更新日:2022年01月25日
最近は屋根カバー工法や、葺き替えでも「金属屋根材」が好まれています。私たち街の屋根やさんでも「
SGL(スーパーガルテクト)」を使用した屋根リフォームが多くなっています。今回は、縦葺き(たてぶき)屋根と「スタンビ―」について簡単にご案内します。
縦葺き(たてぶき)とは
金属屋根を、
棟(むね)から
軒に向かって「
縦方向」に設置されているものが「
縦葺き(たてぶき)」です。縦葺きというと、トタンを使用した
瓦棒屋根のイメージが強いかもしれません。棟から軒先まで一枚の金属屋根材を使用しているため、雨仕舞に優れ、雨水がスムーズに流れていきます。そのため、緩勾配の屋根にも使用出来ます。これまで、瓦棒屋根は
芯木(しんき)と呼ばれる
木材を
下地にしていることが多く、その芯木が
腐食して屋根材が飛散してしまうことが多く発生していました。現在では、芯木を使用せず施工する「立平葺き(たてひらぶき)」という工法、
製品はトタンから「
ガルバリウム鋼板」の屋根材が
主流となっています。
ちなみに横葺き(よこぶき)とは・・
金属屋根を「
横方向」に設置されているものが「
横葺き(よこぶき)」です。断熱性が高い
断熱材一体型のものや、バリエーションが豊富なため、複合屋根などの複雑な屋根にも対応可能です。ただし、ある程度の
勾配が必要で、緩勾配には向きませんが、施工しやすい
横葺きが主流の
葺き方となっています。
スタンビ―
こちらは、稲垣商事さんの「ICたてひら スタンビー」です。
ガルバニウム鋼板の金属屋根として
低コストで施工が可能となっています。住宅の屋根以外にも体育館やレジャー施設の屋根にも使用されています。同じ稲垣商事さんから「
スーパーヒランビーきわみ」という横葺き屋根材もあります。
ガルバリウム鋼板は、
「ガルバ」や
「GL鋼板」と呼ばれることが多く、トタンやブリキと同じ「鉄」になります。この「鉄」に「メッキ」を施した金属板がガルバリウム鋼板です。この「メッキ」の成分によって「鉄」の寿命が大きく変わります。
※「メッキ」を施すとは・・金属に施す場合は、変色や腐食を防ぐため、錆や変色に強い金属の薄い膜をかぶせること