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紀の川市で瓦屋根からガルバリウム鋼板の金属屋根へ葺き替えました
和歌山市 屋根材(金属)
【工事のきっかけ】
紀の川市在住H様より「築年数が結構経つので、屋根葺き替えを考えています。」とご相談頂きました。
地震に備えてスレート屋根に葺き替えるか、金属屋根へ葺き替えるか...とお悩みでしたので、
2パターンのお見積もりをご提出させていただき、それぞれの特徴をご説明させて頂きました。
その結果、ガルバリウム鋼板を使った金属屋根へと葺き替えることになりました。
ガルバリウム鋼板を使った金属屋根ってどんな感じなんだろう?
など、興味のある方は今回の施工事例をご覧になり参考にしていただければと思います。
基本情報
- 施工内容:屋根材(金属)
- 施工期間:8日
- 築年数:築30年以上
- 使用材料:ガルバリウム鋼板(屋根材、水切り、谷樋、棟板金等)、ルーフィング、野地板、屋根下地木材、コーキング、スプーンビス等
紀の川市在住H様邸では瓦屋根から金属屋根へ葺き替える事になりました
H様邸では瓦のズレはほぼ無かったのですが、瓦の表面が剥離している箇所が多く見られました。
瓦の表面が剥離する事を「凍(い)
て割れ
」
や「凍害
(とうがい)
」
と言います。
劣化した瓦が水分を含み、その水が凍結⇔融解を繰り返すことで瓦の表面が
割れて剥離します(>_<)
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寒くない地域でも起こりえる!? お家の屋根材などに起こる凍害の実態
紀の川市在住H様邸 屋根葺き替え工事の様子をご紹介します★
屋根葺き替え工事を行う時は建物の周囲に足場を設置します。
足場にメッシュシートを取り付けることで、職人の転落防止以外に、
工具や材料
の落下防止・瓦や葺き土(ふきど)
を撤去する時に発生する粉塵を近隣に飛散するのを防止します。
既存の瓦は先に積み重ねて電動梯子で降ろしていき、葺き土は土のう袋に詰めてから降ろします。
※葺き土とは瓦を固定する為に詰められる粘土状
の土です。
防水紙を撤去して、小幅板
の上に野地板(のじいた)
を張っていくのですが、
その前に軒先やケラバ部分に、葺き土が流れていかない為に施工された※
モルタルがありました。
ガルバリウム鋼板は瓦程の厚みがありませんので、
仕上がりの屋根の厚み
に合わせてモルタルを削っていきます。
小幅板の上に
、屋根面の
下地となる野地板
を設置しますので、
その分の高さも計算してモルタルを削ります。
※
H様邸ではモルタルで施工されていましたが、広小舞などの木材で固定している場合もあります。
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★小幅板
(
バラ板)
、構造用合板って何?
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広小舞ってなに?現場ブログでご紹介しています
小幅板の上から、野地板を固定する為の下地を取り付けていきます。
野地板は板状で1枚に何か所も
釘で固定するのですが、下地が無いと、
釘がバラ板を貫通したり、空洞になっているところに釘が通ってしまい
、
固定力も無ければ
釘頭から侵入した雨水が屋根内部へ直接侵入する事があります。
なので、
均等に下地を数本取り付けて、野地板をしっかりと固定します。
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野地板は屋根材と防水紙の下の超重要部分、張り替えと増し張りでより強く
40年程前までは屋根内部の通気や乾燥の為に、
小幅板のように幅の狭い板が使用されていました。
しかし防水紙が進化し、湿気による腐食が無くなったので
、現在では耐震性や耐風性に優れた構造用合板が使われるようになりました。
構造用合板で野地板を施工した後は、防水紙である「ルーフィング
」
を張っていきます。
ルーフィングはタッカーと呼ばれる工具で、張り付けています。
ルーフィングは軒先(下
)
から棟(上
)
に向かって張り、少し重ねて張ることで
屋根に降った雨水が屋根内部に侵入せずに、軒先へ流れるようになっています。
雨仕舞(あまじまい
)
とは、雨水を適切に排水させて建物内部に極力浸水させないための作業です。
屋根から流れた雨水が屋根の先から浸水させない為に、
「唐草(からくさ)
」
と呼ばれる水切りを取り付けていきます。
ガルバリウム鋼板で加工した唐草を
、ルーフィングの下になるように
ビスで固定していきます。(➡
の部分
)
また唐草は、
雨水が侵入しても野地板へ浸水させない為に端
を折り曲げています。
(➡の部分
)
唐草で屋根の先を雨仕舞した後は、貫板(ぬきいた)と呼ばれる棟板金(むねばんきん)を固定する為の下地を設置していきます。
棟板金は屋根面を葺いてから取り付けるのですが、棟板金の部分を残さないといけないので、先に貫板を設置しておきます。
貫板はビスでしっかりと固定しています。
板金職人が加工したガルバリウム鋼板をビスで固定し、山形になっている部分に、次のガルバリウム鋼板の山形の部分をはめこんで固定します。
一度はめ込んでしまうと中々取れないように加工されています。
棟から軒先まである長い鋼板を縦方向に葺いていく縦葺き工法
で葺いていきます。
また、紀の川市在住H様邸で行った施工は
、※
縦ハゼ葺き(たてはぜぶき)
とも呼ばれます。
※縦ハゼ葺きとは、締結部の板金を折り込んでいく工法で、施工の手間はかかるが、水密性に優れています。
縦葺きと横葺きがあり、それぞれ特徴が異なります★
気になる方は、こちらの記事をご覧ください(*^^*)
➡
横葺き?縦葺き?ガルバリウム鋼板屋根おすすめと特徴
ガルバリウム鋼板の屋根材を縦ハゼ葺きで葺いた後は、軒先部分を曲げます。
野地板と屋根材の取合いに隙間ができてしまいますので、
ガルバリウム鋼板の軒先を折り曲げて、雨水侵入を防ぎます!
他にも縦ハゼの先にも隙間ができますので、縦ハゼに部材を取り付けて防水します。
谷板金(たにばんきん)
を取り付ける部分だけ、屋根材を葺かずにあけていました。
谷板金とは、屋根面同士の継ぎ目にできる谷の部分に設置された板金のことです。
谷となっている場所は雨水が大量に集まってきますので、しっかりと雨仕舞する必要があります!
谷板金を取り付ける場所にもう一度ルーフィングを設置して、ガルバリウム鋼板で加工した谷板金を取り付けていきます。
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屋根で最も雨漏りしやすい部分「谷板金」の修理方法
谷板金に直接ビスで固定すると、その部分から雨水が侵入し雨漏りする可能性があります!
なので、谷板金を固定する時は写真の部材の折れ曲がっている部分を
谷板金にひっかけて、穴の開いてる部分を下地に当ててビスで固定します。
そうする事で谷板金に穴を開けずに固定することができます。
棟板金
を取り付ける前に、先に貫板を設置していました。
貫板と屋根面の取合いには小さな隙間ができてしまうので、
貫板と屋根面の取合いに部材と取り付けて雨水の侵入を塞いだり
、
継ぎ目に
コーキングを充填したりして防水します。
防水した後はガルバリウム鋼板の棟板金を加工し、微調整しながら取り付けていきます。
棟板金は数本の棟板金を繋ぎ合わせて固定します。
継ぎ目はコーキングで密着させてつなげています
。
また棟板金は真上から固定せずに、
棟板金
の側面にスプーンビスを打ち込みます。
棟板金の真上
にスプーンビスを打ち込んでしまうと、雨が降った時に、
ビス頭に雨水が溜まって
ビス頭から徐々に雨水が侵入してしまいます!
なので、棟板金を固定する時は必ず側面から固定します。
棟板金を繋げる時にコーキングで密着させたのですが、棟板金同士の取合いにもコーキングを充填し、継ぎ目からの雨水の侵入を防ぎました。
瓦屋根からガルバリウム鋼板の金属屋根へと葺き替える工事が完成です!
今回の施工事例では、屋根葺き替え工事のみご紹介しましたが、
紀の川市在住H様邸ではベランダ屋根交換や、H様ご自身で外壁塗装工事も行っています。
足場を設置する工事を行う時は、足場が必要となる工事を同時に行うことをおススメしています。
同時に工事を行うことで、1回分の足場の料金で工事ができます(*^^*)
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★一度の足場で二度おいしい屋根・外壁工事
屋根葺き替え工事後、H様に最終確認でお家へお伺いした時に、てんちゃんと一緒に写真を撮らせていただきました(*^^*)
とても温厚なてんちゃん♬
ありがとうございました!
H様も「金属屋根に葺き替えたので、地震や台風が来ても安心できます。ありがとうございました。
」
とおっしゃっていただきました!
高品質で安心のできる工事は、街の屋根やさん和歌山店へお任せください。
紀の川市在住H様邸についての記事はこちらをご覧ください
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