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西条市でS型スレートが落ちそうだから応急処置してほしい依頼を受けたので現地調査に行ってきました。
更新日:2024年3月6日
こんにちは、街の屋根やさん新居浜中央店の合田です。今回の現場は西条市にある2階建てのアパートです。
2階部分のS型スレート瓦が落ちそうだから見てほしいとお得意様より連絡がありました。
ただしこの現場、現在は住人のいない空きアパートで管理者も遠方のようです。
近隣の方のご指摘が市役所を通しての依頼で対応しています。
道路沿いにブロック塀があったみたいですが、依頼されたお得意様が取り除け、木の板で作った
柵になっています。
地上から屋根を確認しました。
北側の方にズレて落ちそうな軒瓦が見えます。これが問い合わせで言ってた部分ですね。
すぐ真下は道路ですから近隣の方は気になります。
何とかしてほしくなる気持ちも分かります。
自分のご自宅でも気になってしまいますね。
瓦だけならこの部分だけでしたが、軒下の屋根地を見ると何かおかしい、あれは板の面なのか?瓦の裏面なのか?軒裏の白い筋は雨漏り後です。S型スレートは砂とセメントを混ぜ合わせて成型してますので
古くなると砂やゴミが剥がれ水返し部分にゴミが溜まりやすくなります。
それにより排出機能が低下すると、雨水は釘穴から落ちるようになります。
S型スレートは屋根地に直接釘を打ち込んでいるので釘を伝った雨水は屋根地で横に広がります。
濡れと渇きが繰り替えされ屋根板は白くなります。
・釘穴からの漏れになるので白くなった部分は貫通した釘が見えます。・白い後は横に1直線に走っています。瓦は幅(横)流れ(縦)寸法が決まっているので1定の間隔で同じ列に釘を打っているからです。
この2つの特徴がみられると雨漏りのサインです。
ズームした写真で撮影すると、
軒先の屋根板が腐って落ちているところがあります。垂木の先も見るからに腐っていそう。そして軒先の瓦の裏面が大きく露出しています。
釘も錆びて効きづらく、軒先瓦は前面に垂がついているので樋側に重心が偏より瓦がズレたり落ちこんだりしやすくなります。さらに吹き上がる風などは軒瓦に与える影響も大きくなります。そして1階部分の軒先も同様の状態でした。
2階の屋根にあがりました。
軒先部分の瓦を確認します。
すると、所々で横同士の
軒瓦に段差が出来ている部分があります。
おそらく軒瓦のズレや、屋根板の欠落による影響だと思います。
地上から確認しズレている部分とは違う場所でした。
下から見るのと上から見るのは違います。
2階だけではなく1階も同様の状態が。
この状態を見る限り地上から見えた軒先部分の瓦のズレだけではなく。
2階、1階の道路側の軒先は全体的に処置の必要性があると推測します。
階数関係なく上から重たいものが落ちるリスクは防ぎたいですね。
ズレた箇所に来ました。
軒瓦がズレて下がり、軒樋に引っかかっている状態です。屋根上からの状態だとさらに危険だと実感します。瓦を取り除いてみると。かなり板が湿って腐ってます。
釘も効きそうにないですね。
瓦のズレや割れを放置すれば内に内にやられていきます。そうなると修繕範囲も内容も大きくなっていきますので早めの対策が必要です。
他にも段差が目だつ箇所を除けてみました。
こちらは瓦が重なっていた分腐食度はまだマシですね。防水シートはボロボロですが。
というより消滅してるくらい無い・・・
釘もさびがすすんで脆くなってます。
2段目の瓦は釘打って無さそうなくらい釘穴が綺麗ですね。
依頼の面とは反対の面ですが。1枚の瓦が下にズレて屋根板が幅全体に露出しているのが分かります。
このような状態になると流れ落ちる雨は瓦で受けることが出来ません。
雨は全て瓦から屋根板を流れることになります。
昔は必ずしも瓦1枚1枚に釘を打っているわけではありません。ほとんどの瓦は上の瓦と横の瓦に重なりがあるので一定間隔でしか釘打をしていない屋根も多くあります。
*今は1枚1枚に釘打ちします。
釘を打っていなかったり、釘が板に効かなくなった状態の瓦は長い年月や台風などでズレることもあります。
そうなると今まで雨漏りが無くても、たちまち雨漏れしてしまう屋根になります。
少しでも瓦の位置や状態がおかしいなと思えばご相談ください。
少し余談になりますが。
先程みたいに瓦がズレたり、割れたりした場合。
その場所によって雨水を受ける量も変わってきます。
例えば写真のような切妻屋根ですが、Aの位置とBの位置で瓦に不具合があった場合
受ける雨の影響が大きいのはどちらでしょうか?
屋根は傾斜が付いてますから高い所(棟部分)から低い所(軒部分)へと流れます。
つまり不具合の場所より高い部分の範囲の雨を受けることになるので高い箇所よりも低い箇所での
不具合の方が受ける雨の量が多くなります。
ということはBの位置の方が影響が大きくなります。
ただし、軒先に近い場合は不具合箇所が家の柱より外側のになる可能性が高いです。
そうなると室内で雨漏は発生しないので気付きにくい場合があります。
以上で点検は終わりです。
しかし今回の調査はここからが本題。どう修繕するかです。
現状空きアパートで今後の入居対応は無し、行く行くは取り壊し。
落ちないようにしたいが費用はかけたくないとの事でした。
本来であれば、葺き替えや葺き直し。最低でも軒部分だけでも屋根地と垂木補強はすべき
所です。
今回は応急処置的かつ外観からも落ちそうな印象を取り払うべく、1階、2階の道路面の軒先
瓦の整地とコーキング接着によるズレ防止を提案しました。
ただし、今の現状から軒先から最低5段分はさせていただくことにしました。
瓦の隙間は排出機能になっています。雨漏りが発生しない範囲での処理になります。
提案内容によっては、今後起こりうるリスクも説明します。
後日得意先様に提案したお見積りと写真を持って内容をすり合わせました。その後、管理者の方に現状と内容を説明していただきました。
ただし、
今回のような応急内容になりますと今後起こりうるリスクもあります。今回の案件ですと
・コーキングは瓦同士の接着でズレを防止している。・屋根地がこれ以上腐朽すると、屋根地が瓦を支えられなくなるなどです。
街の屋根やさん新居浜中央店では、そういった説明も事前に説明もさせていただきます。
特に現状に相応した修繕で無い場合、部分的な修繕になった場合に多くあります。
万が一のトラブルにおける責任問題はお客様との信頼関係にもつながります。そういったことが起こらないよう。予め予想されるリスクも説明させていただきます。応急的な修繕の場合はご説明にご納得された上での修繕となります。屋根にお困りのお客さま、街の屋根屋さん新居浜中央店にご相談ください。点検、お見積りは無料です。複数パターンの修繕見積もお出し出来ます。お気軽にどうぞ。
次回現場ブログ
西条市でご依頼されたアパートのS型スレートをコーキングによるズレ防止補修を行いました。
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E-Mail machiyane-niihama@higaki-roofest.com
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