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箕輪町屋根葺き替え|重いセメント瓦から軽量金属屋根へ替えて耐震性アップ
箕輪町 屋根材(金属)
【工事のきっかけ】
耐震リフォームのひとつとしてセメント瓦を軽量の金属屋根に葺き替えました。90㎡の屋根に乗っていたセメント瓦はおよそ3000㎏、新しく葺き替える金属屋根は副資材含めておよそ550㎏、5分の1に軽くなる計算です。耐震性も30%アップします。同時進行で住宅建物の耐震工事も行っています。
基本情報
- 施工内容:屋根材(金属)
- 施工期間:10日間
- 築年数:40年
- 使用材料:D'sルーフィング
ジンカリウム鋼板屋根材
メリッサ
上伊那郡箕輪町でセメント瓦から天然石コーティングジンカリウム鋼板屋根材【メリッサ】への葺き替え工事を行いまいました。セメント瓦が劣化していたこと、耐震性も考慮しての工事です。
今回は苦労したところ、工夫したところなどを含めて工事の様子をご紹介します。
街の屋根やさん松本諏訪平店では有資格の経験豊富なプロのスタッフが屋根や外壁の問題を解決します。
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施工前の大屋根の状況です。大屋根は2階の屋根(一番上の屋根)のことを言います。
屋根材はセメント瓦、大屋根、下屋根含めおおよそ90㎡の面積です。築年数は40年ほど、それまでメンテナンスらしいメンテナンスは行っていませんでした。
セメント瓦は瓦自体に防水性がないため表面を塗装して防水しています。その塗膜はほとんどない状態、防水性はゼロです。
セメント瓦は1枚当たり約5kg~6kgあります。1㎡あたり5枚使うので1㎡25kg~30kgの瓦が乗っています。90㎡の屋根なので全体で副資材を含めると約3000kg(3t)~3500kg(3.5t)の瓦が乗っていた計算になります。
セメント瓦を撤去していきます。
1枚5kg~6kg、1㎡あたり5枚、90㎡の屋根なので約450枚の瓦が乗っています。これに棟瓦などを含めると500枚くらいを手作業で下ろします。立地条件が良ければクレーンを使って瓦を下ろすのですが、今回はクレーンが使える立地ではなかったので、下に路トラックを待機させてその荷台に投げ入れます。腰に応える作業です。
瓦を撤去すると横に走っている角材が出てきます。桟木(さんぎ)と言って、この桟木に瓦を引っかかて止めています。乾式工法と言います。対義で湿式工法という方法があります。これは土や粘土を屋根の上に敷いてその上に瓦を乗せて止める方法です。これまで数多くの葺き替え工事を行っていきましたが、湿式工法の屋根は見たことがありません。地域的なものかと思いますが、松本市周辺諏訪市周辺では湿式工法は取られていないと思います。
桟木も外して丸裸の屋根になりました。
見合ている板は野地板という屋根の下地です。今は野地板には構造用合板を使いますが、昔は文字通り板を使っていたようです。板はジョイント部分が多くなるのでそこに隙間ができやすく、隙間からの雨漏りもしやすかったと思います。この屋根にもいたと板の間に大きな隙間がありました。
野地板を取り付けます。
上でも書いたように12mm厚 縦約180㎝ 幅約90㎝の構造用合板を使います。上下のジョイントをずらして止めるのがポイントです。上から下までジョイントがつながっていると地震などの揺れにそこが弱い構造になってしまいます。1段1段ジョイントをずらすことで揺れに強い構造になります。
次にルーフィング(防水シート)を敷いていきます。
下から上へ10cmほど重ねて張っていきます。下から張ることで重なりの口が下を向くことになり、万が一雨が屋根材の下に入ってもルーフィングの下には入らなくなります。
ルーフィングは弊社では標準的に使っているチャンピオンルーフィングです。樹脂シートを芯材にしているので簡単には破れません。長期間防水効果が期待でいるルーフィングです。
ここまでを1日で終わらせます。瓦を外したところで終わってしまうと、雨が降ったら雨漏りしてしまいます。ルーフィングの敷設が終わっていると万が一雨が降っても雨漏りすることはありません。少し遅い時間までの作業になりますが。頑張ってここまで終わらせます。
屋根材を取り付けて行きます。屋根材もルーフィング同様下から上へ張っていきます。
最初に軒先にスターターを取り付けます。ガルバリウム鋼板製です。これは軒先、一番下の野地板の断面が露出しているのでそれをカバーするための板金です。屋根は軒先が傷みやすい場所です。スターターを入れることで断面が隠れるので傷みやすさを軽減させます。
屋根材を取り付けます。
使用した屋根材は表面を天然石でコーティングしたジンカリウム鋼板の屋根材【メリッサ】です。ジンカリウム鋼板は鉄の基板に亜鉛とアルミニウム、シリコンをメッキ加工した金属で、組成はガルバリウム鋼板とほとんど同じです。ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板は商品名の違いと思っていただいていいかともいます。
途中雪止めを入れながら張っていきます。天然石の効果で落雪はほとんど考えられないのですが、念のための雪止めです。
今回の屋根は四方向に勾配がある寄棟という形状です。三角形と台形の組み合わせの形なので斜めの部分が多く、それは板金ハサミでカットしなければいけません。握力が崩壊する作業です。台形同士がぶつかるところ、屋根の頂上を主棟といいます。また台形と三角形がぶつかる主棟から四隅に降りるところを下り棟(さがりむね くだりむね)といいます。ここは屋根材同士隙間ができてしまうので後程板金をかぶせます。
主棟、下り棟の隙間をカバーします。
黒いひものようなものはシーラーというスポンジです。これでまずは水の侵入を防ぎます。
次に下地を取り付けます。
木製の下地、樹脂製の下地と方法はいろいろありますが、今回は板金の下地を用意しました。木製よりも樹脂、樹脂よりも板金と軽くなります。耐震性アップが目的の工事なので、なるべく軽くするための工夫です。
棟板金を取り付けます。
棟板金は屋根材と同じ天然石でコーティングされたジンカリウム鋼板を使います。天然石がない棟板金を使って費用を抑える方法もありますが、天然石の効果で今後塗り替えのメンテナンスが必要ない屋根材ですが、天然石が付いていない棟板金を使うとそこだけ塗装のメンテナンスが必要になります。少し値段は高くなりますが塗装のメンテナンスを考えればそんなに高くないと思います。
これで大屋根の葺き替え工事は終わりました。
1階の屋根を下屋根と言います。その下屋根の施工前の状況です。
下屋根は北側に壁化に差し込んでいる形状の差し掛け屋根、西側に2方向に勾配がある切妻屋根があります。状態は大屋根と同様塗膜はほとんどありません。
この差し掛け屋根と切妻屋根の壁際の処理が今回の工事のポイントになります。
大屋根と同様、瓦を撤去したあと、野地板の構造用合板と防水シートのルーフィングを取り付けます。
この時ルーフィングを壁際で立ち上げておくのがポイントです。
切妻屋根の端をケラバと言います。西側の切妻屋根のケラバの部分の収め方です。
軒先と同様に野地板の断面が露出しているので、これをカバーするために下地を入れます。ケラバの側面のモルタル部分が少し壊れていたので、大き目のケラバカバーを用意しました。屋根に合わせて加工したオリジナルです。
屋根材を取り付けていきます。つけ方は大屋根と同様下から上へです。
壁際まで突き付けて、下地の樹脂製のヌキという角材を入れました。この後壁際の収めに入ります。
今回の工事はセメント瓦から金属系の屋根材への葺き替え工事です。瓦屋根と金属屋根の暑さに大きな違いがあります。もちろんセメント瓦のほうが厚いのですが、その厚い瓦を外して薄い金属屋根を取り付けるので、壁際に大きな空間ができてしまいます。この空間をそのままにするわけにはいかず、ここの処理が今回の工事の一番のポイントです。
屋根材を取り付けたら。雨押え(壁水切り)という板金を取り付けます。壁を伝った雨水が屋根の下や壁の中に入らないように排出するための板金です。これで大きな空間の半分以上が隠れることになります。
残った隙間はモルタルで埋めます。これは屋根やさんではなく左官屋さんにお願いする作業です。モルタルを真っ平にするには熟練の経験が必要です。左官屋さんは10年やっても一人前にはなかなかなれないそうです。
モルタルで補修した部分は、元の壁の色に調色した塗料で塗装します。ザラザラしたモルタルの柄を出すことができないので補修した感は否めませんが、色はほとんど同じなので遠目から見ればあまりわかりません。
これで今回のセメント瓦から天然石コーティングジンカリウム鋼板屋根材【メリッサ】への葺き替え工事が終わりました。メリッサは1㎡あたりおよそ6kg、90㎡の屋根なので屋根材だけで540kgです。野地板などの副資材を含めても約650kgくらいです。もともと3t以上乗っていたので5分の1くらいの重量になりました。十分耐震性が上がる数値です。
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