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岸和田市の屋根葺き替えで陶器瓦をコロニアルグラッサに葺き替え
岸和田市 平屋 平屋 平屋
【工事のきっかけ】
岸和田市の屋根葺き替え工事の施工事例です。N様邸は築50年以上が経過し、屋根の傷みが気になられていました。陶器瓦とスレート(厚さ5mm程度の薄い屋根材)葺きの屋根があり、どちらも平屋建てです。ご相談があったのは陶器瓦の屋根で、軽量の化粧スレートに葺き替えます。工事のきっかけは、2018年に大阪に上陸した強い勢力の台風21号です。その時は雨樋が飛ばされただけで屋根に被害は無かったそうですが「怖い思いをしたので、安心して暮らせるように」と屋根の葺き替えをご決断されました。また、別棟のスレート屋根と、瓦屋根の方を含めた外壁が塗り替え時期にきていたので、この機会に塗装して外装をメンテナンスすることになりました。工事後、お話をお聞きすると「屋根も外壁もすごくきれいにしてもらって、本当にありがとうございます。台風で瓦が飛ばされないか心配だったので、工事して良かったです」と、嬉しいお言葉をいただきました。
基本情報
- 施工内容:平屋 平屋 平屋
- 施工期間:10日間
- 築年数:約50年
- 使用材料:コロニアルグラッサ・構造用合板・ゴムアスルーフィング・ガルバリウム鋼板他
N様邸はスレート屋根と陶器瓦を葺いた屋根があります。もともとは陶器瓦の建物だけだったそうですが、後にスレート葺きの建物を増築されたそうです。
屋根を葺き替えるのは陶器瓦の方で、瓦と葺き土を下ろして化粧スレートに葺き替えます。また、スレート屋根と瓦屋根の建物を含めた外壁が塗り替え時期にきていたので、同じ工事で塗装することになりました。
葺き替えるのは青い釉薬瓦(陶器瓦)を葺いた屋根です。
粘土を瓦の形に形成し、釉薬という上薬をかけて焼いた瓦のことを釉薬瓦と言い、表面がガラス質の膜で覆われるので無釉薬の瓦よりも耐久性があるとされています。
釉薬瓦はリサイクルできないので、無釉薬瓦よりも廃棄処分費用が高くついてしまいます。
パッと見た感じでは全体的にきれいな屋根に見えますが、調査を進めると数カ所で「凍て割れ」が発生していました。
瓦の凍て割れは「凍害」とも呼ばれていて、字の通り瓦が凍ることによって誘発される被害のことです。
瓦が雨水などの水分を吸いこんで、気温が低い日にその水分が凍って体積が膨張して瓦の内側から割れる現象のことです。
土葺きの屋根は、水分を含んだ粘り気のある葺き土を下地にして瓦を葺いているのですが、経年で土が乾燥したり痩せてくると瓦が動きやすくなってしまいます。葺き土の劣化が進んだ屋根の上を歩くと瓦が動いて「カタカタ」と音がします。N様邸の屋根も瓦が動いている傾向だったので瓦を1枚めくって確認すると、土が痩せていました。
瓦屋根の軒先の下には化粧スレートを葺いた下屋があり、表面の塗膜が剥がれて苔が生えている状態でした。
スレートはもともと水分を吸収する性質があるため、表面を塗装して防水性を加えています。塗膜が傷んでくると、スレートが水分を含むようになり、汚れが付きやすくなり、苔も生えやすくなってしまいます。
このスレート屋根は、瓦屋根を葺き替えた後に塗装してメンテナンスします。
増築した建物のスレート屋根の塗膜も劣化して色褪せていました。
この工事で、スレート屋根や外壁の塗装もすることになっていますので、建物全体がきちんとメンテナンスされることになります。スレート屋根や外壁を塗装すると防水性が向上して建物の劣化を遅らせることに繋がります。
工事で使用する仮設足場を建て物の周囲に設置しました。
N様邸は両方とも平屋建てですが、増築した方の建物は天井高が高いので通常の平屋よりも高くなっています。
屋根の葺き替えや塗装工事では、軒先まで工事範囲がありますので、職人の安全を確保して品質のいい工事をするためにも足場を設置させていただきました。
屋根の葺き替え工事です。
この日は屋根の上に職人が6人、下で1人、クレーン車のオペレーターが1人ついて屋根の解体を行いました。
既存の瓦をめくって解体していきます。めくった瓦は落ちないように屋根の上で重ねて保管し、ある程度たまったらクレーン車で地上に荷下ろしします。
N様邸は家の前にクレーン車を配置することができたので、解体した瓦や葺き土の荷下ろしをクレーン車で行うことができました。
家の周囲にクレーン車を配置するスペースが無い場合は、トラックを横付けして、電動梯子を何度も往復させて荷下ろしする方法をとります。
クレーン車のアームの先に吊るしたバケットという鉄の箱に解体した瓦を積みこんで荷下ろしします。
瓦がたくさん入るように細かく割って積み込みました。
この一連の作業を何度も繰り返し、屋根を解体していきます。荷下ろしした瓦は、直接トラックの荷台に積み込み、荷台がいっぱいになったら産業廃棄物処理場まで運びます。
瓦をめくると、下地の葺き土が出てきます。
葺き土は瓦を葺くためのもので、屋根の上にトン単位の土が載っています。乾燥している葺き土を下ろす際には土埃がたくさん舞いますので、周囲の住宅にご迷惑をかけないように屋根の上まで足場を立ち上げてメッシュシートで養生して作業します。葺き土は小さな袋に詰めて小分けして荷下ろしします。
瓦のめくり作業がある程度進んだ時点で、一人の職人が次の工程を進めていきます。
N様邸の軒天はモルタル仕上げで、軒先の鼻隠し部分にもモルタルを塗っていました。(鼻隠しとは雨樋を取付ける下地になる部分で屋根の垂木などの鼻先を隠す役割があります)
瓦の形状のままモルタルが立ち上がっていますので、この上に野地板を張ることができません。野地板を設置するために、突き出たモルタルをカットしないといけません。グラインダーという電動カッターで軒先のモルタルを端から端までカットしていきます。この作業を終えていると、瓦と葺き土を撤去した後にすぐに野地板を張ることができます。
瓦と葺き土を撤去すると、下地の野地板があります。
既存の野地板はバラ板という不揃いの杉板でした。
この上に構造用合板という強度のある合板(野地板)を張ります。
カットした軒先のモルタルの高さに合わせるために軒板を張る前に木下地を設置しました。
木下地で野地板の高さを調整し、その上に野地板を張ります。野地板は継ぎ目が揃わないようにずらして張ることで、地震などの力が加わった時にその力が集中するのを防ぐことができ、耐久性のある下地になります。
野地板を張った後、ゴムアスルーフィングという耐久性のある防水シートを敷きます。
ルーフィングは屋根の下葺き材のことで、屋根を雨水から守るためのものです。屋根材はあくまでも仕上げで、防水しているのはルーフィングになります。
ゴムアスルーフィングは改質アスファルトルーフィングとも言います。夏場、屋根が高温になっても溶けにくく、冬場に低温になっても割れにくいという特徴があり、温度差にも対応できます。また、弾性を持ち合わせていますので、ルーフィングを固定する釘(コの字型のホッチキスの芯のような釘)に追従して隙間を塞いで雨水の浸入を防止してくれます。軒先から順に、重ね代をとってルーフィングを施工しました。
N様邸の屋根の片側には入母屋(いりもや)があります。
入母屋にも化粧スレートを葺くので、野地板を張ってからルーフィングを敷いて防水しないといけません。
入母屋に野地板を張り、ルーフィングを敷いて防水しました。
この上に化粧スレートを葺きます。
ここまでの作業を終えていると、急に雨が降っても部屋内に雨漏りすることはありません。そのため、屋根の解体からルーフィング敷きまでの工程を1日で終わらせる工程を組みます。
N様邸で使用するのはケイミュー株式会社の化粧スレート、コロニアルグラッサです。
化粧スレートは「スレート」「カラーベスト」「コロニアル」とも呼ばれています。
セメントと繊維質を主に圧縮加工された平らな板状の屋根材で、厚みが約5mmほどになります。
スレートは軽い屋根材ですが、何枚も重ねて持つと重量があります。そのため、10枚ほどに分けて束ねられて梱包されています。
屋根の上に荷揚げしたスレートを屋根面に並べて配置し、軒先から順に葺いていきます。
スレートを葺く前に、軒先やケラバなどに水切り板金を取付けます。
ケラバとは屋根の流れの一番端のことで、雨水が内部に浸入するのを防ぐために取り付ける板金をケラバ水切りと言います。
先にケラバ水切りを取付けるための下地を設置しました。
下地にケラバ水切りを被せて取付けてからスレートを葺きます。
ケラバ水切りはケラバから雨水が浸入しないように加工された板金で、コの字型のような部分にスレートを差し込むようになっています。
ケラバ水切りにスレートを差し込んで、軒先から順に専用の釘で固定して葺いていきます。
軒先から順にスレートを釘留めし、上に重ね代をとって葺いていきます。
スレートが重なる部分で釘が隠れますので、釘頭から雨水が浸入することはありません。
N様邸は以前増築されていて、二つの建物を繋いでいます。
二つの建物の取り合いに設置されている谷樋(谷の部分に設ける雨樋)はそのまま再利用します。
谷樋の際に葺くスレートは形状に合わせてカットします。
軒先から順に作業を進め、屋根の頂点(棟)まで葺き上げます。
スレートの継ぎ目は上下に揃わないように、交互に葺かないと、継ぎ目部分に浸入した雨水がスレートの内側に流れ込んでしまいます。
軒先から棟までスレートを葺き、最後に棟の雨仕舞を行います。(雨仕舞とは雨水が内部に浸入しないようにすることです)
棟は屋根の頂点で、屋根面同士の取り合い部になります。その隙間を埋めるために板金を取付けます。
両方の屋根面に貫板と呼ばれる下地の長い板を取付け、その上にガルバリウム鋼板を加工してつくった棟板金を取付けます。
屋根の入母屋部分にもスレートを葺きました。
壁際から雨水が浸入しないように水切り板金を取付けてきちんと防水しました。
屋根葺き替え完了です!
土葺きの重い瓦屋根から軽量のスレート瓦に葺き替え、見た目もスッキリしました。
屋根を軽くすることで、建物の重心が下がりますので、地震の揺れが発生した時に建物の揺れが少なくなります。(屋根が重いと建物の重心が上になり、振り子のように大きく揺れてしまいます)
南海トラフ地震はもはやいつ発生してもおかしくない状況です。
屋根が重く、心配されている方は街の屋根やさん岸和田店にお気軽にご相談ください。
N様邸の葺き替えた屋根の軒先にある下屋はもともとスレートを葺いていましたが、塗膜が傷んできていたのでこの工事で塗り替えてメンテナンスしています。
苔が生えていた屋根も美しく仕上がりました。
増築した建物のスレート屋根も同時に塗り替えています。
塗膜が色褪せ、防水性が低下していた屋根が美しく蘇りました。
外壁も塗装したので、外装がすべて一新されました!
向かって右側の建物が葺き替えた方の屋根です。
二つの建物の屋根が同じスレート葺きになったので、見た目に統一感が生まれてスッキリとした外観になりました。
【工事完了後】
N様邸の葺き替えた屋根の軒先にある下屋はもともとスレートを葺いていましたが、塗膜が傷んできていたのでこの工事で塗り替えてメンテナンスしています。
苔が生えていた屋根も美しく仕上がりました。
増築した建物のスレート屋根も同時に塗り替えています。
塗膜が色褪せ、防水性が低下していた屋根が美しく蘇りました。
増築した建物のスレート屋根も同時に塗り替えています。
塗膜が色褪せ、防水性が低下していた屋根が美しく蘇りました。
外壁も塗装したので、外装がすべて一新されました!
向かって右側の建物が葺き替えた方の屋根です。
二つの建物の屋根が同じスレート葺きになったので、見た目に統一感が生まれてスッキリとした外観になりました。
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