
仙台市泉区鶴ヶ丘│錆びて穴が開いてしまった板金屋根の葺き替え工事(ダンネツトップ4-1ワイド)と雨樋交換工事
仙台市泉区 屋根補修工事 屋根葺き替え 雨樋交換 板金屋根葺き替え・雨樋交換工事
【工事のきっかけ】
仙台市泉区鶴ヶ丘のS様より「1階の屋根が錆びており雨漏りが心配なので見てほしい」とご依頼があり、1階の板金屋根を調査したところ、経年劣化による腐食が進み、ところどころで穴が開いていました。再塗装もできない状態でしたので、ダンネツトップ4-1ワイドでの葺き替え工事をご提案いたしました。
ビフォーアフター
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基本情報


- 施工費用:107万円(税別・足場架設費用込み)
- 使用材料:ダンネツトップ4-1ワイド、改質アスファルトルーフィング、貫板、アイアン丸60(竪樋)他
屋根調査の様子
ご依頼のあった泉区鶴が丘S様宅の屋根調査の様子です。屋根調査の詳しい様子はこちら→『仙台市泉区鶴が丘│購入後11年が経過した中古住宅の屋根が錆び、点検・調査』

こちらは昭和58年に建てられた築37年になるお宅で、2階は11年前に葺き替え工事を済ませているものの、1階は手つかずのままだそうです。

こちらが1階の屋根の様子です。所々に経年劣化による変色が見られ、白い筋のようになっているところは特に錆がひどく、傷みが激しくなっています。

錆びの状況を近くで見ると、屋根材の塗膜が剥がれて生地が剥き出しになり、錆びて穴が開いています。これが大きくなると雨漏の原因となります。
トタンの錆びを防いで長持ちさせるためには10年~15年おきに塗装や錆取り等のメンテナンスが必要になりますが、穴が開いている状態では塗装もできません。
お客様とご相談の上、腐食した屋根材を撤去して新しい防水シート(改質アスファルトルーフィング)を張り、耐震性・耐食性に優れたダンネツトップ4-1ワイドで葺き替え工事を行うこととなりました。
※ダンネツトップ4-1ワイドとは

他に異常がないか点検したところ、雨樋も経年劣化によるサビで交換が必要な箇所が見つかりました。
画像の部分は、エルボとの継ぎ目が錆びてしまい、ハイ樋が落下してしまった部分です。この状態ですと、エルボの先から雨水が屋根材をたたきつけ劣化がさらに進んでしまいます。雨樋も劣化のひどい部分を今回の工事で交換することになりました。
既存の板金屋根材の解体
既存の屋根材の解体から取り掛かります。本棟・隅棟→壁際→平部の順で解体していきます。
まずは一番上に取付けてある棟板金を解体します。本棟、隅棟ともに解体していきます。
※「棟」ってどこのこと?

棟板金を剥がしたら、バールで貫板(ぬきいた)を留めている釘を抜いて貫板を撤去します。

壁際の部分には雨押え板金が施工されていますが、全て解体することはできないので、葺き替えの障害になる部分だけを板金専用のカッターでカットします。

棟の解体が済んだら、平部の屋根材を棟から軒先に向かって順に解体します。既存の雪止金具も一緒に撤去します。

既存屋根材を解体する際は、下地や屋根材を傷つけないように丁寧に剥がしていきます。

既存の屋根材の解体が完了したら、野地板と既存の防水シートの点検を行います。
ルーフィング(改質アスファルトルーフィング)施工
既存の防水シートの上から、新しい防水シート(改質アスファルトルーフィング)を被せ張りします。改質アスファルトルーフィングとは、アスファルトの他に合成ゴムや合成樹脂を加えてアスファルトルーフィングを改良したもので、温度変化に強く、耐久性に優れています。

軒先から棟に向かって順に防水シートを重ねながらタッカー(大きなホッチキスのようなもの)で屋根板に留めていきます。この時、上下の重なりは防水性を高めるために100mm以上を取ります。

改質アスファルトルーフィングは、熱で膨張して穴を塞ぐシール性にも優れているので、タッカーの針穴から雨漏りする心配もありません。

バルコニーの下も解体とルーフィングを行うので、バルコニーを一旦解体し、バルコニーの足元の既存屋根材を解体します。まずはバルコニーの床を全て外します。

先に、バルコニー手前の足下のルーフィングを施工します。2人がかりでバルコニーを持ち上げてもらい、その隙に急いで解体とルーフィング施工を行いました。

手前側のルーフィング施工が済んだら、バルコニーの壁への接続部分を外し、バルコニーを足場へ固定します。その後でバルコニー下の屋根材と雨押えの解体を行います。

バルコニー下も改質アスファルトルーフィングを施工し、これで全てのルーフィングが完了しました。
唐草の取り付け
平葺きの前に、屋根材と同質(ガルバリウム鋼板)の唐草を軒先に取り付けます。
この現場では唐草を取り付ける様子を撮影しなかったので、別の現場の写真を借りています。

「唐草」は軒先からの雨水の浸入を防ぎ、屋根を守るための重要な部分です。横から見るとこんな複雑な形状をしています。
ダンネツトップ4-1ワイド平葺き
改質アスファルトルーフィングと唐草を施工したら、ダンネツトップ4-1ワイドで軒から順に平葺き(平部に屋根材を施工すること)を行います。※ダンネツトップ4-1ワイドについて、詳しくはこちらをご覧ください。→「ダンネツトップ4-1ワイドとは…」

軒先から順に平葺きします。この屋根材は、上下左右、互いにに引っ掛ける構造により災害に強い屋根になります。

屋根材の特長を生かすために、一枚一枚しっかりと引っ掛けて、噛み合わせを確認したらAT釘で固定します。

こちらのお宅の屋根は寄棟の形状のため、隅棟の部分ではみ出た屋根材は棟のラインに合わせて板金ばさみで切り落とします。

隅棟部分にはみ出た屋根材を切り落としたら、板金の専用工具で返しをつけます。こうした細かい手作業が雨水の浸入を防ぐための大事な工程です。

このバルコニーの下の部分にも平葺きします。解体・ルーフィングの時と同じように一旦、手前の足を持ち上げてから急いで葺きました。結構、ここが一番大変な部分です。

ダンネツトップ4-1ワイドの平葺が終わりました。雪止金具の取り付けも完了しています。次は棟の施工です。
本棟・隅棟施工
次に、隅棟・本棟の施工、壁際への貫板(ぬきいた)の取り付けを行います。※「棟」ってどこのこと?

棟板金を取り付ける箇所に貫板(ぬきいた)という木下地を取り付けます。 棟のラインに沿って、防腐処理済みの貫板を棟のラインを挟むように対にして固定していきます。

貫板を取り付けたら、屋根材と同質の鋼板を加工した棟板金を被せ、同色のステンレス釘で留めつけます。棟板金の継ぎ目には、防水と固定を兼ねてコーキング処理します。

平葺きと棟施工が完了したら、足場に固定していたバルコニーを外し、元の位置である壁際に接続し直します。取り外した床も戻します。
雨押え施工
今回の葺き替えは下屋根(1階屋根)の工事ですので、屋根が壁にぶつかる箇所(取り合い)があります。取り合い部分は異素材がぶつかるので隙間ができやすく、隙間からの雨水の浸入を防ぐために雨仕舞いが重要となります。そのため、この部分には何重にも防水対策を施しますが、最後に取り付けるのが「雨押え(あまおさえ)板金」と呼ばれる鋼板の部材です。
まずは雨押え板金を施工する前に、下地にあたる貫板(ぬきいた)を取り付けます。今回は既存の雨押えを全て解体せずに、雨仕舞の機能は残してあるので、その上からの施工となります。

貫板の上から、雨押え板金を被せ、ステンレスビスで固定します。ステンレスのビスは耐食性が高く、釘よりも留め付けた部分が緩みにくいので強力固定が必要な箇所に使われます。

雨押えの取り付けが完了しました。 雨押え同士の継ぎ目や、壁との境目にはコーキングで雨仕舞を施してあります。
雨樋交換(一部)
雨樋が錆びて劣化したり、落下してしまった部分を新しい雨樋と交換します。※雨樋部材について詳しくはこちらをご覧ください→雨樋各部の名称について(主なもの)

錆びてハイ樋(這樋:はいどい)がなくなってしまった工事前の写真です。ここに新しいハイ樋を取り付けます。 ※ハイ樋とは、屋根の上を這うように設置された雨樋で、2階の竪樋から流れてきた雨水を1階の軒樋に導くもの


新しいハイ樋を取り付けました。 このハイ樋の他にも、竪樋(たてどい)で錆びて腐食がひどいものも交換しました。 これで、こちらの現場の葺き替え工事は全て完了となります。

葺き替え工事前のバルコニー廻りの写真です。


バルコニーを一旦取り外し、屋根を施工後復旧しました。なかなか大変な作業でしたが、違和感なくきれいに納まっています。
【工事完了後】
ダンネツトップ4-1ワイド葺き替えが完了しました。 下地にもしっかり防水シート(改質アスファルトルーフィング)を施工し、棟と壁際の防水対策もバッチリですので、もう雨漏りの心配はありません。 板金屋根は劣化の初期段階では塗装や錆び取り等のメンテナンスが可能ですが、穴が開いてしまうとそれも不可能です。その際には、屋根の状態やお客様のご要望・予算に合わせて様々な工事の提案をさせていただいております。 屋根のことで気になることがございましたら、些細なことでも街の屋根やさん仙台石巻店へお気軽にお問合せください。点検・見積は無料で行っております!


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