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四国中央市で強風によるモニエル瓦の破損被害の修繕、樋と軒先瓦の補強の施工事例
四国中央市 雨樋工事
【工事のきっかけ】
「屋根を見上げると瓦が飛んでいる。」お客様の問い合わせに現場へ。
モニエル瓦の2階軒先部分の瓦が飛散し1階の瓦を破損させています。
屋根全体を点検し、傷んでいる瓦の交換と合わせ、軒先の瓦をビス止めによる
飛散補強、割れている縦樋交換を提案しお見積りさせていただきます。
基本情報
- 使用材料:モニエル瓦10枚 135㎜ビス コーキング(接着剤) 縦樋2700 2本 縦繋ぎ、エルボなど
みなさんこんにちは。
街の屋根やさん新居浜中央店の合田です。
今回は四国中央市で強風で飛んだモニエル瓦の修繕依頼です。
モニエル瓦はセメントに砂利を混ぜたコンクリート系の瓦です。
モニエル系統の瓦は
・陶器より軽い
・遮音。断熱に優れている
・デザイン性が高い
特徴があります。
しかし
・10年~15年くらいで塗装が必要
・現在製造メーカーがおらず生産していない
・代替品が基本的にない
などメンテナンスにおいてデメリットが多いです。
2階部分の軒部分の瓦が飛んでいました。
2階といっても吹き抜け天井なので下屋根からも十分見えます。
モニエルはF型の平たい形状やM型の山なりの形状が多いです。
山なり形状でも山の幅、高さ、位置が異なる瓦もありますので
似ていても同商品でないと使えない場合も多いです。
ちょっと見にくいですが、釘が下屋根に落ちていました。
M型のモニエル瓦は中央山部分に1か所釘穴があります。
山部分なので釘を効かすには基本的に長めの釘を打ちます。
その釘ごと落ちるのは、風の強さの大きさを物語ります。
*釘が短かった可能性もありますが。
軒先にはL釘と言って風の煽りから飛散防止のためL釘という横釘を打ちます。
モニエル瓦にも横釘は打ってありましたが錆て効きが悪く、瓦止として
役割が果たされない感じです。
瓦が割れてジョイント部分が露出しています。
瓦と瓦の重なり部分には継ぎ目から入る雨の受けるためのジョイントが
あり、下の瓦に排出するようになります。
普通はジョイント部分を含め上下の重なりがしっかりしていれば
雨が漏る事はありませんが、ジョイント部分の破損が下の瓦に重なっていなければ
継ぎ目から落ちた雨は屋根板(防水シート上)に落ち雨漏りの原因になります。
右写真のように重なり部分は破損していないのに下のジョイント部分が大きく破損している
事もあります。
年数的に、軒先の隙間を塞ぐ面戸や軒先水切が無いので吹きあがる風に大きく影響されそうです。
下屋根西側に、上から何か当たったような破損が3~4枚見られました。
飛んでいる瓦は南面でしたので西へ向く風に飛んで当たったのだと思います。
自宅西側の側溝に瓦の破片が落ちていました。
当たった破損ではないですが、
亀裂や欠けが何枚かありました。
2階から1階屋根に伸びる竪樋が取れていました。
くっつくかと思ったのですが、よく見ると縦継が割れています。
両端に分かれた縦継が竪樋にしっかり接着しているのでくっつける
事ができません。
この部分は交換することになります。
以上で点検が終わりました。
状況を説明し、破損瓦と樋の交換、2階軒先瓦を飛ばないように
軒先瓦桟にビスを打ち込む補強を提案しました。
また
モニエル瓦には形状が似ているセメント瓦があります。
モニエルと違いセメントが主成分となっています。
・瓦をプレスして切断するので、切断面で見分けることも可能です。
モニエルはザラザラ感、セメントは平です。
・また釘穴の位置も異なります。
モニエルは中央山部分に1か所、セメントは低い谷部分に2か所です。
注意すべき点は塗装です。
モニエル瓦とセメント瓦では塗装の使用が異なります。間違った塗装をしないように
瓦の判別は重要になります。
どちらも生産はしておりません。葺き替えなどで在庫がある場合の補修は可能ですが、
いずれは葺き替えをしないといけなくなる可能性を考える必要になってきます。
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破損瓦の差替えを行います。
2階・・・とはいえ1階屋根から全然届く高さの作業です。
今回の強風では軒先の破損や欠落が大きかったです。
まずは、破損瓦を取り除けます。
取りのけた瓦の場所に新しい瓦を入れます。
モニエル瓦は半丸山が多いですが、半平丸など形状が異なるもの
半丸でも山の幅や高さが異なることもあるので同じシリーズの瓦じゃないと
中々合わないことが多いです。
そして、モニエル瓦は生産が終了しているのでその時に在庫があるか無いか
も大きく影響されます。
金槌やバールなどで上の瓦を持ち上げて瓦を入れ込みます。
上に瓦があるので、釘が打てません。
コーキング(接着剤)で瓦同士を接着します。
次は1階の破損瓦です。
1カ所だけまとまって割れているので強風で飛んだ瓦は
ここに当たった可能性が高いです。
3枚の瓦を取り除けます。
モニエル瓦は赤丸の桟木に引っ掛けて釘を打ちます。
しかしモニエル瓦が腐朽していたころは全ての瓦に
釘を打っていないケースがあります。
1枚おきや数段に1列など様々です。
釘を打っていないことで列単位でゴソッとズレて
雨漏りしていたケースもあります。
最後に谷加工部分です。
塗装時にコーキングしていますがここも差し替えしておきます。
谷板金の傾斜に合わせて瓦を加工します。
約10枚の破損瓦を差し替え完了しました。
樋が破損しているのは2階から1階の軒樋へ伸びている縦樋です。
通常の縦樋の長さは長くても2.7mくらいなので、複数本使用する場合は
縦繋ぎという部材を使って繋ぎます。縦繋ぎは上下の縦樋が繋がるように径を
調整しています。
縦繋ぎが外れていることもありますが、今回は接着されている縦繋ぎが破損しています。
交換部分をカットします。
瓦を塗装した時に樋も部分的に塗装しているので
色が変わっている部分は交換することにします。
既存の樋が外れたら、瓦の上を通る部分の樋を固定するために
銅線を引っ張ります。
釘や板金の破片に銅線を巻き付けて瓦の下に入れることで
引っ張っても瓦に引っかかるので固定されます。
エルボ(樋の曲部分)や縦樋を接着剤で繋いでいきます。
銅線を巻き付けていきます。
1本目の縦樋に縦繋ぎを取り付けて2本目を軒樋に会うように加工していきます。
縦樋にコケが溜まって詰まっています。
樋は屋根に登らないと見えないので詰まっていても
分からないことが多いです。
2階部分の軒瓦の固定をします。
モニエルの半丸部分に隙間があるので吹きあがる風だと
影響を受けやすくなります。
軒先にある鼻隠しという板にビスを固定してきたいと思います。
穴の開いていない部分にビスを直接瓦に打つと割れる恐れがあるので
ドリルで穴を開けます。
穴は半丸の高い部分に開けます。
高低差ある瓦は基本的に高いところに穴を開けます。
留めるビスの経に合わせてドリルの径を合わせます。
また、コンクリート用を選びましょう。
ホームセンターで購入される場合は種類が多いので間違わないようにしましょう。
2階の軒先を全て固定しました。
かなり風への影響が違うと思います。
1階は寄棟で軒先枚数が多いので、今回は飛散した2階のみにしています。
飛散瓦は雨が降る前に事前に差替えていたので雨漏りもなく良かったです。
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