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奈良市で屋根葺き替え工事中、下屋根の瓦撤去から防水紙設置まで
更新日:2021年12月12日
大屋根よりも一段下がった位置に建設された片流れ屋根のことを
下屋根、または差し掛け屋根と言います。
簡単に言えば
、2階建屋根の1階部分にある屋根を指します。
下屋根は1階部分の外壁を雨水や紫外線などから守る役割があり、下屋根の下には雨水を除けることの出来る空間を作ります。
下屋根の下の空間を縁側や物入、自転車置き場などに利用できるので便利です。
ただ、下屋根は外壁に接合されているので、しっかりと施工しないと
雨漏りを引き起こす原因となってしまうので注意が必要です。
こちらのお宅の下屋根は形状が複雑で、建物の周囲がすべて下屋根で囲まれています。
その分接合面も多いので、より一層丁寧な作業が求められます。
下屋根の瓦にも大屋根同様にかなりの破損や劣化が見受けられました。
割れた瓦の放置は屋根下地への浸水や雨漏りを生じさせ、屋根の基礎を腐食させてしまう可能性もあります。
屋根材の破損に気付いたら、早めに補修することで建物の寿命を延ばすことにもつながります。
劣化や破損などが大量に見つかった瓦を撤去しました。
瓦は屋根材の中でも最も重く、瓦を1枚ずつ剥がして土嚢袋に詰め、階下へ降ろしていく作業はとても重労働です。
瓦を撤去すると、珍しい発泡スチロールの下葺き材が敷かれていました。
下葺き材として敷かれた発泡スチロールには防水効果があり
、断熱効果もあります。
ただ、屋根に設置されてから長い年月が経っており、発泡スチロールと野地板が一体化したように張り付いているところも多々ありました。
無理やり剥がそうとすると割れて、発泡スチロールの小さな粒が風によって散らばり、搔き集める
のに大変苦労しました。
ヘラを使用して何とかすべての発泡スチロールを剥がし、細かなクズや埃・土などをほうきなどで綺麗に掃除をしました。
下葺き材を取り除くと
野地板が見えました。
野地板には
小幅板が使用されていました。
現在は
構造用合板を野地板として使用するのが一般的ですが、一昔前までは下葺き材の品質が今ほど高くなかったため、
通気と乾燥のため
小幅板やバラ板などの細い木材を敷き詰めていました。
通気性の良い小幅板やバラ板
は意外と長寿命で、
耐用年数は40年ほどで実は構造用合板よりも長いのです。
ただ、強度が低く、屋根自体の強度にも不安があります。
特に太陽光パネルなどはバラ板の野地板では設置する事ができません。
強度を高めるという目的もあり、小幅板の野地板の上に『
増し張り』で
構造用合板を張りました。
屋根下地が2重になることで強度が向上します。
既存の小幅板の野地板が雨漏りなどで腐食している場合を除いて、ほとんどこの『増し張り』を採用しています。
下屋根の特徴である外壁との取り合いでは、防水紙を立ち上げて
接合部分の隙間から雨水が侵入しないように工夫します。
屋根の面と面が合わさる棟の部分では、防水紙を何重にも重ね張りして雨漏りリスクを軽減します。
下屋根の軒先(屋根の一番低い
先端部分)には、軒樋を固定するための雨樋金具を設置します。
軒先の防水紙をめくって、
軒先板金を設置します。
軒先は雨水が流れ落ちてくるところであり、
その雨水が屋根の内部に侵入しないように取り付けるのが軒先板金です。
また、軒先板金には軒先を固定して、屋根が飛ばされないようにするという役割もあります。
板金をビスでしっかり固定したら、めくっていた防水紙を元に戻してビス留めします。
本日のブログはここまでです。
次回は、
下屋根に
屋根材『コロニアルクァッド』を葺いていきます。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane@wadatoken.jp
株式会社和田塗建
〒639-1038
奈良県大和郡山市西町208−1
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