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多賀城市│オーバーフローの原因は雨樋の容量不足。PC50・丸とい60に交換して排水改善
更新日:2024年11月15日
多賀城市のS様より「玄関の雨樋から雨水があふれてくるので何とかしてほしい」とのご相談がありました。
こちらがS様宅の玄関。和の落ち着いた雰囲気に、竹を模した銅製の雨樋が設置された素敵な玄関です。
この雨樋から雨水が溢れ出る現象(オーバーフロー)が起きるそうなのですが、調べてみると、設置されている雨樋が雨量に対して細すぎること、軒樋の勾配がうまく取れていないことが原因であることが分かりました。
軒樋を上からのぞいたところです。
ゴミが詰まっている様子はありません。オーバーフローの原因としてよくある
ゴミ詰まりが原因ではないようです。
軒樋を下から見たところです。
この写真では分かりにくいですが、軒樋の勾配が取れておらず、雨水が落し口にスムーズに流れにくくなっていました。
こちらが竪樋。
和風の玄関を引き立てる、竹を模した銅製の竪樋です。
素敵なデザインの樋ですが、直径が45mmしかなく、軒樋からの水がうまく流れず、逆流する原因となっていました。
もったいないのですが交換が必要です。
雨樋は、屋根に降った雨水を効率よく排水して建物を守るという重要な役割を担っています。
しかし、屋根へ
の降雨量に対して雨樋のサイズが小さすぎると、雨水を受け止めきれずにオーバーフローが発生してしまいます。
近年はゲリラ雷雨や線状降水帯の発生による局地的な豪雨もあるため、元々取り付けられた雨樋の排水能力を超えて処理しきれずにオーバーフローを起こしてしまうことも多いと考えられます。
雨樋からあふれた雨水は、外壁や屋根、建物の基礎の汚れや傷みを引き起こします。また雨音による騒音も気になるところです。また、ゴミも溜まりやすくなり、
雨樋が歪んだり壊れやすくなるリスクも高まります。
そこで今回は、直径をひと回り大きな雨樋に交換する工事をご提案しました。
雨樋の容量が大きくなることで雨水をスムーズに排水し、水が逆流するリスクを大幅に減らすことができます。
今回は玄関ということもあり、お客様とご相談の上、大きすぎず小さすぎないものをと、軒樋は
シビルスケアPC50(パナソニック製)、竪樋は
丸とい60Φ、色はシンチャを採用することとなりました。
※雨樋各部の名称と役割
ここでちょっと雨樋の各部の名称について簡単に解説します。
- 軒樋(のきどい) 屋根の軒先に取り付けられた水平方向の雨樋で、屋根に降った雨水を集める役割を担っています。
- 竪樋(たてどい) 根面から軒樋に集められた雨水を地面あるいは下水に導く、外壁に沿って軒から垂直方向に取り付けられた雨樋です。
- 這樋(はいどい) 屋根の上を這うように設置された雨樋。2階の竪樋から流れてきた雨水を1階の雨樋に導く役割を持っており、一般住宅では1階の屋根に設置されることが多いです。
- 集水器(上合) 軒樋の雨水を集め、竪樋へと流し込む箱状の部材。横樋と竪樋の交差する部分に取り付けられます。
軒樋を取り外しました。
今回は勾配をきちんと取り直すために、垂木(タルキ)に固定していた横打金具も慎重に取り外しました。
竪樋も解体完了です。
外した竪樋の一部です。
竹をイメージしたオシャレな竪樋ですが、直径が
45mmと細く排水に問題がありました。
こちらは新しく取り付けるパナソニックの丸とい。
直径が
60mmと、今までの竪樋より
ひと回りサイズアップしました。
シビルスケアPC50軒とい、丸とい60Φの取り付け
雨樋を取り外したら、新しい雨樋を取り付けます。
まずは軒樋の受け金具を取り付けます。
通常は左の写真のように墨出しをして、集水器の方向に雨水がスムーズに流れるように勾配を取り、ラインに沿って軒樋金具を取り付けます(画像は別の現場で撮影したもの)が、こちらの玄関のように
破風がついておらず化粧垂木の屋根では、面打式の軒樋金具は使用しません。
今回、軒といの受金具は、垂木の横から釘で打込む「
鶴首」を使用しました。和の雰囲気にぴったりの金具です。
面打と違って墨出しのラインがない代わりに、
金具自体に勾配がついているので、落し口の方向に向かって勾配がつくように金具を
勾配順に取り付けます。
鶴首を取り付けたら、そこにシビルスケアPC50軒といを固定します。
このPC50はサイマレクタと呼ばれる二重曲線が付いており、角張りすぎない柔らかな独特の陰影が生み出す直線美が特徴です。
フチに水切りが付いており、雨水の前垂れをカットし、雨垂れによって起こる縞模様の汚れを防いで美しさを保ちます。
集水器は純正のF型集水器を使用。既存の集水器のような立派な飾りはついてませんが、目立たずスッキリ納まり、和の落ち着いた雰囲気の玄関にしっくりきます。
たてといは直径が60mmのものを同色のデンデン(竪樋固定金具)で柱に固定しました。ひと回り太くなったので雨水が詰まる心配が少なくなりました。
全ての雨樋の交換が終わり、排水テストを行って
排水に問題がないことを確認できました。
これで全ての工事完了です。
玄関の和の佇まいを生かしたまま、雨樋のサイズアップができました。雨樋のカラーをシンチャにしたのも大正解ですね。
雨樋の劣化や破損、オーバーフロー等でお困りの方、
街の屋根やさん仙台石巻店にお気軽にご相談ください!
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