟瓦と同じ工程で進めます。
乾式工法と呼ばれるハイロールとは?
通常の棟瓦は葺き土・シルガード(漆喰南蛮)・漆喰などを使用する湿式工法と呼ばれる工法で施工されているのですが、乾式工法は葺き土・シルガード(漆喰南蛮)・漆喰などを使用しない、新しい施工方になります。
角材の上からハイロールを張り、瓦の凹凸面にもしっかり密着させます。
ハイロールは耐久性・防水性にも優れており、葺き土・シルガード(漆喰南蛮)・漆喰などを使用しないことで棟瓦を軽量化することができます!
棟瓦を全て解体し、取り外していきます。棟瓦の際にある桟瓦(屋根の平面部分にたくさん使用されている瓦)も一度、取り外していきます。
こちらの施工では、棟瓦にのし瓦が高く積み上げられていた部分は積み直しません。
ハイロールを使用する乾式工法で施工のため、のし瓦は設置せず、一番上の冠瓦のみ設置します。
そうすることで積み上げられた棟瓦がまた崩れてしまう心配がなくなり、棟瓦が軽量化されます。
「強化棟」と呼ばれる金具を屋根の下地部分に均等な間隔で取り付けていきます。
今回はお客様のご要望により、大棟は45cm間隔、隅棟はcm間隔で設置しました。
強化棟と呼ばれる金具の上に芯木をのせて固定します。
ここで、芯木の上にハイロールと呼ばれるシートをかぶせて張っていきます。裏面には粘着剤がついています。
新しい冠瓦かぶせ、ゴムパッキン付のステンレス製ビスで固定し、
棟瓦の積み直しは施工完了になります!
1階屋根の棟瓦を積み直しした際、漆喰もきれいに塗られているため、黄色い〇で囲ってある漆喰が塗られていないところも綺麗に漆喰を詰めていきます。
これで、漆喰が塗られている1階屋根の棟瓦との違和感がなくなり、きれいに仕上がりました!!
割れていた瓦は、新しい瓦に差し替えました!
割れている瓦を放っておくと、屋根の内部まで雨水が侵入してしまい、雨漏りにつながる恐れもあります。
屋根に降った雨を集め、地上や下水に流す役割をしている雨どい。
雨どいがズレていました。このままでは雨どいが正常に機能しないため、元の位置に戻しました。
今回は下屋根と大屋根の積み直し工事を異なる施工方法で積み直し工事を行いました!
しっかりと強化棟で補強されており、ハイロールを使用している大屋根のほうは高さのない棟瓦にすることで、棟瓦が崩れたり、シルガードにコケなどが生えてしまう心配もありません。
棟瓦の修理工事と同時に、割れていた瓦の差し替えや雨どいのズレを直すことで屋根全体のメンテナンスもしっかり行いました!
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane@gaiheki-toyama.com
株式会社メイクアップ
〒934-0005
富山県射水市善光寺38−1
共通の施工事例はこちら
記事がありません
表示する記事はありませんでした。
各種屋根工事メニュー
私たち『街の屋根やさん』は神奈川県を含む関東全域を施工エリアとする、お住まいの屋根の専門店です!
街の屋根やさんでは下記の工事を取り扱っております。工事内容の詳細は各工事ページでご確認下さい。
街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
お客様の不安を解消できるように、お問い合わせから工事の完成までの流れをご紹介しています。
街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
お客様から寄せられた屋根に関する疑問を、当店スタッフが親身に回答しています。
弊社で行った施工事例をご紹介しています。詳細な説明と写真でわかりやすくお伝えします。
弊社の会社概要になります。街の屋根やさんとはこんな会社です。