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新居浜市で植物取り除きによる棟の取り直し事例。棟を壊して根っこを取り除いていきます。
【工事のきっかけ】
瓦の隙間から草が生えていると依頼を受けました。現地へ向かい屋根に上がりました。
草は隅棟ののし瓦の隙間から生えていました。瓦の施工状態を確認すると漆喰の厚塗りや
中途半端なラバーロックなどの形跡があります。特に漆喰の厚塗りは雨漏りリスクが高いので
説明いたしました。
複数の修繕を提案し、今回は草周りの棟を壊して根っこを取り除け復旧していきます。
基本情報
- 使用材料:シルガード コーキング 淡路いぶし瓦 地瓦、のし瓦
みなさんこんにちは。
街の屋根やさん新居浜中央店の合田です。
本日は新居浜市の現場点検です。
いぶし瓦寄棟2階建ての屋根になります。
2階の隅棟に20センチくらいの植物が生えています。
早速屋根点検します。
現在は瓦も桟打ちで棟も漆喰や乾式の粘着ロールが一般的です。
20年以上経つ家は地伏せが桟打ちでも棟や隅棟、葺止めは土が主流です。
その土の中に種子が入ることもあります。飛散して瓦の隙間や漆喰が剥がれたところ
から等要因は様々です。
植物は水、光、二酸化炭素があれば育ちます。
瓦の中で植物が育つことは、水や光が入り込む条件があるということです。
植物が育つと、葉や枝から水が伝ってより棟の土の中に送り込んでしまいます。
ここで隅棟の施工に疑問を感じました。
隅棟の漆喰ですが、かなり上にあるのし瓦に対して外面に
近いところまで塗っています。
瓦の葺きこみでもよく取り上げていますが、水は表面張力で瓦の裏側を
通ります。なのでのし瓦と漆喰には1寸(3cm)くらいは奥行きが必要です。
しかし、現場の漆喰は1㎝未満です。
これでは表面張力によって漆喰の内側(土の中)に浸み込むリスクが高くなります。
年数が経って瓦と漆喰が肌別れしだすと更にリスクが高まります。
もちろん水が入るので植物も育ちます。
2階部分も1階部分も漆喰とのし瓦の奥行は5㎜くらいです。
棟は屋根面の継ぎ目に当たります。隅棟は瓦加工部分かつ流れ方向なので、
和型のように低い部分に水が集まる形状だと、漆喰と地瓦の低い部分が接触する
部分が等しても出てきます。
なので年数が経っていると地瓦と漆喰の継ぎ目にコケが発生します。それはよく見かけますが
この現場の隅棟はのし瓦と漆喰の継ぎ目にコケが生えています。
これはのし瓦から隅棟内に雨水が侵入している証拠です。
1階の隅棟で見つけてしまいました。
漆喰の上塗りです。古い漆喰かモルタルが見えます。
棟漆喰は土の表面にモルタルを塗って水野侵入防止や保湿を促しますが、
年数が経つと劣化しヒビ割れや土との密着性が無くなり取れて土が見えたりします。
(*太陽光がよく当たる場所や影になる場所で劣化スピードは異なります。)
上塗りをしても古い漆喰と土が剥がれると一緒に剥がれて効力を出せません。
更に厚みが増えていいように思えますが先述のように雨水が内側に入りやすくなります。
ちゃんとした業者は古い漆喰は取り除けて塗直します。
漆喰の上塗りを見て地瓦を見回しました。
地瓦にはラバーロック工法で瓦同士にコーキングしていました。
コーキングの付け方は間違っていませんが、問題は部分的にしかしていないことです。
そう、お客さんが下から見て確認できる部分しかしていません。
・瓦がズレている(ラバーロック)
・漆喰が剥げている(漆喰塗)
です。お客様自身が劣化部分や修繕部分を確認できる、かつ作業自体が単純なため
この2つの作業による悪徳商法が多く発生しています。お気をつけください。
関連ページ
地震と強風に強くなる!?瓦屋根のラバーロック工法のメリットとデメリット
後は破損瓦を見つけたので交換の必要があります。
以上で点検が終わりです。植物が生えている依頼でしたが点検してみると
過去の施工が今回の依頼に大きく関わっていると思います。
一先ずメインは植物撤去なので、生え際周りの棟や隅棟を壊して根を取り除けます。
屋根は高所作業で危険を伴います。また家主自身確認ができない箇所でもあるので
訪問販売のターゲットになりやすいです。
そのため、不具合な状況を作り出し、高額な見積を迫られ、確認できる範囲のみ実施
という結論を生み出してしまいます。
少しでも不振に感じたら
・屋根に上げないこと
・地元専門業者に相談する
・急かされても乗らないこと
関連ページ
訪問販売トラブル事例
草が生えていた箇所の丸棟を取り除けます。
ここだけ土じゃなくてモルタル施工しています。ここは以前修繕したのか
どうかは分かりませんがモルタルを斫って除ける時は、瓦ごと割れやすいので
慎重に実行します。
のし瓦からは土です。
前日の大雨もあり土はこの時点で湿っています。
本棟の隙間から伸びている根が見えてきました。
のし2段目、3段目を除けます。
太い根が見えてきました。これも本棟に向かって伸びています。
点検時に確認した面戸漆喰が外側に厚塗りしていたので、
案の定、下に行くほど土の湿りは強くなっていました。
反対の隅棟です。同じように丸棟、のし瓦を取り除けていくと本棟の隙間を通して根がこちら側まで伸びていました。
右の写真からは乾いていない雨水が残っています。
本棟の奥の方まで根が伸びています。
想定より棟を壊す量が増えてきました。
しかし、ほんとにしっかり生えていると思います。
地瓦もいくつか除けて、なるべく根をほじくり出していきます。
このあたりで周辺の生えている根がやっと無くなりました。
このような作業は棟を壊さないと詳細が分かりません。
屋根業者としては生えている部分の棟の土を漆喰に一掃したい気持ちです。
なぜなら、部分的だと知らないところでまた生える可能性があるからです。
もちろん部分的でもOKです。が再発リスクは頭に入れておいてください。
今回は周辺の根を取り除く分での修繕のため、ここで区切り復旧に入ります。
棟の復旧はシルガード(漆喰)で行います。
昔、土で葺いていた棟は、今では漆喰で施工します。
水を弾く効果があるので植物に必要な水をシャットアウト出来ます。
*年数が経つと劣化し肌別れするのでそこから水道が出来る可能性はあります。
後は隅棟ののし瓦を本棟の棟に潜らせます。
施工的には面倒なのですが、こうすることで、本棟と隅棟の取り合い部分からの雨漏りを
防ぎます。
具体的に言うと、本棟、隅棟の接続部分は漆喰やモルタルで覆うのですが、年数が経つと
取れてしまい、そこから水が入り込みます。隅棟ののし瓦を潜り込ますことで、
接続部分から雨水が侵入しても隅棟ののし瓦が受けて外へ排出させる役目があります。
本棟にのし瓦を潜りこます為、隅棟から復旧を進めます。
シルガードを乗せて、のし瓦を積んでの繰り返しです。
隅棟が終わったら本棟部分を復旧します。
本来は隅棟の丸棟も潜りこませたいのですが、本棟の高さが足りないので
ここは本棟に沿って合わせてコーキング止水します。
最後に丸棟を納めたら復旧完了です。
*仕上りの写真が撮れていませんでした。すいません。
ついでに破損した地瓦の交換です。
瓦のズレを防止するために打っているビスだと思いますが
錆が出来て膨張してた為ひび割れが起こっています。
ビスを取り除けて瓦を差し替えます。
周りの瓦もビスで動かないので周りのビスも取り除けます。
のけたビス穴にもコーキングして作業完了です。
以上で作業完了です。
1本の植物でも根が伸び伸び状態でした。
草が多い現場は、土より根の方が多いこともあります。
草が生えていると、雨水が茎や葉を伝うので水道も変わります。
早めに対処することをおススメします。
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