更新日:2023年05月25日
雨樋の読み方はあまどい
雨樋の正しい読み方は「あまどい」です。
多くのお住まいに取り付けられているなじみ深い「あまどい」も漢字で読むと難しく感じてしまうかもしれません。
それでは、雨樋の役割はなんでしょうか?
次に、雨樋の具体的な役割をご説明いたします。
雨樋の役割とは?
雨樋は、主に以下の役割を果たしています。
雨水の集中排水:屋根から流れ落ちる雨水を一箇所に集め、建物の周囲へと排水します。これにより、雨水が建物の基礎部分や周辺地域に浸入し、水害や地盤沈下の原因となるのを防ぎます。
屋根の保護:雨水や雪解け水が直接屋根に滞留すると、屋根材や防水シートの劣化や腐食のリスクが高まります。雨樋が適切に機能している場合、屋根表面への水の滞留を最小限に抑え、屋根の寿命を延ばす役割を果たします。
建物の美観維持:雨樋は建物の外観にも影響を与えます。適切に設置されている美しい雨樋は、建物全体のデザインや印象を高めることができます。また、建物の老朽化や劣化を防ぐことによって、長期的な美観の維持にも寄与します。
以上のように、雨樋は建物の健康と美観維持に欠かせない重要な役割を果たしています。正しく設置され、定期的なメンテナンスが行われている雨樋は、長い間効果的に水の流れを誘導し続けることができます。
さらに、雨樋は個々の部品からなるシステムであり、その構成部分には各々の名称があります。次の章でそれぞれの部品とその役割について詳しく説明していきます。
雨樋の各部の名称と役割
以下に、雨樋の代表的な各部の名称と役割をご紹介致します。
軒樋(のきとい):
雨樋と言われてこの部分をイメージする方が多いと思われます。軒樋は、屋根の縁に沿って取り付けられた雨樋の一部であり、雨水を受けて建物の側面へと排水する役割を担っています。
止まり:
軒樋の先端部分にあり、軒樋を流れている雨水をせき止め、集水器への誘導をする役割があります。
集水器(しゅうすいき):
集水器は、屋根から流れ落ちる雨水を受ける部品です。雨水を効率的に集め、受け皿へと誘導します。集水器は平らな形状をしており、屋根の端部に設置されます。その形状や材料は、水の流れをスムーズにし、集水効果を最大限に高めるように設計されています。
竪樋(たてとい):
竪樋(たてとい)は、建物の壁面に設置される縦型の雨水排水装置です。集水器に集められた雨水を地面や排水路へと誘導します。
雨樋のよくあるトラブル
続いて、雨樋のよくあるトラブルや、その原因についてご紹介致します。
雨樋の詰まりや水漏れの原因
雨樋が詰まる原因はさまざまですが、主な要因として以下の点が挙げられます。
落ち葉や枝、ごみの堆積:屋根や周囲の樹木からの落ち葉や枝、または風で飛んできたごみが雨樋に詰まりやすくなります。これらの堆積物が雨樋内部に詰まると、水の流れが阻害され、詰まりやすくなります。
苔や藻の繁殖:湿度の高い環境や日陰の場所では、雨樋内部に苔や藻が繁殖することがあります。これらの植物が増えると、詰まりの原因となるだけでなく、雨樋の表面が滑りやすくなり、劣化や破損のリスクも高まります。
建築材料の劣化:雨樋は長年の使用や気候の影響で劣化し、ひび割れや浸食が生じることがあります。劣化した雨樋は内部での水の流れを妨げる可能性があり、詰まりや水漏れの原因となります。
雨樋の変形や破損の原因
雨樋が変形や破損する主な原因は以下のような要素が考えられます。
外部からの衝撃:樹木の倒れや強風、落雷などの外部の要因によって、雨樋に衝撃が加わることがあります。このような衝撃によって雨樋が変形したり、破損したりすることがあります。
氷や雪の圧力:冬季には雨樋が氷や雪に覆われ、その重みや圧力にさらされます。特に急激な気温変化や雪の重量が増加すると、雨樋に負担がかかり、変形や破損の原因となります。
長期間の劣化:雨樋は長年の使用や気候条件の影響で劣化し、腐食や錆、ひび割れが生じることがあります。劣化によって雨樋の強度や耐久性が低下し、変形や破損のリスクが高まります。
不適切な施工:雨樋の設置や取り付けが不適切な場合、適切な固定や補強が行われず、雨樋が正しく機能しない可能性があります。また、材料の選定や接合方法の不備も変形や破損の原因となります。
これらのトラブルが発生すると、雨樋の機能が低下し、水漏れや雨水の誘導不良などの問題が生じる可能性があります。定期的なメンテナンスや適切な修理・補修を行うことで、これらのトラブルを予防し、雨樋の正常な機能を維持することが重要です。
雨樋の老朽化や劣化のサイン
雨樋は外部の気候条件や経年劣化によって影響を受けます。定期的な点検とメンテナンスにより、雨樋の老朽化や劣化のサインを早期に発見し、適切な対策を取ることが重要です。以下に、雨樋の老朽化や劣化のサインの一部をご紹介します。
色あせや腐食:長期間の使用や気候の影響により、雨樋の表面が色あせたり、腐食や錆びが見られる場合があります。特に金属製の雨樋では、錆びが進行している場合もあります。
ひび割れや破損:外部からの衝撃や劣化によって、雨樋にひび割れや破損が生じることがあります。ひび割れがあると水漏れや雨水の誘導不良が起こる恐れがあります。
排水の滞留:雨樋の内部に堆積物やゴミが詰まると、雨水の排水が滞留しやすくなります。排水の滞留は雨樋の劣化や詰まりの兆候であり、早急な対策が必要です。
これらのサインが見られた場合は、専門業者による点検や修理を検討しましょう。
また、定期的な点検を行う事で雨樋の劣化・破損を未然に防ぐことも、より長い寿命を確保をする上で重要です。
まとめ
- ・雨樋は、あまどいと読む
- ・雨樋とは、屋根から雨水を受けて地面や排水路に誘導する装置である。
- ・雨樋の役割は、建物の周囲を水害から守り、排水を適切に行うことで建物の劣化や損傷を防ぐことである。
- ・雨樋の各部の名称には、集水器、止まり、軒継手、軒樋金具などがある。
- ・雨樋の詰まりや水漏れの原因は、落ち葉やごみの詰まり、劣化や破損、設置不良などがある。
- ・雨樋の変形や破損の原因は、老朽化、激しい天候、物理的な衝撃などが挙げられる。
- ・雨樋の定期点検とメンテナンスの必要性は、寿命延長、安全確保、保証の有効性、経済的な効果などから重要である。
- ・雨樋の老朽化や劣化のサインには、ひび割れ、錆、変形、塗装の剥がれなどがある。
- ・雨樋の定期的なメンテナンスによって、問題の早期発見、安全性の確保が可能となる。
今回は、雨樋の読み方から各部の名称や発生しやすいトラブルについてご紹介致しました。
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