雨漏り・地震に強い立平葺きとは?メリット・デメリットや特徴を解説!
ガルバリウム鋼板などの金属屋根は、軽量で耐震性にも優れていますが、その中でも「立平葺き」は注目を集めており、新築の際にも良く使用されます。
地震が頻発する日本では、大規模な地震が発生するたびに金属屋根が注目を集めてきました。
特に最近では、錆にくく耐久性に優れたガルバリウム鋼板がよく使用され、屋根葺き換え・屋根カバー工法などの屋根リフォームはもちろん、新築でも良く採用されます。
その中でも、現在注目を集めているのが立平(たてひら)葺きです。大手ハウスメーカーでも新築で新築で採用され、外壁が金属サイディングで、屋根も金属素材という戸建てのお住まいも増加しています。
・軽量でありながら上部な屋根にしたい
・雨漏りの心配がない屋根にしたい
今回は、そのようなご希望をお持ちの方におすすめな、立平葺きの特徴や、魅力をメリット・デメリットと併せてご紹介いたします。
ガルバリウム鋼板製の金属屋根にリフォームをご検討中であれば、「立平葺き」をおすすめいたします。
・雨漏りのリスクを可能な限り少なくしたい
・軽量な屋根にして耐震性を向上させたい
・屋根リフォームにかかるコストを抑えたい
上記のようなご希望をお持ちの方に、立平葺きの屋根はおすすめです。
ガルバリウム鋼板屋根は、軽量でありながら耐久性に優れていることで現在注目を集めている屋根材であり、その中でも立平葺き屋根はガルバリウム鋼板を使用したシンプルな構造の屋根です。
棟から軒先まで長い1枚の板金を設置・固定していく造りであり、施工性・メンテナンス性に優れ、雨漏りに非常に強い特徴を持ったコストパフォーマンスに非常に優れた屋根の葺き方です。
立平葺きはシンプルな印象を与える造りですが、人によってはモダンな印象を受ける方もいらっしゃいます。立平葺きには、立平葺きならではの魅力や、他の金属屋根と同様のメリットがあります。
1.心木が不使用のためメンテナンス性に優れる
立平葺きに見た目よく似ている瓦棒葺きという屋根が存在します。瓦棒葺きは心木(木材)が使用されているため、もし屋根材の裏側に雨水が浸水してしまいますと、心木が腐食してしまうリスクがあります。
その一方で「立平葺き」は金属素材だけで構成されています。
継ぎ目も板金を折り曲げることで噛み合わそのようなご希望をお持ちの方におするリスクが少なく、さらにガルバリウム鋼板が使用されているため、錆に強くメンテナンス性にも優れます。
⇒瓦棒葺きとの相違点とは?
2.ガルバリウム鋼板の特徴である長期の耐用年数
「錆」は金属素材にとって最大の天敵です。
以前、金属屋根の主流といえば「トタン」でしたが、現在はそれに変わりガルバリウム鋼板が良く採用されます。
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛・シリコンでめっきが施され、耐錆性に優れた鋼板となっています。ガルバリウム鋼板の製造会社である日本製鉄では、亜鉛鋼板(トタン)と比較して、ガルバリウム鋼板は3~6倍の耐久性を持つと言われています。
環境・立地・メンテナンスの状態によっても変動しますが。20年以上の耐用年数に期待することが出来ます。
3.かまぼこ屋根(アール屋根)に使用可能
ガルバリウム鋼板は、曲面にも葺けるといった多様性を持っています。
金属素材であるガルバリウム鋼板であれば、折り曲げ加工にも柔軟に対応することが出来、さらに心木を使用しないことから曲面へ使用することを可能にしています。
その為、町中にあるかまぼこ屋根は、立平葺きが採用されているケースが多いです。
かまぼこ屋根は半円型である関係上、各部分で勾配が変わります。勾配がほぼない頂上付近では、水切れが悪く雨漏りが非常に発生しやすいと言われています。そうした意味でも防水性が高い立平葺きが適しています。
4.屋根材の中で最も軽量
ガルバリウム鋼板屋根(金属屋根)は、屋根材の中でも最軽量です。
一般的に1㎡あたりの屋根の重量は、瓦が約60kg、スレートが約20kgと言われています。
その一方で立平葺きは、4kg~(断熱材なし)という軽量性を誇ります。成型された金属屋根材が5~6Kgであるため、金属屋根の中でも20%以上も軽量です。屋根の軽量性は、耐震性に直結するため、非常に大きなメリットです。
5.防水性能に優れる
立平葺きは、屋根の頂点から軒まで一枚の長尺な板金で造られます。その為、屋根の上の方から流れてくる雨水が遮られることなく排水されます。
一方で、スレート・横葺きの金属屋根の場合、多くの屋根材を使いますので、その端やつなぎ目に雨水が滞留してしまうリスクがあります。
立平葺きは漏水のリスクが低く、ガルバリウム鋼板は金属素材であるため、水を通すことはありません。
立平葺きは、形状・特徴から非常に優れた排水性能を持ち、雨漏りのリスクが低い屋根と言われています。
屋根には、急勾配な屋根と、緩い勾配の屋根があります。
急勾配の屋根であれば雨も流れやすいですが、勾配が緩く平らに近い屋根ですと雨が滞留しやすく雨漏りリスクも高くなります。
そこで、立平葺きを採用することにより緩い勾配のそうしたリスクをカバーすることが可能になります。
屋根の勾配は、「寸」という単位で表現することができますが、立平葺きは、2寸未満の緩い勾配であっても施工することが出来ます。
1.形状が複雑な屋根には向いていない
1枚の長尺なガルバリウム鋼板で造られる立平葺きの特徴は、切妻屋根などのシンプルな形状の屋根で活かすことが出来ます。その為、複雑な形状の屋根では長所を活かすことが出来ず、施工をする際に切断や加工作業も増えてしまうため、工期も長期化してしまいます。
立平葺きの特徴を活かすためには、施工出来るお住まいも限られてしまいます。
2.雨音が騒がしい
立平葺きに限らず、金属屋根全体のデメリットとして上げられるのが、遮音性への不安です。特に立平葺きは長尺の屋根材を使用するため、雨音の響きも著しいです。
ただし、こうした弱点は遮音性に優れたシートや断熱材で解消することが可能であるため、あまり問題にはなりません。お気軽にご相談ください。
3.夏に暑くなりやすい
ガルバリウム鋼板は、金属素材であるため他の屋根材と比較して熱を吸収しやすく遮熱性に劣ります。屋根材が熱くなってしまいますと小屋裏から熱が伝わることで室温の上昇にもつながってしまいます。
ガルバリウム鋼板を成形した横葺き用の屋根材であれば、ほとんどの場合断熱材が一体化され遮熱塗料により塗装が施されていますが、ガルバリウム鋼板自体は薄い板金です。
ただし、こちらも遮音性と同様に断熱材によってカバーすることが可能です。また、屋根カバー工法であれば屋根が二重構造となるため、遮音性・遮熱性に関してはあまり問題になることはありません。
屋根の軽量化は「お住まいの耐震」に繋がります
屋根の重量は重ければ重い程「重心位置」が高くなるため、地震発生時のお住まいの揺れは大きくなる傾向にあります。
一方、屋根が軽量であればそれだけ地震発生時の揺れも小さくなります!
また、お住まいは元々重い屋根材に耐えられるように設計されていますので、「屋根の軽量化」はお住まい全体の負担軽減にも繋がります!
地震発生時の不安が大きい「瓦屋根」
瓦は耐久性に優れる屋根材である一方、その重さは約60kg/1㎡もあることから数ある屋根材の中でも「重い屋根材」です。
また、現在では「ガイドライン工法」と呼ばれる施工方法でしっかりと瓦が固定されるようになりましたが、一昔前のは瓦がほとんど固定されない方法で施工されていました。
そうした方法で施工されている場合、屋根の重量に関係なく地震発生時の瓦の落下を招いてしまいます。
地震が発生時のニュース映像などで瓦屋根が落下する様子をご覧になり、ご不安に思われた方も多いと思われます。
そうした背景から、現在では大規模な地震を心配されて瓦から軽量な屋根材への葺き替えを検討されている方が増えてきています!
立平葺きに使用するガルバリウム鋼板は最軽量な屋根材
前述致しました様に、軽量の金属屋根材の中で最も軽量なのが立平葺きにも用いられる「ガルバリウム鋼板製屋根」です。
1㎡あたり約4Kgの重量しかありませんので、瓦屋根から葺き替えれば約10倍も軽量化する事が可能です!
また、1㎡あたり約20Kgのスレートや、約13Kgのアスファルトシングルからの葺き替えであって地震発生時の揺れの軽減に期待が出来ます。
金属屋根材の中でも最軽量であるガルバリウム鋼板であれば、屋根葺き換えはもちろん屋根が二重構造となる屋根カバー工法にも安心して使用できます。
ガルバリウム鋼板屋根の人気が高い理由は、こうした理由があります!
屋根の重量が「耐震性」の全てではありません!
前述の通り、屋根の軽量化は地震発生時のお住まいの揺れを軽減させる事に繋がる重要な要素の一つです!
しかし、屋根の重量が「お住まいの耐震性の全て」ではありません!
屋根の軽量化だけでは十分な耐震性を確保できない場合もありますので注意しましょう。
建物の耐震性は屋根の重量だけでなく、建物全体の構造や地盤の強度にも大きく依存します。
築年数が経過したお住まいの場合であれば「古い耐震基準」で建築された可能性が高く、そうした場合にはたとえ重い屋根材を軽い屋根材に変更しても「新しい耐震基準」を満たす訳ではありません!
お住まいの耐震性を向上させる為には、建物全体の耐震診断を行った上で耐震補強工事を施工する必要があります。
耐震性の向上を重要視する場合には屋根の軽量化で安心せず、しっかりとした調査・工事を行いましょう!
立平葺きに使用される代表的な屋根材
立平ロック(セキノ興産)
雨どいの破損や軒天に穴あきの発生などの老朽化が目立っている建物のお問い合わせを頂きました。併せて屋根も点検した結果、亜鉛メッキ鋼板(トタン)の錆びによる腐食がひどく、穴あきが発生している箇所も確認しました。お客様とご相談させて頂いた結果、修繕の優先順位を屋根に決定し、屋根の葺き替えのご依頼をいただきました。
立平333(JFE鋼板株式会社)
飛び込み営業の業者から、「屋根の状態がひどい」と指摘され、施工の契約を迫れれている。とご相談を頂きました。
すぐにお伺いし、1時間半ほどかけて点検をさせて頂いたところ、確かに劣化が進んでいる箇所は多かったですが、急を要する状況ではありませんでした。雨漏りの兆候もなく、下地もしっかりとしていましたので、丈夫なガルバリウム鋼板を使ったカバー工事をご提案させていただきました。
スタンビー(稲垣商事)
屋根より雨漏りが発生してしまい、天井には雨染みが発生しておりました。以前に修理をされたとお聞きいたしましたが、適切な対処が行われていなかったようで、むしろ雨漏りがひどくなっている状態でした。築26年経過しており、防水紙のメンテナンスが必要な時期でもあります。横葺きの屋根から、雨漏りリスクの低い立平葺きへと葺き替えさせて頂きました。
タフビーム(月星商事)
中古住宅をご購入された後、メンテナンスがされていなかった屋根より雨漏りが発生してしまいました。
梅雨の季節ということもあり、悪化する前に修理をご希望されました。瓦棒葺き屋根には全体的な経年劣化が見られ、錆や表面の剥がれも発生していました。早急にメンテナンスが必要な状態であったため、屋根葺き換えのご提案をさせて頂きました。
縦葺き・横葺きとは?
ガルバリウム鋼板屋根の葺き方は、軒に対して垂直に葺いていく「縦葺き」と水平に葺いていく「横葺き」の2つに分類出来ます。
ガルバリウム鋼板で屋根リフォームをご検討中の方より、
・縦葺きと立平葺きの違い
・縦葺きと横葺きどちらが良いか
についてご相談・ご質問をおおくいただきますが、立平葺きは「縦葺き」です。
縦葺き・横葺きのどちらが良いかというご相談に関しては、ここまでご紹介させて頂いたメリット・デメリットをご参考にさせていただければと思います。
景観という面では、金属屋根特有の冷たい印象がない横葺きをお好みになられる方も多いですが、シンプルでスマートな印象の縦葺き(立平葺き)をお好みになられる方も多くおられます。
立平葺きの種類:ハゼ葺き・嵌合式
立平葺きは、その名前が表す通り縦に板金を葺いていく手法で、板金には、ガルバリウム鋼板が使用されています。
長尺の板金を垂直に使用して葺いていきますので、屋根の頂点から軒まで遮るものが何もありません。その為、非常に優れた排水性能を持ち、雨漏りに強い屋根と言われています。
見た目での判断が難しいですが、立平葺きにはハゼ葺き(ハゼ式)と嵌合(かんごう)式の2種類があります。
ハゼ葺き(ハゼ式) |
板金の横端に折り曲げるしろを設けて、隣り合う板金とそのしろを重ねて曲げて固定する方法 |
嵌合式(かんごう式) |
予め板金の横端がひし形などに加工されており、隣り合う板金のひし形部分にひし形を重ねてはめ込んでいく方法。この嵌合式のひし形もハゼと呼ばれることがある。 立平葺きは「縦平」や「縦葺き」と呼ばれることも多いのですが、ハゼ葺きは「縦ハゼ葺き」や「竪ハゼ」、嵌合式は「嵌合式立平」と工法によって区別されることもあります。 |
瓦棒葺き・立平葺きの相違点
「トタン屋根」と言われる瓦棒葺き屋根と立平葺きは、規則的に縦に走る凸部があることも同じで、見た目が非常に良く似ています。
瓦棒葺きは、凸部の内部に心木が設置されており、ここに固定されています。
その為、もし屋根材であるトタンが錆などによって損傷してしまいますと、屋根材内部に雨水が浸水してしまうことで心木を損傷・腐食させてしまうリスクがあります。
立平葺きは、通常「板金折り曲げ加工」がされており、ハゼ葺き・嵌合式、両方とも金属が折り曲げ加工されているだけです。
固定に関しましては、野地板に対してアングル(瓦棒の心木の代わり)のようなものを固定し、そこに固定されています。
ガルバリウム鋼板屋根へリフォームをご検討中の方の多くが、立平葺き(縦葺き)にするか横葺きにするかでお悩みになられています。
立平葺きは、軽量で雨漏りにも強いコストパフォーマンスに優れた葺き方ですので、ご希望とマッチするようでしたらぜひ縦平葺きをご検討されることをおすすめいたします。
既存の屋根が瓦屋根であった和風住宅にも良く調和し、製品の種類によってはカラーバリエーションもございますので、お住まいの印象をガラリと変えることも可能です。
屋根リフォームのご希望やご不安・ご心配ごとは街の屋根やさんまでご相談ください。
屋根を含めたお住まいの細かい部分までしっかりと点検させて頂き、最適な施工方法をご提案させて頂きます。
立平葺きの施工事例1
立平333を使用して瓦屋根より葺き替え|雨漏りに強いやねへ
雨漏りが発生してしまったお住まいのお客様よりご相談を頂きました。点検にお伺いしますと、雨漏りが発生している瓦屋根には太陽熱温水器が搭載されており、その下部から植物が生えてしまっています。かなり成長してしまっている為、雨漏りの原因はこの植物によるものだと推測出来ます。
●瓦屋根の点検
写真は、雨漏りが発生している瓦屋根の様子です。棟瓦付近より植物が生えているのが分かります。この植物はセイタカアワダチソウでといい、種子・地下茎でも増える野草で、根も深く張ってしまいます。また、架台の周辺部分では瓦の割れが発生しており、瓦の割れ・植物の繁殖が雨漏りの原因でした。
●既存の屋根材を撤去
現在、太陽熱温水器はご使用されていないとの事で相談の結果、処分させて頂くことになりました。まずは既存の瓦や、瓦の土台となる葺き土を全て撤去します。
●構造用合板・防水紙の設置
葺き土の撤去・清掃が完了しましたら、胴縁を取り付けその上に構造用合板を設置していきます。その後、さらにその上に防水紙を設置していき、健全な下地を完成させていきます。
●立平葺きによる葺き替え
下地の完成後、ガルバリウム鋼板製屋根材である立平333を使用して葺き替えを行っていきます。立平333はその名前の通り、屋根材の働き幅333mmとなっています。長尺の1枚の屋根材を設置していく為、棟から軒まで雨水の排水を遮るものが無い為、雨仕舞いに優れます。また、屋根の端より雨水が浸水する事を防ぐ為、ケラバに水切り金物を設置します。
●棟板金の設置
最後に、屋根の頭頂部へ貫板を含む棟板金を施工していきます。雨水を浸水を防止する為、つなぎ目となる部分にはシーリングによる防水処理を施します。
●竣工
写真の様に瓦屋根から立平葺きへの葺き替え工事が完了致しました。雨漏りも発生しなくなった事でお客様にも大変お喜び頂けました。
立平葺きは、数ある工法の中でも一番雨漏りリスクが低いと言われている為、安心して生活頂けると思います。
立平葺きの施工事例2
スタンビーを使用したスレート屋根の屋根カバー工事|雨漏りの心配がない屋根へ
「アンテナの工事をした直後から雨漏りが発生し、業者に雨漏り修理をしてもらったが、数年後に再発してしまった」と雨漏りにお困りのお客様よりご相談を頂きました。お住まいは築40年のお住まいで、お客様より「メンテナンスは主人に任せていた為、どういう状態か分からない。」とお伺いしました。
●スレート屋根の点検
お住まいの屋根はスレート(コロニアル・ベスト)屋根でしたが、前回の塗装がいつ行われたか判断できないほど塗膜の剥離が進行しています。築40年という事を考えますと、アスベストが含有されていると見て間違いないでしょう。その為、塗膜がここまで傷んでしまっていても反りなどは確認出来ませんでした。
しかし、この状態では防水性も失われている為、染み込んだ雨水がそのままお住まい内部へ浸水してしまうと推測出来ます。真下のお部屋でも雨染みを確認出来ましたので、雨漏りの原因は屋根にあるとみて間違いないでしょう。
●棟板金の撤去・清掃
屋根カバー工事の下準備として、棟板金や雪止めなどの屋根上の突起物を外す必要がありますが、今回のお住まいでは雪止めが設置されておりませんでしたので、棟板金のみの撤去となりました。お客様より「屋根カバー工事を進める前に高圧洗浄をして欲しい」とのご要望を頂きましたが、雨漏りが発生している状態ではリスクも高いです。
その為、お客様へリスクをご説明させて頂いた上で、高圧洗浄に変わり入念に清掃をさせて頂きました。
●防水紙の設置
清掃完了後、防水紙を設置していきます。防水紙は屋内への雨水の侵入を防ぐ役割を担っている為、とりあえずはこれで雨漏りを防止できます。
●嵌合式立平葺きによる屋根カバー工法
今回の屋根カバー工事では、嵌合式立平葺きにて実施させて頂きます。スタンビーは嵌合式の金属屋根材であり、屋根材の左右両端の凸部を隣同士の屋根材にはめ込む形で固定していきます。その為、施工効率も良く工期を短縮する事が出来ます。
●棟板金の設置
最後に、棟板金を貫板と併せて設置する事で屋根カバー工事が完了します。雨水が侵入しない様につなぎ目部分にはシーリングによる防水処理を行い、端部分もしっかりと納めます。
●竣工
棟板金の設置後、アンテナの設置・清掃が完了したら屋根カバー工法が完了です。これでお困りの種であった雨漏りも解消される事でしょう。築40年とお聞きしておりましたが、お住まい内部は非常に綺麗であった為、屋根もリフォームされたことで今後は快適に過ごせるでしょう。
耐震を意識した屋根リフォームもお任せください!
今回は、立平葺きのメリットや特徴について詳しくご紹介させて頂きました!
立平葺きは雨漏りに強い屋根形状である事から、特に屋根の傾斜が緩いお住まいの施工にぴったりの施工方法です。
また、立平葺きに使用される「ガルバリウム鋼板」は、優れた耐久性・耐腐食性を備える一方で非常に軽量な屋根材です!
特に、現在瓦屋根にお住まいの方で耐震性へのご不安が大きい方におすすめの屋根材ですので、新規屋根材に是非ご検討下さい!
私達、街の屋根やさんは金属屋根材を使用した瓦屋根のリフォーム事例も豊富に持っております!
立平葺きに限らず、横葺きによる施工経験も豊富に持っておりますので、是非お気軽にご相談下さい。
●ガルバリウム鋼板屋根材を使用した瓦屋根の葺き替え工事をご依頼いただいたS様
【Before・After】
⇒S様よりご依頼頂いたガルバリム鋼板屋根材を使用した瓦屋根の葺き替え工事事例
雨漏り・地震に強い立平葺きとは?メリット・デメリットや特徴を解説!まとめ
- ●ガルバリウム鋼板製の立平葺き屋根は以下のようなご要望をお持ちの方へおすすめです
- -雨漏りのリスクを可能な限り小さくしたい
- -耐震性の高い軽量な屋根にしたい
- -屋根リフォームにかかる費用を抑えたい
- ●立平葺きは優れたメンテナンス性をもつ屋根です
- ●立平葺きには優れた耐久性をもつガルバリウム鋼板が使用されます
- ●立平葺きは工事の工程がシンプルな為、工事費用にかかるコストを抑えられます
- ●かまぼこ型屋根にも立平葺きであれば柔軟に対応できます
- ●ガルバリウム鋼板製の屋根材は、屋根材の中でも最軽量です
- ●立平葺きは軽量であることから耐震性にも優れます
- ●棟から軒まで1枚の長尺なガルバリウム鋼板屋根材で造られるため、排水性能に非常に優れます
- ●複雑な形状の屋根には、立平葺きは適しません
- ●金属製の屋根である為、遮音性・遮熱性が低いデメリットがありますが、断熱材等でカバー可能です。ご相談下さい
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