更新日:2017年10月11日
台風18号の通過からおよそ3週間、すっかり天気も落ちつき安心している方も多いのではないでしょうか?台風発生後はもちろんお問い合わせが多いのですが、実は1ヶ月程度経過してからご相談を頂くことも多いのです。
横浜市中区のM様も、2週間経過後にお問い合わせを頂きました。ではなぜ、台風通過直後ではなかったのでしょうか?
【被害が確認出来ないからといって被害が無いわけではない】
今回M様自身が屋根の異変に気付いたのは、近所の方に「屋根が浮いているように見える」と聞いたからです。
それまでは、目視で確認しても異常はないように見え、雨漏りを起こしているわけでもなかった為、被害はなかったと認識していました。
しかし、今回の近所の方の一言で「もしかしたら自分の知らない所で被害があるかもしれない」と不安を感じたのです。
実際に調査当日には、下から見ても浮きはないように感じました。しかし、確実に状態確認をするために屋根に上ると、棟板金を固定している多くの釘が抜けかかっていました。
釘の固定が弱くなっていた分、棟板金の動く幅も大きくなり、浮きを感じられる日もあったのかもしれません。
1.2本の釘浮きで、打ち直して緩むことが無ければ問題は簡易補修でも大丈夫です。しかし、何本も抜けていると貫板の腐食・劣化が原因かもしれません。
【貫板とは?】
普段の生活の中ではまず見る事のない、棟板金(棟包み)の下地です。棟板金を釘で固定するための木材ですが、この下地の腐食や劣化が進むと釘が抜けてしまいます。
正常の状態であれば棟板金が雨水の浸入を防いでいるのですが、木材ですので雨水浸入による腐食や、釘の打ち付けによる割れはどうしても発生してしまいます。
貫板は棟板金と同時に定期的な交換をすることで、板金の飛散・落下を防ぐことに繋がりますので交換のタイミングを見極める事が必要です。
しかし、何を基準にすれば?と分からないですよね。
例えば今回の様に、浮いているような気がする、バタバタと煽られるような騒音がする等もチェックポイントです。
そして10年程度問題がなくとも、塗装メンテナンスの際に必ず点検と必要に応じての補修は必要です。
【棟板金交換工事】
では貫板と棟板金の交換工事の方法を紹介します。まず既存の棟板金と貫板を撤去します。
その後、雨漏りを引き起こすようなスレートの割れや釘穴等を確認次第、しっかり補修をしていきます。
新たに貫板を設置していきますが、新築時には釘での固定がほとんどです。そこで、更に強固に固定が出来るようにビスへ変更、そのビスは錆びて腐らないようステンレス製を使用します。
その後、新規の棟板金で貫板を覆い、同じくSUS製ビスで固定します。これで終わりではありません。
板金継ぎ目から雨水が入り込まないように、シーリングで防水処理を行います。屋根は常日頃、雨風に晒されるため施工がしっかりしているかどうかで、メンテナンスの回数にも差が出ます。
一度の補修でしっかりとお悩みを解決し、コストの低減とお客様が安心できるように頑張っていきます。
今回の事でM様は「定期点検」の重要性を認識していただいたようです。街の屋根やさんでは無料点検を承っておりますので、小さなお悩みでもお気軽にご相談くださいませ。
記事内に記載されている金額は2017年10月11日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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