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奈良市で老朽化で和瓦が落下した屋根をカラーベスト屋根への屋根工事
【工事のきっかけ】
強風が吹いた日の事です。
大きな音がしたので外に出てみると、道路に瓦が数枚落ちていました。
下から見てもわかる屋根の端の部分の瓦の落下でした。
落ちた瓦を取り除くために持ち上げるととても重かったので、人に当たらなくて良かったなと思いました。
すぐに屋根やさんをインターネットで検索すると、街の屋根やさん奈良店がヒットしました。
とりあえず屋根の状態を確認したくて連絡してきてもらいましたが、無料点検と言うのにとても丁寧で、説明も分かりやすく、他を探すのが面倒だったというのもありますが、こちらで工事をお願いすることにしました。
基本情報
奈良市で築42年が経過する瓦屋根のお宅のお客様から、屋根の老朽化で瓦が落下したとのご連絡をいただきました。
和瓦は重量があり,、落下すると非常に危険であることから、早速無料点検にお伺いしました。
まずは、屋根に上っての無料点検の様子からご覧ください。
現場に到着して、お客様にご挨拶させていただき、お問い合わせいただいた詳しい状況をお話ししていただきました。
強風が吹いた日に、家に居ると外で大きな音がしたので慌てて見に行くと、瓦が数枚、道路に落ちていたそうです。
今まで雨漏りなどの不具合は無かったし、屋根の状態を気にしたことはなかったのですが、瓦が落下したのを見て、これは大変だということで、連絡をくださいました。
屋根にはしごを掛けて、無料点検をさせていただきました。
屋根に上ってみました。
はしごを掛けた場所がちょうど瓦が落下したところでした。
瓦が剥がれてしまうと
雨漏りに直結してしまうので、早急な屋根工事が必要です。
屋根の
いぶし瓦は色あせて、所々雨水や埃などで汚れが付着していました。
平部の瓦は全体的に歪んでいて、瓦が浮いて隙間が出来ている箇所もありました。
棟瓦の下の
漆喰もほとんど見えないほどになくなっていて、とても不安定になり、瓦がぐらついていました。
棟瓦もいつ崩れてしまうか、時間の問題という感じでした。
こちらの屋根は、切妻屋根が二つ連なった形の複合タイプの屋根で、屋根の取り合いには谷樋がありました。
切妻屋根の軒先部分は一部金属屋根になっていて、こちらも劣化していました。
無料点検時に撮影した写真をお見せしながら、瓦屋根は大変老朽化しており全体的に歪んでいて、このままでは瓦の落下が続くかもしれず危ないので、
葺き替え工事をご提案させていただき、決断されました。
早々に工事を始めさせていただきます。
和瓦を撤去していきます。
こちらの和瓦屋根は、
土葺き工法で施工されていましたので、瓦を撤去すると大量の土が現れました。
土葺き工法は、粘着性のある土を屋根に盛って、その土に瓦を押し付け土の粘着力のみで瓦を固定する方法で、瓦屋根が
一般に普及した明治時代からこの施工法が使用されていました。
しかし、土葺き工法は、瓦を留めない工法であることと、経年によって土の粘着力が低下するため、瓦が非常に落ちやすく、2度の大震災以降は土葺き工法で施工されることはなくなりました。
今回の瓦の落下もこのような原因によるものだと思われます。
全ての瓦と大量の土を土嚢袋に入れて撤去しました。
和瓦屋根は日本特有の屋根という印象で、趣があり素敵ですが、和瓦は1枚約3㎏もあり、その下の土の重量を合わせると相当の重さが屋根に掛かっていたということになります。
その重い瓦と土を撤去する作業は、葺き替え工事の工程の中でも大変な作業になります。
階下に瓦や土を落とさないように注意しながら慎重に作業を薦めます。
瓦と土の撤去が終えて、屋根の上を綺麗に掃除をしました。
見えてきた古い下葺き材は、ところどころ破れてボロボロになっていました。
このまま放っておくと雨漏りを起こす可能性もありましたので、とてもいいタイミングだったと思います。
重い瓦や土を支えていた屋根の古い
野地板には、ほとんどの場合、凸凹が出来てしまっています。
そこで、補強垂木を設置して、古い野地板を平らにしていく作業を不陸調整と言います。
古い野地板なら剥がしてやり直せばいいのに・・・と思われる方もおられるかと思いますが、屋根の葺き替え工事では、野地板や垂木に余程の酷い腐食や破損がある場合を除いて、古い野地板を撤去せずにその上から新しい野地板を貼る『増し張り』をします。
『増し張り』をすることは野地板が2重になることで屋根下地が強化されることと、古い野地板を撤去しないことで廃棄物処理費用が削減されることの2つのメリットがあります。
補強垂木を設置する場所は、屋根の土台となる垂木の位置に合わせます。
こうすることで、しっかりと補強垂木を固定することが出来ます。
補強垂木によって凸凹を平らにすることで、その上に新しい野地板を平らに貼ることが出来、最終的により頑丈で綺麗な屋根を作り上げることが出来るのです。
補強垂木によって平らになった屋根下地に新しい野地板を貼っていきます。
古い野地板は
バラ板と呼ばれる厚さや長さのバラバラな板を敷き詰めていましたので隙間が開いていましたが、新しい野地板には
構造用合板を使用し、屋根の形状に合わせて隙間なく貼り合わせました。
構造用合板とは、建築物の重要な部分に使用する合板を意味するもので、数枚のベニヤ板を貼り合わせたものです。
厚さ12㎜の物を標準として使用しています。
ベニヤ板を貼り合わせる際に使用される接着剤の中には、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドが含まれているものもありますが、当店では、JAS規格に合格したホルムアルデヒド放散量の製品を使用しています。
こちらの屋根のように複合タイプの屋根の場合、屋根と屋根との取り合いなどで隙間が出来ないように、注意して貼り合わせていきます。
野地板は、室内に雨水を侵入させないための最後の砦となる部材です。
普段目にすることはありませんが、屋根の葺き替え工事の時にしかメンテナンスできないので、必ずしてほしいと思います。
不陸調整を丁寧に施工し、新しい野地板を平らに貼り付けることが出来たら、その上に
防水紙を貼っていきます。
防水紙はルーフィングとも呼ばれ、汎用されているルーフィングにアスファルトルーフィングがあります。
アスファルトルーフィングは、板紙にアスファルトを染み込ませた名前の通り防水のためのシートです。
このアスファルトルーフィングにゴムや合成樹脂、ポリマーやプラスチックなどを混入させ、アスファルトルーフィングを改良した製品が、改質アスファルトルーフィングと呼ばれています。
アスファルトルーフィングの耐用年数が約10年であるのに対し、改質アスファルトルーフィングは20年と言われています。
野地板同様、屋根材を設置してしまうと見えなくなってしまうものですが、雨漏りを防いでくれる大切な部材です。
当店では、改質アスファルトルーフィングを標準で使用しています。
屋根の取り合い部分や谷樋は、雨漏りランキングの上位に表示される箇所ですので、防水処理は丁寧にします。
こちらの写真のように、何重にも重ねて防水紙を貼ることで防水効果は高まります。
ガルバリウム鋼板は金属屋根の中でも錆びにくく、耐食性に優れた屋根材で、耐用年数は
トタン屋根の約2倍です。
防水紙を屋根全体に貼ることが出来たら、水切り板金を設置していきます。
屋根の端、
雨樋のついていない側をケラバと呼びますが、横から雨水が侵入しないように設置する板金が水切り板金です。
水切り板金を付ける位置を決めたら、貫板を設置していきます。
防水紙の上に設置した貫板に水切り板金を被せて、ビスで固定していきます。
水切り板金は雨漏りを防ぐために重要な役割を果たしている部材です。
谷部や壁と屋根の取り合い、軒先に設置する板金も水切り板金の一種です。
各所に水切り板金を設置したら、屋根の平部に新しい屋根材としてのカラーベストを貼っていきます。
カラーベストとは、一般的にはスレートと言われる屋根材のケイミュー社が販売している商品名です。
スレートはセメントに繊維素材を混ぜて薄い板状に加工したものです。
スレートは最も使用されている屋根材であり、スレートを指す言葉としてカラーベストが使用されることもあります。
カラーベストの特徴は…
・一般的な陶器瓦の約1/3の軽さで屋根を軽量化し、重心を低くすることによって地震による揺れを軽減します。
・ケイミュー社独自の製法によって、吸水率・含水率が極めて低く抑えられ、長期にわたり優れた安定性と強度を保ちます。
・トップコートにグラッサコートという塗膜を施工することで、色あせしにくく綺麗が長持ちします。
スレートは他の屋根材に比べて耐久性が低いと言われていますが、カラーベストは改良されて耐用年数も長くなっています。
カラーベストを屋根の両側の軒先から棟に向かって葺いていくと、棟部分に隙間が出来てしまいます。
この隙間を放っておくと、ここから雨水が入り放題になってしまいます。
そこで、棟に棟板金と呼ばれる板金を被せることで棟からの雨漏りを防ぎます。
こちらの工事の様子は、本日のブログでもご紹介しています。
そちらも是非読んでみてくださいね!
カラーベストを葺いた屋根の大棟に棟板金を設置して、大棟からの雨水の侵入を防ぎます。
棟板金には、ガルバリウム鋼板製を使用していますので、錆びにくく腐食しにくいというメリットがあります。
棟の下の防水紙は、重ね貼りで防水効果を高めていますので、防水処理は万全です。
一部金属になっていた屋根も、カラーベストと同色のガルバリウム鋼板で施工し、屋根全体に統一感が生まれました。
完成した屋根をご覧になったお客様からは『素敵な屋根にしてくれてありがとうございます。』という嬉しいお言葉を頂きました。
2つの屋根が重なった複合タイプの屋根は、谷樋や壁との取り合いなどがあり、雨漏りしやすい屋根と言えます。
棟板金は屋根の頂上に位置するため、強風などで浮いたり剥がれたりという被害の多い場所です。
いつまでも安心して暮らしていただくために、定期点検をして不具合を早期に発見、処理していただくことが大切です。
定期点検のご依頼も街の屋根やさん奈良店(0120-303-884)まで。
末永くお付き合いのほど、よろしくお願い致します!
【工事完了後】
カラーベストを葺いた屋根の大棟に棟板金を設置して、大棟からの雨水の侵入を防ぎます。
棟板金には、ガルバリウム鋼板製を使用していますので、錆びにくく腐食しにくいというメリットがあります。
棟の下の防水紙は、重ね貼りで防水効果を高めていますので、防水処理は万全です。
一部金属になっていた屋根も、カラーベストと同色のガルバリウム鋼板で施工し、屋根全体に統一感が生まれました。
完成した屋根をご覧になったお客様からは『素敵な屋根にしてくれてありがとうございます。』という嬉しいお言葉を頂きました。
一部金属になっていた屋根も、カラーベストと同色のガルバリウム鋼板で施工し、屋根全体に統一感が生まれました。
完成した屋根をご覧になったお客様からは『素敵な屋根にしてくれてありがとうございます。』という嬉しいお言葉を頂きました。
2つの屋根が重なった複合タイプの屋根は、谷樋や壁との取り合いなどがあり、雨漏りしやすい屋根と言えます。
棟板金は屋根の頂上に位置するため、強風などで浮いたり剥がれたりという被害の多い場所です。
いつまでも安心して暮らしていただくために、定期点検をして不具合を早期に発見、処理していただくことが大切です。
定期点検のご依頼も街の屋根やさん奈良店(0120-303-884)まで。
末永くお付き合いのほど、よろしくお願い致します!
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