更新日：2016年07月25日

富津市竹岡にお住まいのお客様から軒天換気口の取り付け工事を承りました。軒天換気口、あまり聞かない言葉だと思います。現代の住宅ですと、床下換気とかで通風を確保しているので気密性が高くても、湿気等に強い造りをしています。一昔前の住宅ですと、通気性に難があるものもあり、湿気がこもりやすくなっているものもあります。さらに昔のお住まいですと、かなり通気性がよく、湿気がこもりません、古民家などでは横に広い窓が多く見受けられます。昔は通気性を考えて建てられましたが、現在は建築基準法の改善、ご予算の都合、土地の分譲化が進み、近隣の建物の密接などで風が吹きぬけるような環境ではありません。現在の建築ではそのような換気の問題は解消しつつありますが、まだまだ湿気に悩んでいるお住まいも多いのです。リフォーム会社においては安直な工事をして、軒天の換気口が塞がれてしまったという非常識な会社もあります。おそらく、リフォーム後、湿気がこもりやすくなったとしてもリフォームが原因であることに辿り着くには相当、時間がかかるでしょう。

富津市竹岡にある中古物件を購入されたお宅です。既にリフォーム済みであり、森に囲まれてお庭が大きく見た目には綺麗に見えます。しかし、軒天に換気口が一つもありません。やはり、住んでみて、すぐには気付かなかったそうです。徐々に湿気がこもり、タンスなどにカビ等が生えてきたそうです。

空気の流れが無いので、どうしても湿気等はその場で留まり、カビなどが繁殖してしまいます。そう言ったことが長く続くと、お部屋等に入った時、カビの臭いがします。今回、ご依頼を受けたお住まいですと、湿気は軒天などから外へ出て行く造りになっています。

大きく穴を開けただけでは、小動物や昆虫などが侵入してきますので、写真の様な軒天換気口を取り付けます。飽和水蒸気量の関係で暖かい空気は冷たい空気よりも湿気を含みます。暖かい空気は上に溜まるので、住宅の高い所に換気口を設けることが多くなります。お住まいはこうした自然現象も利用しているのです。綺麗にするだけのリフォームで、本来の機能を台無しにしてしまう会社もあります。そのような会社には気をつけましょう。