笠間市での棟瓦の葺き直し工事と漆喰詰め直し工事が完了しましたのでご報告です。

現場調査の様子です。

こちらが、現場調査時の画像です。

棟瓦解体時の様子

思わぬ手間を費やしたラバ―ロックの撤去作業

今回の笠間市の瓦屋根は、全体的にラバ―ロックが施されていました。

今回使用する強力なんばん漆喰

笠間市の現場の瓦棟は、土台を葺き土で形成し積み上げ、左右に開いた空間に漆喰を塗布する施工方法でした。※以前は一般的な施工方法です。

棟瓦に大切な土台形成

家は基礎、瓦棟は土台と言われるくらい大切な土台形成の画像です。（以前は、この部分に粘土質な葺き土が使われていました。）

強力なんばん漆喰仕様で土台を強化

強力なんばん漆喰は、表面を塗布する使い方よりも一つの塊りとして形成する事で本来の能力を最大限に発揮します。

化粧棟の積み上げ工程

棟瓦の土台の形成が済み、のし瓦積みの作業に入りました。

のし瓦緊結の為の穴あけ加工

また、今までの棟瓦は左右を緊結する施工法になっていなかった為、新たに熨斗瓦一枚一枚を穴あけ加工し、左右を銅線緊結した地震にも強い瓦棟に仕上げていきます。

瓦棟の積み上げ作業は、とても繊細な作業で棟段数が高くなればなるほど難易度も高くなり、少しのズレが棟瓦を積み上げた際の歪みや曲がりにも繋がってしまいますので熟練の経験が物を言います。

降り化粧棟に連結した降り隅棟の施工

降り化粧棟の葺き直しが終り、次は降り隅棟（すみむね）の施工です。

雨水を流水する為のトンネルの作成

化粧棟と降り隅棟を施工する際に、雨水の流水を考慮したトンネルを作ります。

冠瓦を銅線でしっかり緊結

最後に、冠瓦を設置し新しい銅線でしっかり緊結すれば、降り化粧棟と降り隅棟の葺き直しが完成です。

まとめ

屋根漆喰を使用する際は、漆喰の乾燥時間を考慮しなくてはならず、翌日が雨天の場合等は漆喰が流れてしまう恐れがある為、2～3日天候が良くないと施工が出来ません。

お客様から頂いたお言葉

『職人さんが朝来ても雨が降ってきて作業できなくて帰らなきゃいけない日が何日もあって、お宅らも天気商売だから大変だね。だけど、いつも職人さんは一生懸命やってくれてた。ありがとう。』