更新日:2024年04月13日
「瓦屋根はメンテナンスがいらない」
こんなことを聞いたことはないでしょうか?
確かに釉薬(ゆうやく)瓦やいぶし瓦に代表される日本瓦(粘土瓦)は非常に耐久性に優れた屋根材で、その耐用年数は半世紀以上とも言われますが、「瓦屋根にメンテナンスが必要ない」というのは誤った認識です(+_+)
粘土瓦自体に(ほとんど)メンテナンスが要らないのは事実ですが、瓦屋根は瓦だけでできているわけではありません。
屋根下地となる防水紙や野地板、瓦を固定するために用いられる漆喰や銅線といった建材が使用されています。
これらの建材には粘土瓦程の耐久性はなく、経年劣化を起こすため、瓦になんの問題が無くても雨漏りなどのトラブルが起こります。
ここからは、瓦屋根に使われる建材の中でも特に経年劣化のスピードが速い漆喰のメンテナンスについて解説します(^_^)/
漆喰とは?
漆喰は、主成分の石灰に水を加えてできた水酸化カルシウムに、布海苔(ふのり)や苆(すさ)、粘土などを加え、水で練って作られる建材です。
空気に触れて乾燥するにつれ硬度が増し、日本では古くから建築用の資材として用いられてきました。
漆喰は、瓦や石材の接着や目地の充填、壁の上塗りなどにも用いられます。
また、調湿機能に優れているため、家屋や収蔵品を湿気や乾燥から守る役割も果たしてきました。
漆喰のメンテナンス
瓦屋根では、主に棟の部分で漆喰が使用されています。
積み上げた棟瓦が崩れないよう固定する役割と、瓦の隙間から雨水が吹き込まないよう防ぐ役割があります。
漆喰はあまり耐用年数の長くない建材なので、10年程でひび割れが起きたり剥がれだしてしまいます。
漆喰が剥がれたままの状態にしてしまうと、そこから雨水が染み込んだり棟瓦が崩れてしまったりする原因となるため、メンテナンスが必要になります。
漆喰詰め直し
漆喰の劣化が軽微であり、棟に問題がない場合は「漆喰詰め直し」工事で補修します。
これは、古い漆喰を撤去して新しい漆喰を詰め直す補修工事です。
古い漆喰を撤去せずに上から新しい漆喰を塗る詰め増し工法もありますが、内側の古い漆喰が剥離して、外側の新しい漆喰ごと剥がれてしまう事があるので、街の屋根やさんではあまりお勧めしていません。
棟瓦取り直し
漆喰が剥離し、棟瓦に歪みや崩れが起きている場合には、棟を解体して瓦を積み直す「棟瓦取り直し」工事を行います。
棟瓦が崩れると、桟瓦を割ってしまったり、屋根から落下して人を傷つけてしまう事もあるので、できるだけ早く補修しましょう。
瓦の耐久性を活かすためにも定期的なメンテナンスを
瓦屋根に必要な漆喰のメンテナンスについて解説しましたが、いかがだったでしょうか。
耐久性の高い瓦の屋根であっても、健全な状態を維持するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
街の屋根やさんでは、無料の屋根・外壁点検を実施しています。
雨漏りや瓦の落下といったトラブルを避けるためには、経年劣化や不具合の早期発見が大切になりますので、ご活用いただければと思います(^_^)/
記事内に記載されている金額は2024年04月13日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。