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生駒市の崩れた棟瓦はガイドライン工法と乾式工法で自然災害対策!
生駒市 足場 足場 足場 谷板金交換
【工事のきっかけ】
強風が吹いた日以降、雨が降ると雨漏りするようになりました。
主人が屋根にはしごを掛けて上ってみたところ、1階の屋根の丸い瓦は崩れていて、2階の屋根の丸い瓦は列が歪んでいました。
この部分が雨漏りの原因だと思い、ビニールシートを買ってきて被せ、その上に土嚢袋を置いて重しにしました。
そのおかげで雨漏りは止まりましたが、ずっとこのままというわけにはいかないと思って、屋根やさんを探しました。
インターネットで検索してみるとたくさんのお店が出てきましたが、一番上の街の屋根やさんに連絡しました。
すぐに来てくれて、屋根の状態を無料で調査してくれ、こちらの要望もできる限り受け入れた見積もりを作ってくれました。
無理に工事の追加をさせるようなこともなく、とても信頼できると思いました。
基本情報
- 施工内容:足場 足場 足場 谷板金交換
- 施工期間:2日
- 築年数:築28年
生駒市で強風のために棟瓦が崩れた屋根で雨漏りを止めたいとのご依頼で、無料点検に伺いました。
無料点検の様子からご覧ください。
雨漏りしているという大屋根に上ってみました。
屋根には、太陽熱温水器が設置されていました。
太陽熱温水器は、太陽光の熱エネルギーを利用して、タンクに貯めた水をお湯に変えます。
1970年代頃から光熱費が抑えられるとして一般家庭に広まりましたが、2000年代に太陽光発電が登場したことで、普及率が低下してきています。
今回の雨漏りとは関係ありませんでしたが、この太陽熱温水器は撤去してほしいとのことでした。
その奥の隅棟にはビニールシートが被せられていました。
この隅棟が雨漏りの原因箇所のようです。
雨漏りが生じてからビニールシートを被せたところ、雨漏りが止まったということで、この場所で間違いないとは思います。
このように本格的な工事が始まる前に、
雨漏りを防ぐためにビニールシートを被せて応急処置することを雨養生と言います。
街の屋根やさんでは、工事前も工事中も雨養生は丁寧にさせていただいています。
雨漏りは建物の劣化を進めてしまう恐れがあり、決して軽視できません。
ビニールシートを剥がしてみました。
棟瓦が大きく歪んでいるのがわかりますね。
熨斗瓦からズレていて、葺き土が見えてしまっています。
棟は屋根の面と面が交わる箇所で、隙間が開いています。
その隙間に葺き土を敷いて、熨斗瓦・冠瓦を乗せて隙間を防ぎ、雨水が屋根材の内部へ侵入することを防いでいます。
葺き土がある程度の水分は吸収してくれるので、雨水が入り込んでも雨漏りは生じませんが、棟瓦の列がズレたり、崩れたりすることによって葺き土が流れ出し、減少してしまうと、雨漏りに繋がってしまうのです。
反対側の隅棟や大棟にはズレや歪みはなく、雨漏りも生じていませんでした。
ただ、瓦の隙間を埋めたり、熨斗瓦の下に塗って雨水の侵入を防いでくれている漆喰の崩れが見られました。
漆喰の下には葺き土があるので、漆喰が崩れたり剥がれたりしても、すぐに雨漏りが生じるわけではありません。
でも、放っておくと侵入した雨水が葺き土を流出させて、葺き土が減少することで雨水を吸収しきれなくなり、雨漏りが起こってくる可能性は大きいです。
複合タイプの屋根で、屋根と屋根が取り合う部分が谷構造になることにより、樋(排水)機能の役割を持った部位のことを谷樋と言います。
金属製の板金が取り付けられているため、谷板金とも呼ばれます。
谷樋は雨水の通り道であり、長時間雨水に晒されることで、板金が劣化して穴が開いたり、雨水があふれて屋根材の内部に侵入したりすることが多々あります。
谷樋のある屋根で雨漏りが生じると、まず谷樋を疑うほど雨漏りリスクの高い箇所になります。
幸い、谷樋からの雨漏りはありませんでしたが、板金には激しい劣化が見られました。
次に下屋根の点検をしていきます。
下屋根の隅棟にもブルーシートが被せられていて、大屋根の棟瓦同様に崩れが確認出来ました。
下屋根も谷樋の次に雨漏りリスクの高い箇所で、壁との取り合いからの雨漏りが多いです。
こちらの屋根は幸い壁との取り合いからの雨漏りは確認できませんでしたので、棟瓦を取り直すことで雨漏りを止めることが出来ると判断しました。
以上の点検の結果、
・大屋根と下屋根の棟瓦、全面取り直し
・谷板金の交換
以上をご提案しました。
お客様にご賛同いただきましたので、工事をさせていただくことになりました。
既存棟瓦を全て撤去していきます。
棟瓦を固定している銅線を切断し、冠瓦・熨斗瓦を取り除いていくと大量に葺き土が出て来ました。
こちらの瓦屋根は、土葺き工法という葺き土の粘着力で瓦を固定する方法で施工されています。
葺き土に瓦を押し付けているだけなので、経年による土の粘着力低下で、どうしても瓦のズレや歪みが生じてしまいます。
瓦を破損しないように丁寧に取り除き、出てきた葺き土は土嚢袋に入れて、階下へ落下させないように慎重に作業を進めていきます。
棟瓦だけの撤去でも、瓦と土を合わせるとトラックの荷台がいっぱいになり、その半分以上が葺き土です。
棟瓦と葺き土を取り除いたら、綺麗に掃除をしておきましょう。
ガイドライン工法は、1995年の阪神淡路大震災の際に崩れ落ちた土葺き工法で施工された瓦屋根がたくさんあったことを受け、2001年に設定されました。
ガイドライン工法では、土葺き工法による土の粘着力のみによる棟瓦の固定ではなく、屋根の基礎となる垂木に棟補強金具を固定し、棟芯材と呼ばれる木材を取り付けることによって、屋根の基礎から棟芯材までが一体化し、棟瓦の強度が高まります。
全ての棟にガイドライン工法で棟芯材を取り付けました。
ガイドライン工法で棟瓦を施工することは、専用部材が必要になるため、初期費用が高額になってしまいますが、巨大地震にも耐えられる棟瓦にすることが出来ます。
新しい棟瓦は、ハイロール2という乾式面戸シートを使用した
乾式工法で施工します。
ハイロール2は、伸縮性の高い強粘着ブチルテープを使用した乾式面戸シートで、優れた接着性・密着性によって水気や空気の侵入を防ぎ、湿式工法の葺き土や漆喰の代わりとして平瓦と棟の隙間をピッタリと防ぎます。
面戸シートの重量は棟1m当たり約600gと軽量で、施工時間も湿式工法の約1/4で完成します。
棟が軽量化されることで屋根の重量も軽くなるので、重い瓦屋根の建物では、地震などによって屋根が倒壊するとされるリスクの軽減にもつながります。
谷板金交換のために、谷樋の周囲の瓦を一旦取り除きました。
谷樋は瓦に隠れていて、階下からはほとんど見えません。
そのため、知らないうちに劣化が進んでいるということが多々あります。
こちらの谷板金もかなり劣化していて、いつ雨漏りが生じてもおかしくない状態でした。
防水紙も谷板金同様にかなり劣化していましたが、破れや穴などはありませんでした。
雨漏りリスクの高い谷樋ですので、新しい防水紙を重ね張りして防水効果を高めておきましょう。
新しい谷板金にはガルバリム鋼板製の板金を使用します。
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム・亜鉛・シリコンから成るアルミ亜鉛合金メッキ鋼板です。
ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、錆びにくく、腐食しにくいので、耐用年数は25年~30年と言われています。
こちらの工事は、本日の現場ブログにも詳しく載せていますので、興味がある方はそちらもご覧くださいね。
強風で棟瓦が歪んでいた隅棟に、ガイドライン工法で固定した棟芯に乾式面戸シートを密着させた上に冠瓦を設置しました。
乾式工法で施工されている棟では、熨斗瓦は使用せず、丸瓦のみを設置します。
このような施工方法を冠瓦一本伏と言います。
使用している丸瓦は、元の丸瓦より少し大きめの7寸丸瓦です。
冠瓦と棟芯材をしっかりとビス止めするので、ズレにくく崩れにくい構造になっています。
大屋根の全棟瓦も、冠瓦一本伏で施工しました。
熨斗瓦を何枚も積み上げた高い棟瓦のように意匠性や豪華さはないかもしれませんが、その分スッキリとしたスタイリッシュな屋根になったと個人的には思っています。
お客様は、同じ瓦屋根でも雰囲気がすごく変わるねと言われていました。
新しい谷板金を設置したら、谷板金交換のために一旦取り除いておいた瓦を元通りに戻して、谷板金の交換が完成です。
瓦以外の屋根の谷樋を補修する場合、谷樋に接する2面の屋根材を剥がさなければならず、工事費用が高額になってしまいますが、瓦屋根では、谷樋の周囲の瓦のみを撤去して作業出来るというメリットがあります。
下屋根の棟瓦も大屋根の棟瓦同様に、ガイドライン工法と乾式工法で施工し、冠瓦一本伏で仕上げました。
ガイドライン工法での棟瓦の施工は強制ではありませんので、従来の南蛮漆喰を使用した施工法での工事を標準としている業者もあります。
地震や台風でも崩れにくい棟瓦をご希望のお客様は、是非ガイドライン工法での工事を依頼されることをおススメします。
棟瓦の取り直し工事をお考えの方は、街の屋根やさん奈良店(0120-303-884)までご相談ください。
【工事完了後】
強風で棟瓦が歪んでいた隅棟に、ガイドライン工法で固定した棟芯に乾式面戸シートを密着させた上に冠瓦を設置しました。
乾式工法で施工されている棟では、熨斗瓦は使用せず、丸瓦のみを設置します。
このような施工方法を冠瓦一本伏と言います。
使用している丸瓦は、元の丸瓦より少し大きめの7寸丸瓦です。
冠瓦と棟芯材をしっかりとビス止めするので、ズレにくく崩れにくい構造になっています。
大屋根の全棟瓦も、冠瓦一本伏で施工しました。
熨斗瓦を何枚も積み上げた高い棟瓦のように意匠性や豪華さはないかもしれませんが、その分スッキリとしたスタイリッシュな屋根になったと個人的には思っています。
お客様は、同じ瓦屋根でも雰囲気がすごく変わるねと言われていました。
大屋根の全棟瓦も、冠瓦一本伏で施工しました。
熨斗瓦を何枚も積み上げた高い棟瓦のように意匠性や豪華さはないかもしれませんが、その分スッキリとしたスタイリッシュな屋根になったと個人的には思っています。
お客様は、同じ瓦屋根でも雰囲気がすごく変わるねと言われていました。
新しい谷板金を設置したら、谷板金交換のために一旦取り除いておいた瓦を元通りに戻して、谷板金の交換が完成です。
瓦以外の屋根の谷樋を補修する場合、谷樋に接する2面の屋根材を剥がさなければならず、工事費用が高額になってしまいますが、瓦屋根では、谷樋の周囲の瓦のみを撤去して作業出来るというメリットがあります。
下屋根の棟瓦も大屋根の棟瓦同様に、ガイドライン工法と乾式工法で施工し、冠瓦一本伏で仕上げました。
ガイドライン工法での棟瓦の施工は強制ではありませんので、従来の南蛮漆喰を使用した施工法での工事を標準としている業者もあります。
地震や台風でも崩れにくい棟瓦をご希望のお客様は、是非ガイドライン工法での工事を依頼されることをおススメします。
棟瓦の取り直し工事をお考えの方は、街の屋根やさん奈良店(0120-303-884)までご相談ください。
下屋根の棟瓦も大屋根の棟瓦同様に、ガイドライン工法と乾式工法で施工し、冠瓦一本伏で仕上げました。
ガイドライン工法での棟瓦の施工は強制ではありませんので、従来の南蛮漆喰を使用した施工法での工事を標準としている業者もあります。
地震や台風でも崩れにくい棟瓦をご希望のお客様は、是非ガイドライン工法での工事を依頼されることをおススメします。
棟瓦の取り直し工事をお考えの方は、街の屋根やさん奈良店(0120-303-884)までご相談ください。
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