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春日井市で、台風の影響で瓦が飛んでしまったお家の修繕 和瓦の棟瓦取り直しによって台風の影響を受けにくい屋根へ
更新日:2023年7月23日
皆さん2018年の9月4日台風21号の被害はいかがでしたでしょうか?
弊社はいまだに問い合わせが続いております。
今回はその中の一件を随筆させていただきます。
春日井市のお客様で「瓦がたくさん落ちてきたからすぐ見に来て欲しい!!」とのお問い合わせで現地に調査に伺いました。
見たところ棟瓦が崩れており、風で飛ばされて地瓦(平瓦)が割れておりました。
9月は雨もよく降り、当時の天気予報でも雨予報が多かったため急いでブルーシートをかぶせ、二次被害の無いように応急処置を行いました。
瓦が無い状態です。
瓦の中の土が見えてしまっています。
瓦は番線という針金で縛っているのですが、年数が経過すると針金が緩んだり、中の葺き土が流れ出てしまう事で瓦が緩んでしまう事があります。
その状態で台風などで強い風にあおられるとこのように瓦が崩れてしまいます。
屋根の棟をブルーシートで固定した状態です。
応急手当として屋根に固定した状態です。
ブルーシートは水を通さないので、このような応急手当にもよく使用されます。
丸めた状態で風を受けにくい形にし、きちんと固定します。
しかし、ブルーシートは耐久性は高くありません。
このままだとすぐに穴が開いてしまうため、あくまで応急手当になります。
原因として30年の間に一度も屋根を修理したことがないと仰っていたので、経年劣化からくる被害が一番考えられます。
今回は、施主様とお打ち合わせをさせて頂き、コストを少なく次回の台風にも備えれるようにして欲しいとのご要望でしたので、棟の組み替え工事(耐震棟施工)をご提案させて頂きました。
どんな施工内容かというと、昔ながらの多くの家屋の場合、瓦の棟部分には冠瓦と言って一番てっぺんにある瓦と熨斗瓦と言って複数枚積み重なっている瓦があります。
こちらが冠瓦(かんむりがわら)になります。
こちらが熨斗瓦(のしがわら)になります。
コチラを一度全て解体をして大きめの冠瓦のみにすることによって、中の葺き土の分や熨斗瓦の分軽量化され、中の強化金具を下地に直接固定することにより地震などの揺れに対しても崩れにくくなる施工方法になります。
このようにメリットもたくさんある耐震棟施工ですが簡単に見えて以外と手間もかかりますので、施工手順も一緒にご紹介していきたいと思います。
まずは全ての棟瓦を解体していきましょう。
瓦はかなりの重量物なので、このような滑車が必要になる事も多いです。
棟瓦の解体後の様子です。
瓦を取り外したら中には土が入っています。
瓦を密集させるのでなければ葺き土は必要ありません。
葺き土も掃除をした後になります。
このように処分する瓦と葺き土がとてつもない量が出ます。
だいたい土囊袋60〜70袋くらい出ますので簡単そうに見えてカナリ手間暇がかかります。
また上記写真にもあるように在来の棟瓦は葺き土で支えてあり、結束線と言われる針金みたいなもので(当時は銅線)固定してあるだけですので最近の強い地震や台風では耐えれないことも多いです。
ですので強化金具と言われる金具部材を下地に固定して、真っ直ぐラインが出るように糸を引いていきます。
この金具の上に垂木を乗せて固定し、瓦をこの垂木に固定していきます。
今回は木材だと長い年月と共に腐食してしまうので、樹脂垂木と言われる腐食しにくい材料で施工をしました。
樹脂製の垂木を設置します。
垂木というのは棟などの瓦を固定するための木材です。
葺き土と瓦でなくてもこちらを使用する事で棟を作る事ができます。
また、今回の垂木は木材ではなく、樹脂製の物を使用しました。
水を吸って腐食する事が無いので、長持ちします。
ココまですると手で揺らしても中々強度があり揺れることが少ないです。
次に土の見えている隙間の部分をシルガードと呼ばれる資材で埋めていきます。
特殊なシリコンや防水剤が混入されている資材のため瓦との密着性や防水性が高く最近の瓦屋さんのほとんどが使用してるのではないでしょうか?
シルガードを施工した状態です。
シルガードは粘土のような素材なので、垂木回りに塗っていきます。
シルガードは漆喰と同様に、調湿効果を持っています。
シルガードがきれいな状態だと中に入った湿気を外に排出しやすい構造になります。
また、樹脂とはいえ強い風によってあおられてしまう事もあります。
シルガードを塗っておく事で風による被害を受けにくくなります。
このようにしっかりとムラ無く施工することにより、水分が飛んだ後のクラックやヒビ割れなどが起きにくくなります。
細かい部分ですが職人さんの施工技術がポイントとなってくる箇所ですね。
最後にこの上に冠瓦をかぶせて、パッキン付きのビスで樹脂垂木に固定をすれば軽量化され、強化された棟工事の出来上がりです。
工事の施工後となります。
棟瓦は熨斗瓦が無くなっていますが、問題無く棟が組めました。
棟は屋根の継ぎ目になる部分なので、劣化すると雨漏れになりやすい箇所です。
劣化する前にきちんと修繕をする必要があります。
また今回の場合地瓦も割れてましたので一緒に補修をして差し替えさせて頂きました。
ここの御宅は屋根の色が緑色で最近では見ることが少なくなってきましたが青銅色と言い、まだ生産はしておりますので類似系の色で合わせることも可能でした。
今回のような台風被害や昔ながらの瓦屋根でも弊社は施主様に喜ばれるよう試行錯誤をして施工をご提案させていただいております。
屋根の事でお困りであればまず弊社にご相談頂ければ間違いないと自負しておりますので、お気軽にご相談ください。
【2023.07.23追記】
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