
石巻市門脇町│経年劣化した瓦棒葺き屋根のカバー工法(SGL鋼板へリフォーム)
石巻市 屋根補修工事 屋根カバー工事 雨樋交換 瓦棒葺き屋根カバー工事・雨樋一部交換
【工事のきっかけ】
「風で2階の屋根からバタバタ音がする」と、お客様からご相談を受け、点検・調査に伺いました。
音の原因は軒先唐草の木下地の腐食でしたが、同時に屋根材が全体的に経年劣化していることも判明し、カバー工法でリフォームを行うことになりました。
ビフォーアフター
施工前![]() |
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施工後![]() |
基本情報


- 施工費用:50万円(税別・足場架設費用込み)
- 使用材料:S式瓦棒(SGL鋼板)一式、改質アスファルトルーフィング、貫板他
屋根調査の様子
ご依頼のあった石巻市門脇町K様貸家の屋根調査の様子です。
屋根調査の詳しい様子はこちら→『石巻市門脇町│風で屋根からバタバタ音がする…瓦棒屋根の点検・調査』

軒先唐草の木下地(貫板)が腐食して唐草の釘固定が利かなくなっていました。「バタバタ」鳴っていたのは浮いた唐草でした。

3年前に塗装工事をしたばかりなのにもう塗膜が剥がれている箇所があちこちに見られました。

こちらは塗膜が剥がれたところが既に錆びています。鋼板自体がそろそろ寿命となり、塗装では機能を維持できない時期に来ています。
お客様には、屋根材が塗装ではもはやダメージを回復しきれない状態で、屋根材の交換が必要であることをご説明いたしました。そこで、お客様のご要望もあり、解体費用を低く抑えられるカバー工事(既存の瓦棒屋根の上から新しい瓦棒屋根材を重ねて葺く工事)を行うこととなりました。重ねる屋根材は、軽量で耐久性に優れたSGL(次世代ガルバリウム)鋼板を使用します。
ルーフィング施工の下準備(棟包み・雪止金具・軒先の解体)、唐草取り付け
カバー工法では、新しい屋根材を葺く前に、既存の屋根の上から防水シートを張りますが、既存の屋根に突起物があると障害になってしまいます。まずは障害物を取り除くところから工事スタートです。

雪止金具を解体しました。

次は棟包み(棟板金)を解体します。

新しい軒先唐草を取り付けるために、既存の軒先部分をサンダーで切断します。

腐食した貫板を防腐処理済みの新しい貫板と交換し、SGL鋼板を加工した軒先唐草を取り付けました。
防水シート(改質アスファルトルーフィング)施工

既存屋根の上から、防水シート(改質アスファルトルーフィング)を張ります。
瓦棒葺き屋根の場合、屋根に凹凸があり、通常のルーフィングでは張り難いので1/2幅にカットしたルーフィングを使用しました。ルーフィングを張る目的の一番は防水のためですが、板金屋根のカバー工法の場合は既存屋根からの錆うつりを防ぐ目的もあります。
瓦棒施工(平葺き~吊子・キャップ取り付け)
改質アスファルトルーフィングの上から、新しいSGL鋼板製の瓦棒をS式カバー工法で重ね葺きします。
瓦棒S式カバー工法とは、既存の瓦棒葺き屋根の上に新たな瓦棒を葺き上げることで意匠性を損なわないカバー工法です。 直接、本体やキャップに釘穴を開けたり傷めることなく、立ち上げを絞りこんでまとめることが出来ます。

ルーフィングの上から新しいSGL鋼板製の瓦棒本体を仮置きします。SGL鋼板はガルバリウムのメッキ成分にマグネシウムを加えて改良したもので、耐久性が抜群の鋼板です。

瓦棒屋根の凸になっている(下地に垂木がある)箇所に通し吊子(つりこ)という部材を取り付け、ビスで垂木(たるき)に固定します。吊子を固定すると仮置きした瓦棒本体の端も挟み込んで一緒に固定する仕組みになっているので、瓦棒本体には釘穴を開ける必要がありません。

通し吊子を固定したらその上から瓦棒キャップで蓋をします。こうして吊子を留めたビス穴からの雨水の浸入を防ぎます。

瓦棒本体、通し吊子、瓦棒キャップを取り付けたら、ガッチャ(ハゼ締め機)という専用の機械で負荷をかけて鉸め、全てを一体化して雨仕舞を完成させます。固定もばっちりです。

その凸部の軒先部分にも専用のキャップ(小口キャップ)を取り付けます。これで瓦棒の断面(小口)が見えずにすっきり仕上がります。瓦棒本体の軒先部分は丁寧に鉸めて固定しています。
本棟施工(木下地~棟包み取り付け)
平部の瓦棒施工が終わったら、今度は本棟の施工です。 棟包み(棟板金)を取り付ける前の下地として、棟のラインを挟み込むように防腐処理済みの貫板(ぬきいた)という木材を対にして固定します。貫板を

防腐処理済みの貫板を棟に沿って対に固定したら、棟包みを被せ、同色のレンガ色のステンレス釘で留めつけます。棟包みの継ぎ目には、防水と固定の目的を兼ねてコーキングを打ちます。

本棟の施工が完了しました。新しい棟包みは、瓦棒屋根材と同じSGL鋼板を棟の形に合わせて加工したものです。

後付け用の雪止金具も取り付けて落雪対策もばっちりです。

瓦棒屋根のSGL鋼板へのカバー工事が完了しました。
本棟部分です。瓦棒本体と同質・同色のSGL鋼板を加工した棟包み(棟板金)を取り付けました。
本棟部分です。瓦棒本体と同質・同色のSGL鋼板を加工した棟包み(棟板金)を取り付けました。
雪止金具は、屋根材と同色に塗装した後付用の雪止金具を使用しました。


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