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岸和田市の瓦屋根の修理で割れた瓦を交換しシーリングで固定!
岸和田市 台風 台風 台風 アンテナ立て直し
【工事のきっかけ】
岸和田市の台風被害に遭った屋根の修理です。
2019年に発生した台風21号の後に心配した娘さんが帰省したところ、部屋内に雨漏りしている状態で、屋根にも被害があることが分かり、調査と応急処置のご依頼がありました。その後、修理工事に至ります。
基本情報
- 施工内容:台風 台風 台風 アンテナ立て直し
- 施工期間:7日間
- 築年数:築約55年
現地調査にお伺いした時の室内の雨漏り状況です。
写真は1階の和室の天井です。雨漏りしてから数カ月が経過し、カビが発生していました。
ご高齢になるお母様がお一人で暮らしていたのでどうにもできない状態でした。娘さんご家族がご実家で暮らすことになり、屋根をきちんと修理することになりました。
この上には下屋があり、後の調査で瓦が数枚割れていることが分かりました。
2階の和室の天井にも雨漏りが発生していました。
大屋根(一番高い屋根)の瓦も割れたり飛散する被害を受けており、屋根面の瓦が割れたことが原因で雨漏りしているようでした。
屋根面に落ちてきた雨水は、地瓦という屋根面に葺いている瓦のへこんでいるところを流れて軒先に向かいます。そのため、その部分の瓦が割れて穴があくとそこから雨水が浸入して雨漏りしてしまいます。雨水が流れる経路ですので位置によっては僅かな隙間でも雨漏りの原因になることがあります。
2階の廊下の天井にも雨漏りが発生し、古くなった天井板に水が廻ったことで、板の表面が剥がれてきていました。
この廊下は軒先付近にあります。軒先は雨水が集まる部分ですので、上の方(屋根の頂点付近)に被害がある場合でも、雨水が伝って軒先付近で雨漏りすることがあります。
雨水は梁や柱など至る所を通過して表に出てきますので、必ずしも雨漏り箇所の真上に原因があるとは限りません。雨漏り調査で屋根を確認しても、雨水が入ることろが見当たらず、原因を探るのに時間がかかることもあります。
部屋内の雨漏り状況を確認してから、屋根に上って調査を行いました。
写真は大屋根の被害状況です。
ケラバ(屋根の流れの面の端の部分)の袖瓦が強風で飛散していました。この部分は軒天井の上になりますので、瓦が飛散してもすぐに部屋内に雨漏りする可能性は低いと言えます。
反対側の流れのケラバの瓦も飛散し、地瓦が割れていました。
割れた瓦の下には雨漏りしている廊下があります。ここから雨水が浸入して天井から出てきたのでしょう。
大屋根の棟の瓦も一部崩れていました。
棟とは屋根の頂点の水平部分のことで、取り合いから雨水が浸入するのを防ぐために瓦を積み上げて防水しています。棟は天を向いていますが面積が狭いため、浸入する雨水の量は少ないといえます。ですが、棟が原因で雨漏りした事例もありますので、今回の雨漏りの原因ではないと言い切れません。
他にも瓦が割れて大きく穴があいている箇所がありました。
この下には雨漏りしている和室があります。ここから浸入した雨水が内部を伝って部屋内に出てきた可能性が高いです。
応急処置のご依頼がありましたので、割れた部分から雨水が浸入しないように処置させていただきました。
下屋の被害状況です。
棟ののし瓦(四角くて平らな瓦)が抜け落ちていました。
応急処置では抜け落ちた瓦を元の位置に差し込みましたが、また動く可能性がありますので本復旧工事ではきちんと固定しないといけません。
下屋の瓦は数カ所で割れていました。
この下には和室があり、雨漏りが一番ひどかった箇所です。
台風の時は雨水が滝のように流れてきたそうです。
「遠方に住んでいて、なかなか駆けつけることができないので、とり合えず雨水が入らないように応急処置してもらえませんか?」とのご依頼がありましたので、調査の時に処置させていただきました。
割れた瓦を撤去し、被害が遭ったケラバ付近の瓦を移動させて仮復旧します。
ケラバ付近の瓦を移動させて復旧しました。
ケラバは被害が一番大きかったので、ブルーシートをかけて応急処置します。そのため、付近にある瓦を割れた瓦と差し替えることで、両方を確実に応急処置できます。
粉々に割れず、ひびが生じている瓦には強力な防水テープを貼って処置しました。
粉々に割れていたり、大きく穴があいている場合は防水テープを貼って処置することが難しいですが、ひび割れ程度ならこの方法でしっかりと防水できます。
瓦の端が欠けているところもありました。
屋根の上に破片が残っていたので、防水テープで接着します。
欠けた破片を防水テープで貼り合わせました。
応急処置はその現場を見て防水テープやシーリング、ブルーシートなどを使用して処置します。
ケラバは被害が大きかったので、大きなブルーシートを敷いて土のうで押さえて処置しました。
ブルーシートは被害箇所を覆えばいいという訳ではなく、できるだけ長持ちするように考えて敷かないといけません。シートが大きすぎると風の影響を受けやすくなり、バタついてめくれる可能性がありますので最低限の範囲を処置しました。
下屋の瓦が割れている箇所も集中していたのでブルーシートをかけて応急処置しました。
土のうが落下しないようにしっかりと紐で繋げて固定しました。
大屋根の修理で、ケラバと棟の一部を修復します。応急処置のブルーシートを撤去して作業開始です!
工事までの間、雨漏りもなく屋根を守ってくれたブルーシートとはこの日でお別れです。これで見た目もすっきりしますね。
ブルーシートをめくると、ケラバの被害箇所が露になりました。ケラバの袖瓦は台風の強風でほとんどが落下してしまった状態で、残っている袖瓦も動いていたので一旦めくって固定しなおします。また、周辺の動いている瓦もめくって再固定し、大きな鬼瓦もしっかりと固定しなおします。
被害箇所を復旧する前に周辺の瓦のズレを戻します。
めくった瓦を復旧する時に、周囲の瓦がズレたままの状態だと隙間ができるなどうまく固定できません。そのため、先にズレを戻して屋根面を整えてから新しい瓦を固定します。また、瓦がズレていると隙間が生じ、雨水が浸入したり、隙間に強風が吹き込むと瓦がめくれ上がってしまいます。
続いて被害箇所の修復です。
軒先から順に、新しい葺き土をのせて瓦を密着させて葺いていきます。
下地の葺き土が乾燥して痩せていると、「カタカタ」と瓦が動いてしっかりと固定できません。そうすると、次の台風でまた同じ箇所が被害に遭ってしまう可能性が高くなってしまいます。
被害に遭ったケラバは家の正面の上で前面道路に面しています。下から見上げた時に、瓦の端が揃っていないと仕上がりに悪影響を与え、雑に感じることがありますので、長い木をあてて、端が揃っているか確認しながら固定していきます。
もちろん、表から見えない部分でも、きれいに仕上がるように施工しています。作業中の様子は撮影しており、工事後にお預けしますのでご安心ください。
袖瓦は屋根の流れの一番端にあり、風や地震の揺れの影響をまともに受けてしまう箇所です。また、飛散すると下に落下する可能性が高く危険ですので、1枚1枚ビス留めしてしっかりと固定させていただきました。
近年、勢力の強い台風が頻繁に上陸し、その度に屋根に被害があると大変ですし心配です。できるだけ被害を少なくするために費用をふまえて処置することになりました。
反対側の屋根の傾斜の袖瓦は、軒先から真ん中あたりまでの瓦がそのまま残っていたので、瓦の上からビス留めして固定しました。
飛散した部分は葺き土をのせて、新しい瓦を使用して復旧します。
崩れた棟も積み直しました。
一番上の袖瓦は、棟の下(巴瓦の下)になりますので、両側の袖瓦を復旧してから棟部を復旧しました。
鬼瓦は重量があり、ズレたり落下すると危険ですので、太い銅線を通してしっかりと固定させていただきました。
少し濃い色の瓦が新しい瓦です。
同じ色合いの釉薬瓦を使用しても、新旧の差がどうしても出てしまいます。
ケラバの袖瓦を復旧完了後、瓦の継ぎ目にシーリングを充填して瓦同士を繋いで補強しました。
このようにシーリングを用いて瓦同士を繋いで固定することを「ラバーロック」と言います。
瓦同士が連結されていますので、揺れや強風で瓦がバラバラに飛散するのを防止することができます。
大屋根の袖瓦と棟瓦の復旧完了です。
S様邸の屋根は経年で下地の葺き土が痩せている状態で、屋根の上を歩くと「カタカタ」と音がして動いていました。
葺き土が乾燥して痩せてくると、瓦が動きやすくなり、台風の強風や地震の揺れで瓦がバラバラに飛散する危険性がありますので、最後に屋根全体をラバーロックさせていただきました。
大屋根に続いて下屋の修理を行いました。
下屋の瓦は数カ所で割れていたので、ブルーシートと土のうで応急処置させていただきました。
ブルーシートや土のうは紫外線などの外気の影響で傷んできますので、破損する前に工事にかかれて良かったです。
応急処置のブルーシートを撤去すると、瓦が割れた部分が現れました。
屋根面の瓦が割れると、その隙間から雨水が浸入して雨漏りする可能性が高くなってしまいます。その理由は、屋根面に葺いている瓦は雨水が軒先に流れるようにへこんだ形状になっています。雨水が通る水路のようなものですので、そこに穴があくと流れてきた雨水が中にどんどん入ってしまうからです。
下屋の割れた瓦を撤去し、不足している葺き土を足して新しい瓦を復旧しました。
葺き土に瓦を押し付けてしっかりと接着します。
応急処置で防水テープを貼っていた瓦もめくって新しい瓦に差し替えました。
下屋の割れた瓦の差し替え完了です。
大屋根と同様に、瓦の新旧の差が出てしまいますが、釉薬瓦は1枚1枚が味わい深い色をしていますので、遠くから見るとそれほど違和感はありません。
先ほどお伝えしましたがS様邸の屋根は全体的に下地の葺き土が乾燥して痩せている状態です。新しい葺き土を入れるには瓦をすべてめくらないといけないので、葺き替えに相当する費用がかかり現実的ではありません。ですので、大屋根、下屋ともにシーリングを充填してラバーロックする方法をとりました。
下屋の修理完了です。
ズレている瓦を整えてシーリングで固定したので、瓦が規律正しく並んでいます。
屋根を修理したので雨漏りの心配がなくなり、見た目も美しくなったので本当に良かったです。
個人的な見解ですが、私はこの青い釉薬瓦が好きです。見れば見るほど奥深く、まるで海のようだなぁ、と思います。
S様邸は台風で屋根に設置していたテレビのアンテナが倒れてしまい、仮復旧されていました。アンテナが倒れていてもテレビは映っている状態でしたが、強風で落下すると危険ですので、きちんと立て直すことになりました。
太いステンレス線を四方に張って、しっかりと立てなおし、電波状況も確認させていただきました。
テレビのアンテナの工事では、電波状況(テレビの映り具合)を確認する必要があり、おうちの中に入らせていただきますのでご了承ください。
S様邸は台風で2階の軒樋(横向きの雨樋)が一部飛散してしまいました。
軒樋は、屋根に落ちてきた雨水を受ける樋ですので、飛散するとそこから雨水が大量に流れ落ちてきます。
雨樋は普段あまり気にかけることがない部分ですので、雨が降った日に「バシャバシャと大きな音がするな」と、表に出て初めて被害に気付く方もおられます。
板金職人が、飛散した部分の樋を復旧しました。
受け金具に樋をはめ込んで樋が外れないように銅線を上に通して固定させていただきました。
既存の樋は経年で色褪せていますが、元はグレー色ですので、同じ色の樋を採用しました。
足場の上から手が届く範囲になりますが、既存の軒樋も飛散しないように銅線を通して固定させていただきました。
2階以上の樋の修理で作業が広範囲にわたる場合は足場が必要になることがほとんどですので、足場があるうちにメンテナンスさせていただきました。
被害箇所の修繕に加えて、被害に遭いやすい部分の瓦をビス留めし、大屋根・下屋ともにシーリングで瓦を繋いで固定させていただきましたので、以前よりも耐久性のある屋根になりました。
「最近、台風がよく上陸するし、南海トラフ地震がいつくるかも分からないので、重い瓦の屋根をどうにかしたいな・・・」とご検討されている方は、街の屋根やさん岸和田店へお気軽にご相談ください。
被害に遭った袖瓦部分を下から見た様子です。
瓦の端がきちんと揃っていて美しい仕上がりです。見た目だけでなく、瓦を1枚1枚ビス留めさせていただいたので、落下する心配が少なくなりました。
割れた瓦を差替えた下屋の様子です。
道路から見ても瓦がきちんと並び、整っています。
「ようやくブルーシートが取れたので、不安が解消されました。また何か困ったことがあったら相談にのってください」
S様が安心して暮らせるようになり、良かったです。
【工事完了後】
被害に遭った袖瓦部分を下から見た様子です。
瓦の端がきちんと揃っていて美しい仕上がりです。見た目だけでなく、瓦を1枚1枚ビス留めさせていただいたので、落下する心配が少なくなりました。
割れた瓦を差替えた下屋の様子です。
道路から見ても瓦がきちんと並び、整っています。
「ようやくブルーシートが取れたので、不安が解消されました。また何か困ったことがあったら相談にのってください」
S様が安心して暮らせるようになり、良かったです。
割れた瓦を差替えた下屋の様子です。
道路から見ても瓦がきちんと並び、整っています。
「ようやくブルーシートが取れたので、不安が解消されました。また何か困ったことがあったら相談にのってください」
S様が安心して暮らせるようになり、良かったです。
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