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大和郡山市で土葺きの釉薬瓦屋根を乾式工法でいぶし瓦屋根へ屋根工事
【工事のきっかけ】
数年前に3つある屋根のうちの1つだけを雨漏りのためにいぶし瓦にリフォームしました。
今回は特に何か不具合があったわけではないのですが、屋根の色を統一したいと思って連絡しました。
無料点検でとても丁寧に屋根を見てくれて、その作業の様子に好感を持ち、点検後の説明もとてもわかりやすかったので工事をお願いすることにしました。
基本情報
大和郡山市で土葺きの釉薬瓦屋根をいぶし瓦屋根にリフォームする屋根工事をさせていただきました。
3つの屋根が重なり合った複合タイプの屋根の1つだけがいぶし瓦屋根になっており、釉薬瓦屋根を葺き替えて
統一感を出したいということでした。
瓦屋根は重くて耐震性が低いと言われることがありますので、軽量化のために乾式工法で屋根工事を施工することになりました。
無料点検のため屋根に上ってみると、3つの屋根が重なり合っていて、そのうち1つはいぶし瓦屋根で他の2つはオレンジ色の釉薬瓦屋根でした。
いぶし瓦屋根は数年前に葺き替えられたそうですが、その際に破損していた釉薬瓦の一部が差し替えられています。
いぶし瓦も釉薬瓦も
粘土瓦の一種ですが、屋根材の中で粘土瓦ほど強固なものはありません。
特に釉薬瓦は表面に釉薬を塗って焼くとその釉薬がガラス質になり瓦の表面を雨水やほこりなどから守ってくれます。
釉薬瓦の耐用年数は60年とも100年とも言われているため、このように破損した部分だけを差し替えることもよくあります。
釉薬瓦屋根の上には何やら機械のようなものが。。。
1970年代に普及した太陽熱温水器です。
太陽熱で水を温めて利用するシンプルな構造の機械で、太陽光発電が普及するまでは、一般家庭の屋根によく見られたものです。
実は、うちの実家にもありました。
ただ、屋根の上に設置するには重く、瓦がズレて水漏れしてきたために撤去しました。
太陽熱温水器の耐用年数は20年と言われ、多くの場合、ゴムパッキン類の劣化で水漏れが発生して取り換えたり、撤去したりするようです。
こちらのお宅でも、屋根工事のこの機会に、太陽熱温水器を撤去することになりました。
複合タイプの屋根の定番ともいえる谷樋。
屋根に降り注いだ雨水が集中する箇所であり、長時間雨水に晒される箇所であるため、
雨漏り発生部位の1位にも挙げられる箇所です。
幸い、いぶし瓦屋根の葺き替え時にしっかりと防水処理をされていたようで、傷みや劣化は見受けられませんでした。
無料点検終了後、屋根の写真をお見せしながらお客様と工事についてご相談させていただきました。
お客様は、和風な雰囲気は壊したくないが、屋根全体を同色にして統一感を出したいというご希望がおありでしたので、オレンジ色の釉薬瓦屋根をいぶし瓦屋根に葺き替えることになりました。
それでは、葺き替え工事を始めます。
瓦を落下させないように、1枚ずつ丁寧剥がしていきます。
瓦を剥がすと大量の土が出て来ました。
こちらの屋根は、土葺き工法という施工法で葺かれていました。
土葺き工法とは、屋根下地の上に粘着性のある土を盛って、その土に押し付けるように瓦を葺いていくことによって土の粘着力のみで瓦を固定する施工法です。
葺き土と瓦で相当な重量になり、撤去作業も一苦労です。
瓦と葺き土を取り除いて、古い野地板のバラ板の隙間にしっかりと入り込んでしまった土をほうきなどで、丁寧に撤去していきます。
最後に雑巾で拭いて野地板の大掃除です。
雨漏りなどの不具合がなかったので、バラ板に大きな傷みもなく、とても綺麗な状態でした。
綺麗に掃除をしたバラ板の上に新しい野地板として構造用合板を増し張りしていきます。
野地板は普段目にすることはありませんので、
メンテナンス出来るのは屋根の葺き替え工事をする時くらいです。
葺き替え工事の際には、野地板のメンテナンスもしっかりしてもらいましょう。
新しい野地板を貼る時、
張り替えた方がいいんじゃないのと思われるかもしれません。
古い野地板に余程著しい劣化や腐食がある場合は張り替えを選択することもありますが、ほとんどの場合で増し張りをします。
その理由は、
1. 古い野地板を撤去しないため、廃材の処分費用と作業時間の削減によって、工事費用が抑えられます。
2. 野地板が2重になることにより、多少屋根下地は重くなりますが、その分野地板が強化されて、丈夫な屋根下地を作ることが出来ます。
バラ板と違い、構造用合板を野地板として使用することで、隙間なく敷き詰めることが出来ます。
構造用合板とは建物の構造耐力上主要な部分に用いる目的で作られたもので、あらゆる方向からの力に対して、高い抵抗力を発揮します。
サイズや厚さ、品質など様々な種類のものがありますが、当店では、JAS基準に合格した構造用合板を使用しております。
野地板を増し張りした屋根に高品質の防水紙(ルーフィング)を下から上に10㎝以上重ねて貼っていきます。
棟は雨漏りが生じやすい箇所ですので、幾重にも重ね貼りして雨水の侵入を防ぎます。
今回使用している防水紙は、改質アスファルトルーフィングという種類です。
汎用されている防水紙にアスファルトルーフィングがありますが、このアスファルトルーフィングにゴムや合成樹脂を混ぜ合わせて耐久性が約2倍になったものが改質アスファルトルーフィングです。
防水紙は雨水が屋根の内部にまで侵入しないようにまさに防水するためのものであり、防水紙の品質によって防水効果に差が出ることは間違いありません。
当店では、改質アスファルトルーフィングを標準で使用しています。
屋根材を設置すると見えなくなってしまいますが、雨漏り防止には最も重要な部材ですので、屋根材同様に注視していただければと思います。
防水紙を貼った屋根に瓦桟木を設置していきます。
葺き土を使用せずに瓦桟木に瓦を引っ掛けてビスでしっかり固定する方法を引っ掛け桟工法や乾式工法と言います。
葺き土の粘着力のみでの固定する土葺き工法では、経年による粘着力の低下で瓦が不安定になり、大震災の際には多くの瓦が落下してしまいました。
葺き土と瓦の重量で屋根が相当な重さになり、建物に大きな負荷がかかり倒壊したということになり、瓦は地震に弱いと言われるようになってしまいました。
引っ掛け桟工法は葺き土を使用しないので、土葺き屋根に比べて重量はおよそ半分になります。
また、瓦桟木に瓦を引っ掛けてビス止めすることから、地震や台風によって瓦がズレたり落下したりすることを軽減します。
決して瓦屋根が地震に弱いということはないのです。
屋根の水平方向に瓦桟木を取り付けることで、屋根材を通過した雨水を止めて溜めてしまわないように、瓦桟木にはウォーターホールと呼ばれる水の通り道をつけて雨水対策をしています。
屋根に設置した瓦桟木に瓦を引っ掛けて、軒先から棟に向かっていぶし瓦を葺いていきます。
いぶし瓦は、粘土を瓦の形に成型したのち何もかけずに焼き、そのあと蒸し焼き(燻す)することで表面に炭素膜で覆われて、渋い銀色になります。
語源はいぶし瓦を作る燻すという工程からきていて、いぶし瓦の色のように光沢のない灰色のことをいぶし銀などと言います。
多くの人がイメージする日本瓦・和瓦はいぶし瓦と言っても過言ではありません。
いぶし瓦は経年によって色ムラが生じますが、この色ムラは渋みのある味わいとして好意的に受け止められています。
いぶし瓦の耐用年数は30年から50年と言われて、釉薬瓦には劣りますが、スレートや金属屋根と比べると格段に長く、耐久性に優れた屋根材であることは言うまでもありません。
ただし、その分値段も高くなってしまいます。。。
屋根の平部にいぶし瓦を葺き終えて、棟瓦の設置をして行きます。
棟瓦とは、屋根の一番頂上、棟に設置する瓦の列の事で、最大の役割は雨漏り防止です。
軒先から棟に向かって瓦を葺いてきたとき、屋根の頂上にある棟には、平瓦と平瓦の間に隙間が出来ます。
その隙間に漆喰を乗せて、漆喰の上にのし瓦を並べ、その中央に棟芯材と呼ばれる木材を設置します。
棟芯材に漆喰を乗せて、その上に冠瓦を設置していきます。
最後に漆喰・のし瓦・冠瓦を銅線で結んで固定します。
こうして棟瓦を施工することで棟に降ってきた雨水の屋根下地への侵入を防止しています。
こちらの工事の様子は、本日の現場ブログでもっと詳しくご説明しています。
是非そちらもご覧ください。
屋根のリフォーム工事の全工程が終了し、まさに綺麗ないぶし銀の屋根が完成しました。
3つの屋根全てが同じいぶし瓦屋根になったことで統一感が生まれ、落ち着きのある屋根に仕上がりました。
太陽の光が反射して、完成したばかりの屋根が輝いて見えますね。
完成した屋根をご覧になり、お客様にも大満足していただきました。
瓦は耐久性に優れた屋根材ですが、飛来物などによる破損や強風によるズレが起こる可能性もあります。
瓦の長寿命に安心せず、定期的に点検されること
で屋根を長く綺麗に保つことが出来ます。
定期点検も街の屋根やさん奈良店(0120-303-884)にお任せください!
ずっと安心して暮らしていただけるように、これからもお手伝いさせていただきたいと思います。
【工事完了後】
屋根のリフォーム工事の全工程が終了し、まさに綺麗ないぶし銀の屋根が完成しました。
3つの屋根全てが同じいぶし瓦屋根になったことで統一感が生まれ、落ち着きのある屋根に仕上がりました。
太陽の光が反射して、完成したばかりの屋根が輝いて見えますね。
完成した屋根をご覧になり、お客様にも大満足していただきました。
瓦は耐久性に優れた屋根材ですが、飛来物などによる破損や強風によるズレが起こる可能性もあります。
瓦の長寿命に安心せず、定期的に点検されること
で屋根を長く綺麗に保つことが出来ます。
定期点検も街の屋根やさん奈良店(0120-303-884)にお任せください!
ずっと安心して暮らしていただけるように、これからもお手伝いさせていただきたいと思います。
完成した屋根をご覧になり、お客様にも大満足していただきました。
瓦は耐久性に優れた屋根材ですが、飛来物などによる破損や強風によるズレが起こる可能性もあります。
瓦の長寿命に安心せず、定期的に点検されること
で屋根を長く綺麗に保つことが出来ます。
定期点検も街の屋根やさん奈良店(0120-303-884)にお任せください!
ずっと安心して暮らしていただけるように、これからもお手伝いさせていただきたいと思います。
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