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岸和田市の台風でめくれた丸瓦の積み直しと漆喰壁などの塗り替え
岸和田市 台風 台風 台風
【工事のきっかけ】
平成30年の台風で屋根の瓦がめくれてしまい、被害が少なく雨漏りもしていないことからそのままの状態で様子を見られていましたが、「いつまでもこのままではいけない」と、街の屋根やさん岸和田店にご相談をいただき、工事に至ります。火災保険にご加入されていたことから、屋根の被害に加えて外壁の漆喰や聚楽が剥がれている箇所も申請し、適応されての工事です。ズレた瓦とその周辺の瓦を葺き直し、漆喰の詰め直しや剥がれた外壁の塗り直しも行い、外観もきれいになりました!
基本情報
- 施工内容:台風 台風 台風
- 施工期間:約15日間
- 築年数:築約65年
- 施工費用:約79万円(税込み)足場代、漆喰及び聚楽壁塗替え費含む
岸和田市の台風被害に遭った屋根の修理です。A様邸は木造2階建ての土葺きの瓦屋根です。台風の強風で風切丸の丸瓦の一部がめくれ上がってしまいました。風切丸とは切妻屋根の妻側(雨樋が付いていない面の端)に葺く丸瓦の長い列のことで、台風や強い風が吹いた時に、屋根の端から瓦が飛散しないように風の力を分散させるためのものです。また、風切丸の下に葺いていた面戸瓦もほとんどが無くなっていたので、黒い漆喰で代用し、復旧しました。また、鬼瓦の取り合いの漆喰も剥がれていたのでシーリングでしっかりと固定・補強させていただきました。
A様より「瓦が何枚か飛んでしまっているんです」とお話があった部分です。風切丸の丸瓦が数枚めくれていました。
台風後、他業者に相談されたそうですが、どこも忙しくて対応してくれず、雨漏りもしていないのでそのまま様子を見られていたそうですが、いつまでもこのままではいけない、と街の屋根やさん岸和田店にご相談をいただきました。
風切丸とは切妻屋根の妻側(雨樋が付いていない三角の面)の端に棟から軒先にかけて葺いた丸瓦の列のことです。A様邸は風切丸が2列並んだ形状です。
上記でお伝えしましたが、風切丸は強風で屋根の端から瓦が飛散するのを防ぐために、風を分散させるためのものです。また、意匠性の意味合いもあります。
この工事では飛散した部分とその周辺の丸瓦を積み直します。
風切丸の頂部は棟(屋根の頂点の水平部)と合流しており、立派な鬼瓦が葺かれていました。
飛散した丸瓦部もそうですが、面戸瓦が剥がれて下地の葺き土が流れている状態でした。
面戸瓦は瓦の隙間を覆う形状になっていて、葺き土が直接雨水にあたるの防ぐ役割があります。面戸瓦の代わりに漆喰が詰められている住宅もたくさんありますが、どちらも雨水が内部に浸入するのを抑える効果があります。
A様邸はほとんどの面戸瓦が無くなっている状態でしたので、漆喰で復旧させていただくことになりました。
A様邸には大きくて立派な鬼瓦が葺かれています。
鬼瓦は重量があるため、落下しないように銅線を通して固定されており、棟の取り合いの隙間には漆喰を詰めているのですが、その漆喰が剥がれている状態でした。
このまま放置し続けると、隙間から雨水が浸入し、内部に雨漏りする可能性があります。
今回は漆喰での補修ではなく、しっかりと補強できるシーリングを用いることになりました。
この部分は台風の被害箇所ではありませんが、降り棟(軒先方向に向かって降りる棟)の冠瓦のおさまりが悪い箇所がありました。
通常は、冠瓦の端に紐(突起)が付いており、そこが瓦の重ね代になっています。その形状により雨水が入りにくくなっているのですが、一枚だけ紐が無い瓦を使用し、継ぎ目にシーリングを充填して繋いでいました。今は問題ないかもしれませんが、シーリングが傷んで割れてくるとそこから雨水が浸入しますし、見た目も気になるところです。
この工事で、新しい瓦をご用意し、差し替えることになりました。
外壁の聚楽壁や漆喰壁にも被害がありました。
写真は「矢切」と呼ばれる、切妻屋根の妻側の屋根の下です。ここは黒い聚楽を塗って仕上げられていましたが、台風の強風でほとんどが剥がれ落ちてしまいました。
矢切の仕上げは様々で、漆喰を塗っている場合もあります。
A様邸は黒い聚楽壁でしたので、このように剥がれてしまうととても目立ってしまいます。
2階部分の外壁にも黒い聚楽を塗っていましたが、強風に晒されて部分的に剥がれてしまいました。
1階の外壁には白い漆喰を塗っていましたが、ほとんどが剥がれている状態です。
火災保険にご加入されている場合、漆喰や聚楽壁が台風時に剥がれたと判断されると適応されますが、経年劣化によるものだと判断されると適応されません。A様邸は火災保険にご加入されており、適応されましたので、この工事で被害箇所を塗り替えることになりました。
工事で使用する仮設足場を設置しました。
足場は、工事箇所の位置や範囲、工事の内容によってどのように設置するか決定します。
A様邸は道路側の妻側に作業範囲が集中していましたので、この面の端から端まで足場を設置させていただきました。
足場を設置し、周囲にメッシュシートを張りました。
足場は職人が安全に作業し、品質のいい工事を行うために必要になることが多いです。「足場なしで工事できないですか?」とよくご質問をいただきますが、屋根の上は下から見るよりも勾配がきつく、その上で作業するのは危険が伴いますので、安全を確保するためにもご了承いただけると幸いです。
飛散した風切丸部の丸瓦の積み直しです。
台風の強風でめくれ上がった丸瓦とその周辺の動いている瓦をめくって乾いた葺き土も取り除いてきちんと積み直します。
丸瓦をめくると、袖瓦(屋根の妻側の端の瓦)と桟瓦(屋根面で使用する瓦)との取り合い部が露になります。
霧吹きで水をかけて既存の葺き土を湿らせます。
屋根の葺き土は経年で乾燥してきますので、新しくのせる葺き土の水分が吸収されるのを抑えるために前もって湿らせておきます。また、既存の葺き土を湿らせることで、上にのせる葺き土とも馴染みやすくなります。
次に、よく練り合わせた葺き土を袖瓦と桟瓦の取り合いに詰めていきます。その上にも葺き土をこんもりと載せていきます。
葺き土に丸瓦を密着させて軒先から順に葺いていきます。
葺き土が少なすぎると丸瓦との間に隙間ができてしっかりと固定できませんので、多めに載せて後から余分な葺き土を取り除いて整えます。
丸瓦の端が揃うように、木の定木をあてて整えます。
丸瓦の列は下から見ると目立ちますので、端が不揃いになると見た目に悪影響を与えてしまいます。
屋根の瓦はただ並べるといいという訳ではなく、美しく見えるように葺かれています。
丸瓦の下には面戸瓦という瓦を葺いていましたが、ほとんどが無くなっている状態でした。
この工事では面戸瓦を使用せず、黒い漆喰を代用して復旧させていただきます。
面戸瓦も漆喰も、雨水が内部に浸入するのを抑えて、葺き土が直接雨水にあたるのを防止する役割があります。
写真の手前にあるのが屋根に残っていた面戸瓦です。
お椀のような形状で、棟の下の隙間に葺かれています。
面戸瓦と差が出ないように、黒い漆喰を詰めて仕上げました。
2列並んだ風切丸との間には桟瓦が葺かれており、雨水が流れる経路になっています。雨の量が多い日に、丸瓦の葺き土が雨水で削られないように漆喰を詰めさせていただきました。
風切丸の頂部で鬼瓦の下に葺かれていた面戸瓦も飛散し、下地の葺き土が流れていました。乾燥した葺き土を取り除いて新しい葺き土を詰めます。
新しい葺き土を詰めて表面を整えました。このままではまた土が流れますので、漆喰を詰めて仕上げます。
流れた葺き土を掘りだし、新しい葺き土で整え、表面に黒い漆喰を詰めて仕上げました。これで葺き土が保護されますし、雨水が染み込みにくくなります。
鬼瓦の取り合いの隙間にもシーリングを充填して固定・防水させていただきました。
鬼瓦と棟瓦(屋根の頂点の水平部に葺く瓦)との取り合いには漆喰が詰められていましたが、台風ですべて剥がれてしまったので、今回はシーリングを充填して固定・防水しました。屋根で使用したシーリングは瓦専用のシーリングです。
風雨被害ではないですが、降り棟の一部の瓦のおさまりが悪くなっていた箇所も修理します。
棟の一番上に葺いている冠瓦が1枚、紐(突起)が付いていない状態で、継ぎ目にシーリングを充填して固定されていました。この冠瓦は紐部分が瓦同士の重なり代で雨水が浸入しにくい形状になっている為、紐が無いと継ぎ目から雨水が入ってしまいます。シーリングで継ぎ目を塞いでいますがシーリングが劣化すると防止性が低下しますので、紐が付いた冠瓦に差し替えます。
おさまりが悪くなっている冠瓦2枚をめくり、新しい葺き土を載せて瓦を固定します。
A様邸の降り棟はのし瓦(平らで四角い瓦)を6段積み上げている豪華な棟です。大棟(一番高い屋根の棟)はのし瓦が9段積まれています。棟を高く積み上げる方が豪華で立派に見え、棟から雨水が内部に浸入しにくいのですが、高ければ高い分、風や揺れの影響を受けやすくなってしまいます。
紐が付いた冠瓦に差し替えて固定しました。冠瓦の飛散を防止するために、シーリングを充填して修理完了です!
台風被害に遭った風切丸の丸瓦の積み直し及び漆喰の詰め直しも完了しました。
真っすぐ整えられた風切丸は美しいですね。
「雨漏りはしていなかったのですが、屋根を見上げるたびに瓦がめくれているのが気になっていたので、修理して安心しました。外壁の剥がれも火災保険が適応される可能性があるなんて知らなかったので、この機会に修理できて良かったです」
A様のお力になれてスタッフ一同嬉しく思っています。屋根のことですので、今後は何か異変を感じることがございましたらすぐに駆け付けますのでいつでもご連絡ください。
台風の強風で剥がれた矢切の聚楽も屋根修理と同時に左官職人によりきれいに塗り替えました。
剥がれてきていた既存の聚楽をできるだけきれいに落とし、下塗り・中塗り・上塗りで仕上げています。この部分は道路側からよく見えますので、美しくなり良かったです。
1階の外壁に塗られていた漆喰壁も台風時にほとんどが剥がれてしまい、下地の土壁が露になっていました。新しい漆喰に塗り替えて、真っ白な壁が蘇りました。土壁が雨風で削れてくると、塗り替えの際に下地を整える費用が掛かってしまいますので、早めに修理しましょう。
2階の外壁にも矢切と同じ黒い聚楽を塗っていましたが、やはり台風の強風で剥がれてしまいました。部分的に補修することも可能ですが、新旧の差が出てしまいますので、端から端まで塗り替えさせていただきました。屋根、外壁ともに美しくなり本当に良かったです。
ありがとうございました。
【工事完了後】
台風の強風で剥がれた矢切の聚楽も屋根修理と同時に左官職人によりきれいに塗り替えました。
剥がれてきていた既存の聚楽をできるだけきれいに落とし、下塗り・中塗り・上塗りで仕上げています。この部分は道路側からよく見えますので、美しくなり良かったです。
1階の外壁に塗られていた漆喰壁も台風時にほとんどが剥がれてしまい、下地の土壁が露になっていました。新しい漆喰に塗り替えて、真っ白な壁が蘇りました。土壁が雨風で削れてくると、塗り替えの際に下地を整える費用が掛かってしまいますので、早めに修理しましょう。
1階の外壁に塗られていた漆喰壁も台風時にほとんどが剥がれてしまい、下地の土壁が露になっていました。新しい漆喰に塗り替えて、真っ白な壁が蘇りました。土壁が雨風で削れてくると、塗り替えの際に下地を整える費用が掛かってしまいますので、早めに修理しましょう。
2階の外壁にも矢切と同じ黒い聚楽を塗っていましたが、やはり台風の強風で剥がれてしまいました。部分的に補修することも可能ですが、新旧の差が出てしまいますので、端から端まで塗り替えさせていただきました。屋根、外壁ともに美しくなり本当に良かったです。
ありがとうございました。
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