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四国中央市で強力棟施工事例。ズレた釉薬和型の棟瓦を取り直して防風強化。
四国中央市 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
棟瓦がズレているので点検してほしい。
工務店さんが上棟日に近隣のズレている瓦を見つけたのがきっかけです。
現地調査では、釉薬和型の丸棟が1枚ズレていました。
他は現状問題はありませんが漆喰が剥がれたりと時期的には棟のメンテナンス
をするべき時期かとお伝えしました。
風の強い地域でもあるので、漆喰メンテナンスと合わせ
金具とビスで瓦固定する強力棟での取り直し修繕を提案、実施させていただきます。
基本情報
- 施工内容:屋根材(瓦)
- 施工期間:5日 棟、隅棟15~16m
- 築年数:約30年
- 使用材料:シルガード、コーキング、棟金具、棟木、ビス(ステン)、銅線 (瓦は自宅予備)
みなさんこんにちは。
街の屋根やさん新居浜中央店の合田です。
今日は四国中央市にの2階建てのお家です。
工務店さんが新築上棟の時に見つけてお伺いし、こちらに依頼がきました、
釉薬和型の隅棟の丸棟が1枚ズレています。
昔は屋根地から銅線を引っ張って丸棟の上部の穴に通して結んでいました。
隅棟は傾斜が付いているので、銅線が引っ張り切れない時や劣化が進んで切れたりする
こともあります。飛散は上の瓦からズレていきます。
とりあえずこれ以上飛ばないように、ズレないように伏せて
コーキングしておきます。
落ちて割れてもいけないので。
棟と隅棟の取り合い部分です。
隅棟の付け根は棟の瓦に埋め込むことで本棟から隅棟へ流れた水も瓦で受けて
排出されます。
ただし施工に手間がかかるので写真のようにモルタルで付け根を覆っている場合が
あります。これは年数が経つと共にモルタルが剥がれるとそこから隅棟内へ
雨水が入るので意外と雨漏り弱点部位なのです。
隅棟の漆喰も結構劣化が進んでいます。
本棟の巴部分は土すら無いです。落ちたのか初めから無いのか。
地瓦は数枚ひび割れがありました。
雨漏りに直結するほど深い傷ではありませんが、ここから劣化が始まる可能性は大です。
屋根裏小部屋に何枚か瓦があったので使用させていただきます。
風による飛散が心配な方は強力棟仕様の変更をお勧めします。
現在は棟金具という部材を屋根板に固定し、棟木を棟金具に固定します。
棟ののし瓦はズレないように互いに1枚ずつ銅線を括って引き合います。
最後に丸棟を被せてビスで棟木と丸棟を固定します。
これで屋根板から棟の一番上の瓦までをしっかり固定します。
以上で調査終了です。丸棟を抑えたので一先ず心配はありませんがお客様も今後また飛んでしまうのかと
ご心配されていました。なので今回は隅棟2本(12m)本棟3~4mの強力棟仕様に変更するお見積りを
1度算出してみると提案しました。
確かに漆喰塗り直しと違い1度瓦ごと解体するのでその分費用がかかりますが、部分的に実施は逆に難しく
あまり意味をなさないので、予算もあると思いますが一気に済ます方が良いと思います。
屋根が総二階なので電動梯子を取り付けます。
瓦に引っかけ金具を取り付けて角材を置き、紐で梯子と固定します。
土がたくさん落ちるので太陽光パネル部分に養生します。
*瓦が湾曲なので結局土が太陽光パネルの下に入ってしまいます(´;ω;`)
棟瓦を上から取り除けていきます。
いつもと同じですが、瓦→土→瓦→土の順番で除けていきます。
ひたすら瓦、土の順で除けますが、隅棟1本6mは
結構長いですね。
屋根足場に瓦を置いたり、土や土嚢で足の踏み場が無くなったり。
進めば進むほど作業がやりにくくなります。
本棟と隅棟の取り合い部分の土が濡れてます。
前回の点検ブログでも書いていますが、
隅棟の瓦が、本棟の瓦に当てているだけなので、モルタル劣化により
本棟と隅棟の隙間から雨が侵入している証拠です。
瓦の縁切り不足を見つけました。
ここでいう縁切り不足は、
上の瓦と下の瓦の重なり部分の加工不足ということです。
隅棟の加工部分です。
写真のようにの下の瓦は緑線でカットしているのに対し
上の瓦の水下は紫部分まで伸びています。
このような状態だと風なので吹きぶったり、モルタルが剥がれて隅棟から
雨水が侵入した場合、上の瓦の水が下の瓦で受けれない箇所が出てきます。
そこで雨水が流れ続けると、水はもちろん屋根内側へ進み雨漏りします。
隅棟から雨漏りした場合は、このように取り除けないと原因解決にならない場合が
あるので修繕は基本的に棟を壊します。
隅棟の取り除けが終わりました。
土嚢袋20枚以上余裕で超える土の量ですね。
釉薬瓦は瓦の中でも滑りやすいです。
土があったらなお滑ります。
本棟壊しと掃除を分担します。
本棟は3mくらいです。
ただし基本的には隅棟より段数は多いです。
棟下の瓦に亀裂がありました。
せっかく壊したので取り替えておきます。
本棟も全て取り除け完了です。
合田も1日おりました。3人で丸1日。中々の量でした。
最後はシート養生して、明日からの復旧に備えます。
棟金具です。今回は鶴弥さんの棟金具を使用します。
棟金具を付ける部分の地瓦と地伏せ土を少し取り除けます。
棟は本棟も隅棟も屋根面が2面に跨るので屋根板が山なりになっています。
屋根板の山なり部分に棟金具の中心を合わせ金具の足部分を
屋根面に密着させてビスを打ち固定します。
画像のように棟金具の上の部分は棟木を入れて側面からビスで固定します。
最終的に棟の一番上の丸棟を棟木にビス固定することで屋根板から棟瓦の天辺まで
しっかり固定する仕組みになっています。
当社で使用する棟木は2mなので棟金具4つ分くらいで継ぐ
ように等間隔に棟金具を取り付けます。
取り除けた土の代わりにシルガード(漆喰)を詰めていきます。
棟金具に紐を括りつけます。両端の棟金具に取り付けるので
高さが揃います。
この紐の高さから棟瓦を積んでいきます。
この高さまでは漆喰を敷き詰めます。
棟木を金具に取り付けました。
ここから棟に使う瓦を積み始めます。
棟復旧のブログは次回紹介します。
クラックのある地瓦も何枚かあったので
差し替えておきます。
太陽光ギリギリの部分もありましたが何とか確認出来た分は交換出来ました。
先日、棟瓦を取り除けて見つけた縁切りの処理です。
上の瓦が下の瓦を受けきれてない部分をカットします。
右写真のようにカットすることで全て下の瓦が受けれるようになっています。
どのくらい棟で瓦が被っているかは土の跡をみれば直ぐわかります。
棟復旧前にこのような部分はカットしておきました。1つ原因となる箇所を解消です。
強力棟仕様で固定した棟木にシルガード(南蛮漆喰)
を詰めて慣らしていきます。
慣らしながら
1段目ののし瓦を積んでいきます。
赤マル部分までのし瓦を入れ込みます。
復旧前は本棟施工後の隅棟なので
ここまで瓦が入っていません。
次に本棟側ののし瓦を積み被ることで
本棟と隅棟の取合い部分に雨水が浸み込んだとしても
瓦が受けてくれるようになります。
隅棟→本棟→隅棟と順番にするので効率的には悪いですが
経年によって100%とは言えませんが、雨漏りリスクは
こちらの施工の方が少ないです。そして正しいです。
協力棟仕様で加わった施工はのし瓦同士を銅線で連結です。
互いに引っ張り合うことで平等に力が働きます。
これを1枚1枚していくので大変です。
隅棟の一番下は半大面瓦といいます。
足の広い鬼瓦を使う場合、隅棟の1番下に使用します。
棟に積む瓦を「のし」とよく言います。
正しくいえば、大面瓦にのし瓦です。
大面は先述通り、足の広い鬼瓦の1番下に使用します。
のし瓦との大きな違いは、赤丸印部分の垂です。
大面瓦は垂が深く、表面張力で伝う雨水をこの垂部分で
棟の内側に入らないようにします。
紐は青矢印の突起があるのし瓦や大面瓦のことです。
隅棟1段目が終わったら次は本棟です。
本棟には面戸が付いてます。
面戸瓦があるとシルガードの量も少し減らせます。
漆喰の塗直し作業も減りますね。
面戸が付いたら、次はまた隅棟に戻ります。
1段目と同じように銅線連結は行います。
漆喰詰めて、のし瓦積んで
この作業は時間が掛かりますが、作業手順は同じなので・・・
最後の丸棟を施工したとこまで飛びます!!
従来は屋根板から釘に銅線を巻いて引っ張っていた工法を
ビスで棟金具に付いた棟木に固定する工法で、屋根板と瓦を一体に固定します。
棟を積む段数によって
棟金具の高さや棟木にちゃんと効くビスの長さを変えていきます。
既存の高さでは隅棟の丸棟は、本棟に潜り込ませれなかったので
取合いは取り除け前と同じようにシルガードを覆っておきます。
しかし今度はシルガードが経年劣化で取れても、下には瓦がいます。
土ごと取れていた巴瓦の漆喰も詰めました。
以上で棟を強力棟に復旧出来ました。
四国中央市は風が特に強い地方なので、
従来よりも格段に強化されたと思います。
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