更新日：2017年07月12日

袖ケ浦市のお客様から「新たに事務室を造る予定なので、水栓が必要になった。給水を増設してほしい」とご相談を受けました。大きなビルのため、入念な調査が必要です。

事務室隣には給湯室があり、ミニキッチンがありました。ビルのため一般住宅とは違い、構造上穴を開けてはいけないコンクリートの壁が点在しています。キッチンの給水配管からの分岐をするため、一旦キッチンを外します。ビルの配管は鉄管により各場所に配置してありネジ式により分岐されていました。鉄管の良い所は丈夫で耐用年数が長いため、大きな建物により多く使用されてきました。老朽化が進むと赤錆が出てきたり、腐食により酷くなると漏水してきます。ほとんどがジョイント部分のネジ山が錆び、腐食が始まります。

給水管に新たにチーズ（分岐プラグ）を取り付けるため、鉄管を切り取ります。 ビルですとより大きな水圧に耐えきれるように鉄管を使用していますので、給水バルブを止めても水圧が高いため、途中で切断する場合は注意が必要です。残り水が全て出て来てしまて、現場が水びたしになる恐れがあります。水圧を全て取り除いてからの作業が肝心です。特にビルでの作業は漏水をしてしまうと、下の階層に水が廻りやすく、コンクリートで覆われているからと安心はできません。

分岐部分に増設した場合はなるべく止水が出来るようにバルブを取り付けます。バルブを取り付ける事により、その先の設備に不具合が生じて交換する時も、器具などを脱着しなくても作業が可能にするためです。今回はキッチンを取り外しての作業でしたが、今後は簡単に止水できますので、フロアー全ての断水などをしなくても良くなります。構造上、壁には穴を開けられず、露出配管にて給水管を設置いたしました。「配管が露出しているのはちょっと…」という方には、リフォーム用にセキスイリフォームカバーがあり、給水管を保護し見栄えを良くしてくれますので、今回の工事も設置いたしました。

ご相談は0120-989-742にてお待ちしています。