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上益城郡益城町の老朽化したセメント瓦屋根を防災瓦へ葺き替えリフォーム|瓦の風情はそのままに地震・台風に強い防災瓦へ葺き替えた際の予算や工程をご紹介
益城町 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
上益城郡益城町にお住まいのN様より、「築47年の住宅で長年雨漏りが起きている」とご相談をいただきました。
室内には天井や壁に雨漏りの被害を受けており、特に天井板はたわみが起きるほど、大量の雨水が侵入していると見られました。
N様邸の屋根に使用されていたセメント瓦は耐用年数を超えており、割れやズレ、棟の蛇行など様々な問題が見られました。また、ルーフィング(防水紙)にも破れがあり、屋根の大規模リフォームが必要な状態でした。
N様のご希望をお聞きすると、「屋根リフォームを検討していましたが、瓦屋根が好きなので金属屋根やスレートではなく、耐震性の高い瓦に葺き替えたい」とご希望があったため、耐震性・耐風性の高い防災瓦への葺き替え工事をご提案しました。
また、破風板などに塗装の劣化、使用していない太陽熱温水器が屋根に乗ったままになっているなどの問題もあったため、付帯部の塗装と太陽熱温水器の撤去も一緒にご依頼いただきました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(瓦)
- 施工期間:約1ヶ月
- 築年数:47年
- 使用材料:改質アスファルトルーフィング(太陽印)、水抜き加工済み桟木、防災瓦(F形)、棟補強金物、芯材、パッキン付きビス、キシラデコール
N様邸の室内では、雨漏りの重みで天井板がたわんでいました。
いつ天井板が外れ落ちてもおかしくない状況で危険な状態です。
また、壁にも雨漏りによるシミがあり、カビやダニ、さらにはシロアリの被害に発展する可能性もあります。
屋根のセメント瓦には塗膜の剥がれや割れなどの劣化症状が確認されました。
これらはセメント瓦の老朽化のサインです。定期的に塗装を行って防水性を保つ必要がありますが、このように塗膜が劣化して剥がれると、雨水が染み込んで強度が下がり、割れも起きやすくなります。
瓦屋根は数枚に割れがあっても、新しい瓦と差し替えができるのですが、セメント瓦は現在廃盤になっているため、同じ商品に差し替えるのは難しくなっています。
【参考記事】セメント瓦について
屋根全体を見渡すと瓦のズレや棟(屋根の頂上)の蛇行も確認できました。
このままでは強風時に瓦が落下する危険性もあり、早急な対応が必要な状態でした。
瓦を一枚めくってルーフィング(防水紙)を点検すると、劣化して破れていることが分かりました。
ルーフィングは屋根の防水性を保つ部材で、雨漏りを防ぐのに最も重要であると言えます。瓦のズレや割れとルーフィングの劣化があるため、雨漏りが起きたようです。
ルーフィングを張り替えるには、「葺き直し」か「葺き替え」のいずれかのリフォームを選択することになりますが、今回のケースでは瓦自体の劣化が著しいため、葺き替え工事がおススメです。
また、破風板(はふいた)などの木部にも塗装の劣化、屋根に使用していない太陽熱温水器が残っているなどの問題もありました。
N様にご希望をお聞きしたところ、「瓦屋根が好きなので、スレートや金属屋根は考えていません。新しくて地震に強い瓦があれば葺き替えたい」とご要望をいただきました。
そこで、防災瓦をおススメさせていただき、以下のお見積り書を提出させていただきました。
工事に先立ち、
建物の周囲に仮設足場を設置しました。今回はこの後に予定している屋根葺き替え工事でも使用するため、足場の設置費用を一度に抑えることができ、お客様の費用負担を軽減できました。
【参考記事】一度の足場で二度おいしい屋根・外壁工事
付帯部とは、建物の外壁や屋根以外の部分を指します。
具体的には、雨樋、破風板、軒天、幕板、庇、シャッター、玄関ドアなどです。
付帯部は建物の美観を保つだけでなく、雨水対策や建物の保護など、それぞれ重要な役割を果たしています。
建物の寿命や美観性に影響するため、定期的にメンテナンスを行う必要があります。
塗装する箇所の下地処理として、ケレン作業を実施しました。
ケレン作業とは、サンドペーパーやワイヤーブラシを使用して古い塗膜や錆、汚れを丁寧に取り除く作業のことです。
また、表面に細かい傷を付けることで、塗料の密着力を高める効果もあります。
塗装の耐久性を大きく左右する重要な工程となるため、丁寧に作業を行いました。
塗装は下塗りと上塗りの2回に分けて行います。
二度塗りすることで塗膜の厚みが増し、耐久性の向上になります。
しっかりと乾燥させてから塗り重ねることで、仕上がりも美しくなります。
木部には「キシラデコール」という木部専用塗料を使用しました。キシラデコールは防腐・防虫効果がありながら、木部の風合いも維持できます。
まず、古くなったセメント瓦を慎重に撤去していきました。
こちらの屋根は「桟木(さんぎ)」と呼ばれる木材に瓦を引っかけて固定する「引っ掛け桟(ひっかけざん)工法」で施工されていました。
しかし、桟木がボロボロになって瓦の固定力が弱くなっていたようです。劣化した桟木も全て撤去します。
瓦を剥がすと、古くなったルーフィング(防水紙)の破れが多数見られました。
破れたルーフィングの上から、「改質アスファルトルーフィング」という高性能なルーフィングを張ります。
改質アスファルトルーフィングは、通常のアスファルトに特殊な改質剤を加えることで、従来のアスファルトルーフィングよりも耐寒性・耐熱性が向上しています。タッカー留めの穴も塞ぐ釘穴シール性も高く、耐用年数も30年以上という高品質なルーフィングです。
【参考記事】防水紙の重要性
瓦を固定する下地となる「桟木」を取り付けました。
桟木には水抜き加工が施されているため、瓦の中に雨水が入り込んでも、桟木で水が滞留せずに流れていくように対策されています。
この桟木に防災瓦を施工していきます。
瓦同士が噛み合ってロックされる形状 |
瓦の下部に爪があり、瓦の爪同士をひっかけることでズレや落下が起きにくい。 |
釘やビスによる固定 |
従来の瓦は桟木に引っ掛けるだけだったのに対し、防災瓦は瓦を一枚ずつビスで固定するため、風でめくれあがったり落下が起きにくい。 |
軽量 |
一般的な瓦が1㎡あたり約43kgなのに対し、防災瓦は約39kgと1割程度軽量。屋根材が軽いと、建物への負担が軽減される。 |
高い防水性と通気性 |
雨水が排水されやすい形状であり、また瓦と下地の間にも隙間があるため、湿気がこもりにくい。 |
最後に足場を解体し、セメント瓦から防災瓦への葺き替え工事が完了しました。
「地震や災害に強い瓦を使いたい」というお客様のご希望にもピッタリな瓦です。
施工後はお客様にも「綺麗な屋根になって、スタイリッシュでとても良い感じです!ありがとうございました」と大変お喜びいただけました。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail yane-kumamoto@dune.ocn.ne.jp
くまさんホーム株式会社
〒861-2234
熊本県上益城郡益城町古閑88−8
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